澤藤統一郎ブログ『公開質問状 :「桜を見る会」再調査にどれだけの覚悟があるか』(副題:河野太郎を批判し野田聖子を評価する)(追記あり)

澤藤統一郎の憲法日記 » 公開質問状 ー「桜を見る会」をめぐる安倍晋三の責任の明確化にどれだけの覚悟があるか。
 マスコミも「モリカケ、桜疑惑について再調査する気はないのですか!」と四候補に聞いた上で「再調査する」と明言した候補以外は厳しく批判するという澤藤氏のような態度をとればまだ「総裁選報道」も意味があるんですけどね。
 そういう
1)安倍と「安倍をかばった連中(二階幹事長、麻生副総理・財務相など)」が激怒する
2)四候補とも「安倍や二階、麻生が怖くてはっきり再調査と言えない(なかには再調査しないと言い出す奴すらいる)」から激怒する
であろう質問、追及は怖くてできず、多くのマスコミは総裁選については「チンドン屋行為」しかできないのだから心底呆れます。

【追記その1】
澤藤統一郎の憲法日記 » 河野太郎 「『桜を見る会・前夜祭』に関する公開質問状」を受領拒否
 回答拒否どころか、『質問状の受領拒否』だそうです。
 澤藤氏も「自分に都合のいい質問しか回答する気がないのか?。それが仮にも大臣経験者で首相を目指す人間のすることか?」「他の三候補(岸田、高市、野田)がどんな回答をするかはともかく、彼らは河野と違って受領はした。河野は最悪だ」と憤っていますが呆れて二の句が継げない。
 これでは河野を総裁にした場合
1)野党やマスコミの批判的な質問について、菅の「その批判は当たらない」のような不誠実な態度で回答拒否
2)NHKの政府に批判的な報道を政治的圧力で潰すこと
が危惧されます。
 また、
3)内政と違い、その種の居直りが通用しづらい外交、特に「米国、中国、ロシア」などといった大国相手の外交では「相手に押しまくられてろくに対応できない醜態をさらすこと」も危惧される。
 こんな男が「世論調査では今のところ1位」とは絶句しますね。マスコミがろくに河野批判しないのも悪いのでしょうが、国民もあまりにバカすぎる。
 「岸田は派閥ボスだが、派閥ボスでない河野はしがらみがなさそう」「女性総裁(高市や野田)はまだ時期尚早」レベルでの河野支持でしょうが愚劣にも程がある。
【追記その2】
【総裁縁ドキュメント】河野氏、対中非難決議「採択すべき」 ようやく回答 - 産経ニュース
 当初「回答拒否」していたのが、『「採択に賛成」と回答した三候補』『党内外の右翼勢力』などから「河野は卑怯だ」などと突き上げられるや「採択に賛成」と言い出すのだから「いい加減極まりない」。だったら最初からそう答えろという話です。
 やはり当初は「党内の反中国右翼議員」、「日本国際貿易促進協会日中友好団体)の理事長である父・河野洋平氏や河野洋平氏の親中国派人脈」の双方に忖度し「回答拒否」したのでしょう。
 そして、今回の「回答拒否撤回(「採択に賛成」と回答)」によって、河野の「回答拒否」は何ら信念に基づいていないことが明らかになりました(どんな信念があろうと回答拒否など許されませんが)。「澤藤氏らが渡そうとした桜問題での質問状」での「質問書受領拒否」が「河野は卑怯だ」と散々叩かれ「受領しないとまずい」と思えば、「どんな回答をするか(おそらく安倍、二階、麻生と言った面子を批判できず、調査を否定するか、曖昧にごまかし、はぐらかすかのどっちかでしょうが)」はともかく、河野は掌返しで、澤藤氏らから質問書を受領するでしょう。
 あるいは「女性天皇制の是非」について今のところ、河野は「回答拒否」ですが、今後「変節(?)して回答すること」も充分あり得るでしょう。その場合「女性天皇賛成」ではなく「党内右翼議員」にも「国民の多数である女帝賛成、容認派」にも忖度して、せいぜい「今すぐ導入する意思はないが、国民が女性天皇制を支持すれば支持する」「女性天皇制の議論には反対しない」という「野田聖子と似たり寄ったりの回答」しか期待できないでしょうが。
 こんな「不誠実極まりないポピュリスト」「神奈川の橋下徹イソジン吉村」など支持する人間の気が知れません。
 「政策の是非」以前に、河野の人間性、人格があまりにも卑しすぎるし、酷すぎる。
 河野のような「人間性、人格があまりにも卑しすぎるし、酷すぎる」人間は俺は「反吐が出るほど大嫌い」ですね。
 俺の知ってる人間ではid:Mukkeid:noharraが「河野太郎並みに人間性、人格が卑しくて下劣」ですね。だから俺は「人間性が卑しくて下劣な」id:Mukkeid:noharraが大嫌いなわけです。まあ、でもid:Mukkeは「はてなブログをプライベートモードにしただけ」、id:noharraよりは「まともだった気がします」。
【追記その3】

