今日の産経ニュース(2021年2月13日分)

ワクチン輸送めぐる報道自粛要請に是非 「慎重期すべき」「基本は情報開示」 - 産経ニュース
 もちろん「基本は情報開示」でしょう。
 もちろん俺にせよ誰にせよ「ワクチン強奪(テロや金目当て)」なんて起こって良いとは思わない。
 例えば「ワクチンを運ぶトラックの姿をリアルタイムで実況中継しろ」なんて誰も思ってない。
 しかしそれを口実に「必要以上の秘密主義」でも困るわけです。


【浪速風】GHQ憲法草案 75年前の今日 - 産経ニュース

 四半世紀を3度、さかのぼる。75年前の昭和21年2月13日、日本を占領していた連合国軍総司令部(GHQ)から日本の新憲法の草案が渡された。GHQ民政局長ホイットニーの言葉を国務大臣の松本烝治(じょうじ)が記録している。
▼受け入れなければ「天皇ノ身体ノ保障」はできないといった、としている。

 ここでいう「受け入れなければ身体の保障は出来ない」とは決して「(米国に)殺されたいのか」という恫喝ではありません(韓国併合の時には日本がその種の恫喝を朝鮮王朝相手にしたらしいですが)。
 そうではなく「天皇を戦犯として訴追して処罰しろ、当然その場合は死刑にしろという国内外の世論(真珠湾攻撃への反発から米国もそうした世論はかなり強いものでした)を押さえ込むには、裕仁天皇はこの草案を受け入れて、ただの象徴になりなさい。戦後も国家元首(国家最高指導者)として日本に君臨するなんて考えは捨てなさい。国家神道なんてもんも辞めなさい」「どうしても国家元首のママでいたい、国家神道も続ける、明治憲法を改正しないというなら米国も裕仁天皇をかばいきれない」という話です。
 政治認識として全く正しい。何か問題があるのか。
 憲法九条にしても「あれだけの戦争をやらかして日本が軍隊を保有するなんて当面許されるわけが無いでしょう(ボーガス注:ドイツ、イタリアだって独立を回復するまでは武装解除されました)。大体、当面、米軍占領下なんだから軍隊があったって意味ないでしょ?。軍隊なんて独立を回復したときの話でしょうよ?。その時に改憲しなさいよ(中国など外国がそれを認めるか分からんけど)by米国」て話です。
 で昭和天皇も自分の保身のためにそうしたし、保守政治家連中も「まあ当面は仕方が無いよな、占領下だし」「戦前は軍の保有に国民の誰も反対してないし独立したときには改憲して持てるだろ(少なくとも国民は軍保有改憲に反対しないだろ)。『日本は当面軍隊を持つな!』という外国(中国*1ソ連など)が改憲に賛成するかどうかは微妙だけど、それは今考えても仕方が無いよ。その時が来たら考えよう。何とか外国を丸め込もう」と思っただけの話です。
 昭和天皇と保守政治家にとって誤算だったのは「自衛隊専守防衛だから軍隊じゃない」という言い訳で軍事力保有したものの、結局、独立しても今に至るまで外国の反対どころか国民の反対で明文改憲できなかったことです。「自衛隊保有は認めた自民党支持層」も多くは明文改憲には反対した。
 その結果「専守防衛以外の活動」ができなくなった。戦前のように「日本から仕掛ける戦争」なんて論外になった。
 いずれにせよ草案を受け入れた時点では多少不満があろうとも「まあ、仕方が無いよな」で一応受け入れたわけで産経の言うような「殺害の恐怖で泣く泣く呑んだ」なんて話では全くない。


【産経抄】2月13日 - 産経ニュース

 「(ボーガス注:ダイエットのために、あるいは食が細いから?)女性は(ボーガス注:脂肪の多い)ロースカツより(ボーガス注:脂肪の少ない)ヒレカツを好みがちだ」などと口に出せば、(ボーガス注:ギャル曽根のような大食い女性もいる、)偏見だの性差別だのと指弾されはしないかと不安になる。

 吹き出しました。勿論「森擁護の文脈」ですがもう少しまともな事が思いつかないのか。

◆娘「私ロースカツが食べたい」
◆父「女はヒレカツを食べろ!」

みたいなシチュエーションでも無ければそんなもん差別でも何でもないでしょうに。

 政府・与党やスポーツ界から森氏擁護の声が聞こえないのも無情に思える。
 「肺癌の身で海外出張しIOC(国際オリンピック委員会)との関係を構築。(中略)今回、森氏の功績を語らない五輪関係者に絶句」。
 舛添要一東京都知事ツイッター投稿が、物言えば唇寒しの不寛容な日本社会を表す。

 膵臓ガンで死去した翁長氏を散々誹謗中傷した分際で、産経もよくもふざけたことが言えたもんです。しかし舛添も「韓国学校に都有地を貸与したい」発言の時には「見直した!」と思ったんですがねえ。
 ちなみに「森の辞意表明前」ですが

