今日の産経ニュース(2021年2月17日分)(追記あり)

菅首相、ワクチン接種「感染防止の決め手」 衆院予算委 - 産経ニュース
 重症化防止には「明らかに役立つ」でしょうが、「感染防止に役立つかどうか」は現時点では「?」でしょう。その意味で菅発言は問題発言です。現時点では「ワクチンを接種しようともマスク使用、うがい、手洗い、三密回避など感染予防はすべき」だと思います。


官房長官、島根知事の五輪中止要請に不快感「既にスケジュール決定」 - 産経ニュース
 まともな人間なら内心はどうであっても島根県知事をなだめるために「話し合ってわかり合いたい」というでしょうに不快感を表明してしまうのだから悪い意味で「菅政権らしい」酷い話です。ためらいなく「不快感を表明」と書く産経も島根県知事を敵視してるのでしょう。なお、島根は竹下*1首相を生み出した「自民党王国」ですし、現知事も「島根県環境生活部長、政策企画局長」を経て県知事に就任した元総務官僚であり、もちろん「アンチ自民党」という御仁ではありません。単に「菅政権のコロナ対応」に不信を感じているにすぎません。


国民・前原元外相、中国の海警法めぐり首相と応酬 「遠慮する必要ない」 - 産経ニュース
 菅*2がまともに見える「前原*3の異常なまでの反中国極右」ぶりです。「重要な貿易相手国で隣国」の中国に「遠慮する」のは当たり前の話です。もちろん「遠慮する」とは「中国の属国になる」ということではありません。単純馬鹿の前原には「属国になるか」「強硬路線か」二つに一つしか無いようですが。

「中国は本当に尖閣を取りに来ているという前提で物事を考えないといけない」

 前原が本気でこんなことを考えてるなら馬鹿だし、虚言ならクズです。軍事力で奪取などしたら日中関係は極度に悪化するし、欧米諸国が対中国制裁をしかねません。「是非はともかく」中国の態度は「日本の領有権を認める気は無い」という政治的示威行為にすぎません。


組織委会長候補、検討委が橋本聖子五輪相に一本化 - 産経ニュース
 「組織委員会会長は政治的に中立であるべき」と言う観点からは「現役の与党国会議員にして大臣」という橋本*4は到底望ましい候補とは思いません。
 一方で「橋本が大臣を辞任してまで会長を引き受けるかどうか?」「菅政権が橋本の大臣辞任を認めるかどうか?」と言う問題もあります(まさか五輪担当相在任のままの会長就任はないでしょうから)。
【追記】
橋本聖子氏が五輪組織委新会長に就任 「身の引き締まる思い」 - 産経ニュース
首相、丸川珠代氏と面会 五輪相就任を要請 - 産経ニュース
 ということで橋本が会長に就任し、後任五輪担当相には「第三次安倍内閣で五輪担当相だった丸川珠代」が就任しました。「昨日の候補者発表」「今日の就任」とはあまりにスピーディーであり、明らかに「菅政権とJOCの密室談合」で昨日の発表時点で「橋本会長、丸川五輪相」が決まっていたのでしょう。そうした密室談合をスムーズに実行するため「委員の名前すら公開しない」という「透明性に著しく欠ける秘密主義」がとられたわけです。


【橋本新会長会見詳報】(3)森氏は「特別な存在」「アドバイスいただく局面も」 - 産経ニュース

「私自身の政治の師でもある森前会長は、私にとって特別な存在であります。」
「長年にわたりラグビーのワールドカップ、サッカーW杯、そして五輪・パラリンピックの招致活動も含めて非常にスポーツ界にご尽力いただいた先生でもありますので、やはりアドバイスをいただいていかなくてはならない局面もあるのだろうと思っております」」

 予想の範囲内ですがいくら「政治の師匠=清和会所属の橋本にとって森(清和会幹部)は大親分」とはいえ、森についてこんなことを就任直後から言っているようでは話になりません。結局「何だ、清和会所属で森の子飼いだから会長になったのか(呆)」と言う話にしかなりません。


森喜朗氏、既に会長と理事辞職 東京五輪・パラ組織委 - 産経ニュース
 ということで、「院政など許さない」という批判に抵抗できず少なくとも表向きは五輪組織委員会と完全に縁が切れたわけです。もちろん「森氏*5を支えた人脈」はそのままスポーツ界に残っているのでこれで「森氏の影響力が消滅した」と見るのは楽観的すぎるでしょう。今後も「院政を許さない警戒」は必要ではあるでしょう。
【追記終わり】


手形利用、5年後までに廃止へ 下請けの資金繰り改善 - 産経ニュース
 菅の「デジタル行政」「電子決済」云々がそうした動きを助長してるとは言え、手形制度について「不渡りや偽造の危険性があり、かえって不便」として財界から「廃止論」が出てくるとは「時代の変化」というのもなかなか面白いものがあります。
 昔に比べ手形の重要性が落ちてきたと言うことでしょう。昔なら手形廃止論なんて出てきたりはしなかったでしょう。

*1:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*2:第一次小泉内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官などを経て首相

*3:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表などを経て国民民主党代表代行

*4:アルベールビル冬季五輪スピードスケート女子1500m銅メダル。元・日本スケート連盟会長

*5:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相