澤藤統一郎の憲法日記 » 自民党に自浄能力はあるのか -「桜を見る会」「前夜祭」公開質問状回答
 自民党総裁選候補者、岸田文雄高市早苗河野太郎野田聖子のうち、河野太郎は積極的な配達証明郵便の受け取り拒否。あからさまな、人の言うことに聞く耳を持たないという積極姿勢を示した。岸田文雄高市早苗の両名は質問状を受領はしたが無回答。おそらくは、どう答えてよいか、決断できなかったのであろう。
 これに対して、野田聖子だけが真っ当な姿勢を見せた。下記のとおり、計5問に手抜きのない丁寧な回答を寄せている。他の3候補とは際だった違い。その全文を掲載しておきたい(ボーガス注:なお以下は全文ではなく俺が抜粋しました)。
1 桜を見る会について
① 検察審査会の指摘について、これは検察官が専門家として判断したものの上に、国民の代表が意見を反映したものと認識しており、賛同します。
② まず「桜を見る会」そのものを今後どうするかについて、私が首相になったときには、全面的に見直しを行い、(コロナを克服してからの)桜を見る会にはすぺての国民の皆様をど招待したい、と考えております。桜には罪はありません。次に、安倍総理大臣の行った桜を見る会に関する疑惑についでは、秘書が略式起訴され罰金が確定、安倍議員ど本人が不起訴となりましたが、その後検察審査会で不起訴不当となり、再捜査が行われているものと思います。当面は捜査の行方を見守りたいと思いますが、そもそも民主主義政治における政治家は、あることないこと言われるのが通例ですが、自らの潔白は自らが丁寧に説明すべきものと考えています。
2 前夜祭について
① 検察審査会は専門家である検察官が下した判断の上に、国民の代表が意見を反映したものですので、その指摘を尊重したいと思います。

河野氏は受け取り拒否、回答は野田氏だけ 「桜を見る会」公開質問状:朝日新聞デジタル
 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」の前日に開いた夕食会の費用を安倍氏側が補塡(ほてん)していた問題で、安倍氏らを刑事告発した弁護士有志の会が27日に会見し、自民党総裁選の候補者らに一連の問題への見解を尋ねる公開質問状を送ったと明らかにした。同日までに野田聖子氏だけが「丁寧に説明すべきだ」と回答し、岸田文雄氏と高市早苗氏は回答せず、河野太郎氏は質問状の受け取り自体を拒否したという。

 「野田に当選可能性が低い(つまり安倍や『安倍をかばった』二階や麻生にこびる動機が乏しい、むしろ三候補との違いを出した方が後々、プラスになると計算)」と言う点は割り引く必要がありますが、やはり「野田が一番まとも」と思いますね。そして「質問状受け取り拒否」の河野が一番最悪です。
 にもかかわらず、「澤藤氏も日本人多数派の馬鹿さに呆れ憤慨していますが」世論調査では河野が「一番支持が高く」、野田が「一番支持が低い」ということには愕然とします。
 それにしても、「岸田はともかく」安倍が支援する高市なら躊躇なく「安倍前首相を信じる」「もう終わった話だ」などと言い出すかと思いきや、高市ですらその度胸はなかったようです。
 なお、澤藤氏によれば、同様の質問を野党各党に送ったところ

◆立民、共産、社民、れいわ
 野田よりも厳しい安倍批判
◆国民民主、維新
 無回答

とのこと。維新の態度は予想の範囲内(むしろ公然と安倍擁護しなかったことが意外)ですが、国民民主の態度には「?」ですね。自民寄りの「右派政党」とは言え、「桜を見る会」での安倍批判すらできないほど「維新の同類」の「自民二軍」であることを躊躇なく示すとはねえ。
 そういえば
4野党が共通政策/命守る新政権を 市民連合と合意2021.9.9
澤藤統一郎の憲法日記 » 街角で4野党共闘の意義を訴える。20219.15
野党4党が「市民連合」と政策合意 - 高世仁の「諸悪莫作」日記2021.9.24
の「四野党」とは「立民、共産、社民、国民民主」と「最近まで愚かにも誤解していました」が「国民民主」ではなく「れいわ新撰組」だそうです。
 「国民民主は反共だからな」と思っていましたが、澤藤記事を読むにそんな「甘い話」ではなさそうです。「桜問題での安倍批判」を躊躇するわけですから。
 「自民党にすり寄る態度を見せれば見せるほど」、自民批判派は勿論支持せず、自民支持層も支持せず、党勢が衰退していくでしょうに、「玉木代表」「前原*1代表代行」ら国民民主党執行部も呆れた馬鹿です。

*1:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表などを経て国民民主党代表代行