今日の産経ニュース(2021年12/1日分)

泣き寝入りしなくていい社会を 犯罪被害者ら街頭活動 - 産経ニュース

 現在の国の犯罪被害者等給付金は見舞金としての性格が強く、給付額や条件に課題が多い。
「今の国の犯罪被害者に対する補償を、もう少し良くしてほしい」

 こういう主張には全く同感ですね。
 例えば
1)加害者に財産がない場合は民事賠償訴訟で勝っても、事実上取り立てようがないし
2)「加害者が自殺(例:コロンバイン高校銃乱射事件の犯人)したり、警察に射殺(例:梅川昭美)されたりした場合」や「加害者が誰かわからない場合(例:世田谷一家殺害事件)」は加害者が「死人」「正体不明」なので、そもそも「民事訴訟の起こしようがない」わけです。
 その場合は「国の給付金」でカバーするしかないのに「その給付金が安すぎる」つうのは「なんともかんとも」です。
 「厳罰論」なんぞよりこうしたことの方が被害者支援でしょう。


日大田中理事長の辞任決定 - 産経ニュース
 さすがにあれだけの不祥事が出るとこうなるでしょう。とはいえ、「田中独裁体制」を生んだ構造を変えない限り「問題解決」とはいえません。


立民幹事長に西村智奈美氏 泉氏「多様性を具現化」 - 産経ニュース
 菅直人元首相グループが担いだ西村は一般に「野党共闘派」「リベラル派」と見なされてる*1ところ、西村の幹事長就任を「(今後も警戒が必要だが)泉が野党共闘破壊を当面諦めた」と見なすべきか、はたまた逆に「リベラル派」と見なされていた菅グループや西村が「泉の野党共闘破壊に加担すること」に変節したのか、「そうしたことは関係なく、過去の『小池総務会長』(自民)、『蓮舫代表』『山尾政調会長』(民進党)等と同じ『女性登用による人気取り』で泉が西村を幹事長につけただけ(つまり野党共闘が今後どうなるかはこの人事ではわからない)」なのか判断が難しいところです。


共産に焦り 立民新体制に共闘の意義訴え - 産経ニュース
 「反共」産経らしいですが、新代表の泉が「野党共闘をぶち壊す危険性がある」ので牽制してるだけの話です。
 別に「焦り」という話ではない。


【主張】立民代表に泉氏 「共産共闘」決別できるか - 産経ニュース
 「自民応援団」産経らしいですが
1)本音はともかく泉も「決別」などとは選挙戦で言ってない
2)決選投票に残った逢坂は「野党共闘を推進した枝野前代表のグループ」が担いでおり、党内においては野党共闘支持の意見も有力
3)野党共闘を辞めれば、今の立民の党勢では、「急激に党勢を上向かせない限り*2」確実に「衆院小選挙区参院1人区で自民に勝てる可能性」が低くなる
4)「野党共闘で立民の比例票が減った」という主張には明確な根拠はない。いずれにせよ「今回、立民が獲得した票」のかなりの部分は当然「野党共闘支持の票」なので、立民が野党共闘を辞めると「今回、立民に投票した層の一部」が立民に失望して離れる(他の党への投票*3や棄権)と思われる一方、「逆に野党共闘取りやめを評価して増える票(反共右派の票?)*4」がどれほどあるかわからない
→「あるべき政策論」ではなく「得票数の観点」だけで考えても「野党共闘中止」で「立民に投票する票>立民から離れる票」となった場合のみに「中止には意味がある」。それも「投票する層51:離れる票49」という僅差では「プラスマイナスゼロに近い」ので「立民に投票する票>立民から離れる票」でもあまり意味が無く、ある程度「投票する票」が「離れる票」より多くないと無意味だがそうなる保証がどこにもない。これは何も「立民にとっての野党共闘継続の是非」に限らず「何かを辞めて新しいことを始める場合」に意味があるのは「メリットがあるとき」だけです。新方針でかえってデメリットなら意味がありません。
という意味で野党共闘決別などと言うのは「自滅行為」ですね。まあ、産経は勿論「立民の自滅希望」のわけですが。
 「市民連合幹部の山口二郎・法政大教授」が一番わかりやすいですが、野党共闘支持者は「反自民、リベラル」という共通点で「集まっており」、「容共主義者」ではあっても、必ずしも共産党支持者ではない。
 「共産支持者ではない人間」が「野党共闘を支持してる」という事実を「新代表」泉は「重く受け止めるべき」でしょう。

*1:id:kojitaken氏などもそうした西村評価から、代表選挙において西村に好意的でした。

*2:普通に考えてそんな党勢拡大は当面、無理ですが

*3:可能性として高いのは野党共闘に参加した共産、社民、れいわでしょうが

*4:自民、公明、維新、国民民主の票をぶんどる公算なのでしょうが