高世仁に突っ込む(2020年8/31日分)

菩薩の請願―驚くべき大乗仏教の理想 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 大乗仏教における菩薩とは、人々が豊かで、格差も差別もなく生きられる、エコロジカルな福祉社会、自由な民主社会を目指す人だといえるのではないか。
 他の宗教では、奴隷の存在を認めていたり(その時代では常識だった)、「神の前では平等」といっても、実際に平等社会を目指すことは考えられていない。だからマルクスが「宗教は阿片」と言ったのだろう。
 紀元前後に、奴隷をはっきりと否定した西洋の思想はありますか?君主制を否定して人民の自由を唱えた思想は?
 大乗仏教、すごい!

 高世には「何だかなあ?」ですね。
 「聖武天皇の仏教政策(国分寺や大仏建立)」や歴代ダライラマ(事実上のチベット国王)などでわかるように仏教の歴史だって「権力に奉仕した歴史」はあるわけで大して他の宗教と変わらないでしょう。
 一方で少なくとも初期のキリスト教には「ローマ皇帝の迫害を受けた」と言う歴史があるわけです。
 そこで「聖武天皇の仏教政策など『権力に奉仕した仏教』は大乗仏教からの逸脱だ!」で片付けていいのなら、スターリン粛清や毛沢東文革だって「そんなのはマルクス主義からの逸脱だ!」で片付けていいんですが、そういったら「明らかに反共主義者の高世」はなんて言うんですかね?