今日の産経ニュース(2020年10月15日分)

ゴルゴの標的は今も続くコミンテルン 共産陣営による諜報工作 - 産経ニュース

 今月発売された人気劇画「ゴルゴ13」の単行本(ムック)に、コミンテルン(世界共産主義革命を目的としたソ連主導の国際組織。1919~43年)の謀略工作を紹介する記事が掲載された。
 編集者による評論家、江崎道朗氏*1のインタビューが「〝G〟のインテリジェンス・リポート」と題して掲載されている。

 江崎のような「日本系議系列のデマ右翼」と公然とつきあってるとは「さいとうたかを」ほかゴルゴ13の制作スタッフ(脚本家、小学館の担当編集者、さいとうのアシスタント漫画家など)が異常な極右であることがうかがえます。
 実際、昨今のゴルゴ13って「あくまでも俺の印象(きちんと調べたわけでは無い)」ですが常軌を逸した反中国ネタの漫画が多いんですよねえ。
 今日の産経ニュース(2/25分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで以前批判したこともありますが。

 そういえば「ゴルゴ13」が連載されてるビッグコミック

◆反中国のウヨ漫画『空母いぶき』(かわぐちかいじ
◆ウヨ雑誌「正論」(扶桑社)にウヨ漫画『それいけ! 天安悶』を連載するウヨ漫画家・業田良家の『機械仕掛けの愛』、『百年川柳』(但しこれらのビッグコミック連載作品に話を限れば別にウヨ的では無い)
◆ウヨ漫画家・黒鉄ヒロシの『赤兵衛』(いつもウヨテイストでは無いが、最近の『赤兵衛』は明らかに反中国などウヨテイストの落ちが多い)
石原都知事による築地市場豊洲への移転について批判意識ゼロの『築地魚河岸三代目』(画:はしもとみつお
◆近藤誠原作のトンデモ漫画で悪評だった『医者を見たら死神と思え』(画:はしもとみつお

が連載されている(あるいは連載されていた)ことで悪名高いトンデモ雑誌でしたね。


自民・岸田氏が「核全廃」本出版 9月に続き2冊目、来年総裁選へアピール - 産経ニュース
 安倍内閣外相時代にそんな言動は何一つしていなかった人間が今頃、何を言っているのか、何が核全廃だ、嘘つくな、ふざけるな、という冷めた思いしか持てませんね。浅井基文氏も21世紀の日本と国際社会|浅井基文のWebサイト掲載のブログ記事において批判していますが、正直「日米同盟」を口実に事実上「米国の核保有」を容認しながら「核全廃」などと口先で言っても何の説得力もありません。核全廃というならいわゆる「核五大国(米英仏中露)」、特に日本が「安保条約を結ぶ米国」にどう「核廃絶させるのか」という回答から逃げることは無責任でしかありません。そんないい加減な態度で「核拡散防止」ならまだしも「核全廃」などできるわけがない。


日商会頭 菅政権「上々の出足」、学術会議は「意図的に問題化」 - 産経ニュース
 まさか、学術会議問題で菅を擁護するとは唖然ですね。批判しろとは言いません。せめて「ノーコメント」程度の対応も出来ないのか。


国立大に弔意求める通知 中曽根元首相合同葬で文科省 官房長官「強制伴わない」 - 産経ニュース
共産・志位委員長、「内心の自由侵害」理由に中曽根氏合同葬欠席 - 産経ニュース
社民・吉田幹事長「認めがたい」 文科省の中曽根元首相弔意表明要請に - 産経ニュース

共産・志位委員長、「内心の自由侵害」理由に中曽根氏合同葬欠席 - 産経ニュース
 共産党志位和夫委員長は15日の記者会見で、文部科学省中曽根康弘*2元首相の内閣と自民党の合同葬に合わせて弔意を表明するよう国立大などに通知していたことを受け、参列予定だった合同葬を欠席する考えを示した。「内心の自由を侵害するさまざまな問題が明らかになっている以上、参加するわけにいかない」と述べた。

 「参列予定」と言うのが驚きであり、「中曽根政治(首相時代の国労差別、靖国参拝、防衛費増大、スパイ防止法制定画策、リクルート疑惑など)への否定的評価」から「中曽根の葬儀に巨額の税金がぶち込まれたことへの批判」「弔意の事実上の強制への批判」などに関係なく「そもそも参列拒否」かと思っていましたがそれはさておき。
 現役の首相が在任中に亡くなった「大平*3首相や小渕*4首相」ならともかく元首相にすぎない中曽根では、これは志位氏が言うように問題がありすぎでしょう。
 志位氏が「抗議意思の表明」として参列を拒否するのも当然だと思います。


野党、中曽根元首相への弔意表明めぐりヒアリング - 産経ニュース

 出席議員からは「弔意表明をしたかどうかの報告義務はあるか」「しなかった場合、人事や予算配分に影響はあるか」などの質問が出た。文科省の担当者はいずれも否定した。

 否定したところでそれを鵜呑みにするお人好しはいないでしょうし、各地の大学も報復を危惧し「要請に応じるところが多い」でしょう。
 いずれにせよ、現役の首相ならまだしも「元首相・中曽根」へのこうした「弔意の事実上の強制」は否定、批判されて当然です。


弔意表明を最高裁に依頼、内閣府 中曽根元首相の合同葬 | 共同通信
 行政機関限定でも酷い話ですがまさか最高裁にまで「全国の裁判所に、中曽根への弔意表明への協力を通知して欲しい(菅内閣)」とは全く正気では無い。そしてこんな要請を唯々諾々と受け入れる最高裁にも呆れます。そんなことは出来ないと何故拒否できないのか。
 もはや行政訴訟で国敗訴判決を期待することは「ほとんど望み薄」のようです。とはいえ、朝鮮学校無償化除外国賠訴訟でアレ、行政訴訟で戦うしか無いわけですが本当に絶望的思いを禁じ得ません。
 一日も早い菅の下野が望まれます。

*1:著書『コミンテルンルーズヴェルトの時限爆弾:迫り来る反日包囲網の正体を暴く』(2012年、展転社)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(2016年、祥伝社新書)、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(2017年、PHP新書)、『日本占領と「敗戦革命」の危機』(2018年、PHP新書)、『日本は誰と戦ったのか:コミンテルンの秘密工作を追及するアメリカ』(2019年、ワニブックスPLUS新書)、『日本外務省はソ連の対米工作を知っていた』(2020年、扶桑社)など

*2:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*3:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*4:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相