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年2月5日):文部科学省
記者)
オリンピック組織委員会の森会長の発言についてお尋ねします。文科省として抗議されたり辞任を求めたりする考えはございませんでしょうか。
大臣)
 森会長は、一昨日のJOCの臨時評議委員会での発言について、昨日会見を行い、オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な発言であったとして深く反省し、発言を撤回するとともに、不愉快な思いをされた皆さまにはお詫びを申し上げたい旨述べた上で、オリンピック・パラリンピック精神に基づいた大会が開催できるよう、引き続き、献身して努力していただきたいと、承知しております。発言の内容については承知していますし、不適切な発言だと思います。いずれにしましても、本人ももう反省をしていますので、残り半年になったオリンピックの大会の成功に向け、引き続き、努力をしていただきたいなとそう思っているところでございます。
記者)
 重ねてお問い合わせしますが、抗議したり辞任を求めたりする考えはないということで。
大臣)
ないです。

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年2月9日):文部科学省
記者)
オリンピック組織委員会の森会長の進退問題についてお伺いします。発言の後、ボランティアの方が400人近くお辞めになったりとか、様々な、スポーツ界、野党を含め、識者の方も含めて辞任を求める声が上がっています。一方で、政府、与党や組織委員会内部、また、その実行する、オリンピックを運営する側の方々からは慰留を求めたりとか、続投を求める声が出ています。この現象について、大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣)
 与党の皆さんも、別に、全面的な擁護をしているわけじゃなくて、発言そのものはですね、私は不適切な発言だったと思います。ただあの、先般の会見でも申し上げた通り、ご本人も謝罪をし、撤回をしてですね、そして反省をしているということでございます。記者会見の後半の態度を見て反省していないんじゃないかという識者の意見もあるのですけれど、まあ、森さんのご性格といいますかね、今までの振舞いで、最も反省しているときに逆にああいう態度を取るんじゃないかなっていう思いも私はございます。あの、お電話、週末にいただいて、本当に迷惑をかけて申し訳ないということをおっしゃっていまして。私自身は、傍らで理事も経験しましたので、本当にほとんど報酬なくですね、本当に週3回の透析を重ねながら、組織委員会、ご専任の組織を引っ張ってきたが故にですね、組織委員会の皆さんが、留まって先頭で頑張ってくれという声が出たのはそういうことなのだろうと思います。従って、私自身はですね、残り半年になった東京大会の成功に向け頑張ってもらいたいと思いますが、いずれにしましても、菅総理も答弁されていますように、組織委員会のことについては政府から独立した法人でありますので、自ら判断すべきものと考えております。おっしゃるようにですね、現象ということで、何か与野党の政局的な話ではなくて、ここは、まずかったことはまずかった、大いに反省をしながらですね、残り半年のオリンピックをどうやったら成功に導くことができるのか、皆で知恵を出すべきじゃないかなとそう思っています。
記者)
 もう1点だけ、やはり余人をもって代えがたいとおっしゃる方もいらっしゃいましたが、森さんでなければならない理由という面で、なかなか説明不足だなと私は感じているんですが、大臣も近くで、局の大先輩でもありますし、近くでずっと見てらっしゃって、なぜ森さんでなければならないのか。この、タイミングもあると思うのですが、人柄も含めてちょっとご説明いただけますでしょうか。
大臣)
 まず、この間の国際社会とのですね、様々なやり取りは、やはり、ああいったキャリアがあった人でなかったらなかなか難しかったと思います。私は、IOCのオリンピックに対する姿勢そのもの全てに賛同しているわけじゃなくてですね、やっぱりあの、少し経済に思考をシフトしたオリンピックの在り方っていうのは、見直す良い機会じゃなかったかなと思っています。そういう意味では、色んな意味で抗いながらもですね、日本としての、東京としての在り方というものを発信をし続けることができたっていうのは、森組織委員長が先頭にいたからじゃないかというふうに思います。またあの、1年延長になってですね、厳しい経済情勢の中でも多くのスポンサー企業の皆さんが、足並みを乱れずですね、お付き合いいただいたっていうのも、これは、やっぱり経済界の皆さんがご信頼をいただいていた大きな証じゃないかなと思っていまして、そういう功績もあるんじゃないかと思います。他方、ああいった発言についてはですね、大きく組織を傷付けるものでありますので、そこは大いに反省してもらって、残り半年ですから、本来の業務で先頭で頑張っていただきたいなと、只々そういう思いですね。例えばですね、その人心一新したら、組織が活性化して加速するのかっていうと、私、そこはちょっと分からないです。多分、一緒に責任を取って辞めるっていう方も出てくる可能性も否定できませんし、あの、そういう意味では、皆さんでしっかり、失敗は失敗として足下見ながらですね、力を合わせて頑張ってほしいなと思います。

なので「擁護の声がない」というのははっきり言って嘘です。さすがに「発言に問題など無い」という馬鹿はいませんが「本人も発言を撤回し謝罪している。有能な人間だから許そう」という擁護発言ならいくらでもあったわけです。

 6日の小欄でマスコミが一斉に森氏攻撃に熱狂するさまを「集団いじめ」と評したところ、「正当な批判をいじめと矮小(わいしょう)化するな」とお叱りを受けた。

 まあ当たり前の批判ですね。むしろ「二重国籍ガー(蓮舫氏相手)」などの「産経らウヨマスコミの言いがかり」の方が余程「集団いじめ」の名にふさわしい。

 野党女性議員らが、米婦人参政権運動にちなみ白いジャケットを着てはしゃぐ姿は悪ノリであり、女性を色眼鏡で見る悪弊を助長しかねない。

 「はあ?」ですね。

*1:この時は中華民国ですが