「 河野支持、若手議員はそれで良いのか 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
俺や澤藤統一郎氏(澤藤統一郎の憲法日記 » 河野太郎 「『桜を見る会・前夜祭』に関する公開質問状」を受領拒否参照))など「非右翼」も河野は支持しませんが、俺や澤藤氏がツイッターブロック、質問書受領拒否、「次の質問どうぞ」などの「河野の不誠実さ」を問題にするのに対し、櫻井や島田らウヨにとっては「それはどうでもいい」らしい。
そして「河野は右翼的でない」と言い出すから呆れます。それ言ったら安倍が支援する高市以外(岸田や野田)は皆「右翼的でない」。
かつ
◆一時は安倍に自民党総務会長、第四次安倍内閣総務相として重用されたが結局、安倍に疎まれ、干された野田(現在は自民党幹事長代行だが)
◆一時は安倍に第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長として重用されたが、結局「ポスト安倍」は菅になり、菅政権では干された岸田
に比べたら「第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革等担当相」と「安倍、菅政権でずっと大臣をやり続けた河野」はおそらく「安倍や菅にへいこらし続けたが故の重用」でしょうから、むしろ「河野ほど、島田や櫻井にとって都合のいい存在」もないのではないか。河野の政治行動原理はおそらく「信念」ではなく「何が自分に有利かという損得勘定だけ」だからです。
つまりは「島田や櫻井らが河野を政治的に服従させることができれば」、河野に比べたらそれなりの信念があるらしい岸田や野田より「ありがたい」。とはいえ「島田や櫻井らが河野を服従させることができれば」という条件が「満たせない」という判断(日本経団連など他の圧力団体には島田らウヨの政治力は負ける)が櫻井や島田にあるのか?
なお、前も別記事で書きましたが
再処理をやめれば各原発から生まれる使用済み燃料の行き場がなくなり、原発を受け入れている自治体は猛反発する。結果として、原発の再稼働など許さないという流れが生まれる。河野氏の発言は目先を変えた原発廃止論だ。
と言う櫻井の指摘は全くの嘘です。
もんじゅを廃炉にしたのにどこで再処理燃料を使用するのか。もちろん「既存の原発」でも「再処理燃料」は一応利用できますが、既存の原発は「ウラン使用が前提」です。「再処理燃料の既存原発」での使用にはおそらく「そんなことをしないで、もんじゅのようなそれ専用の炉を作れ」「それができないなら埋設処理しろ!」という反発が出るでしょう。
実際には「埋設処理」以外に現実的手はないでしょう。もちろん「埋設処理」を引き受ける自治体が現れず、「埋設処理できずに原発がいずれ廃止の方向」という可能性はありますが、それを河野が意図的に目指してるわけではないでしょう。
「既存の原発で再処理燃料使用は現実的でない」「もはや再処理を諦めて埋設するしかない」という判断を河野はしているに過ぎません。
河野の「質問書受領拒否」「ツイッターブロック」「次の質問どうぞ」という所業は菅直人氏や福田氏よりはむしろ「安倍や菅義偉」に似ていると言うべきでしょう。そして「菅直人氏や福田氏」は首相としてはまともな方でしょう。
島田洋一
「河野氏は、衆院選比例選の名簿に障害者や難病を抱える候補を優先的に登載することを検討」(読売)
山本太郎氏と同じ発想だ。様々な経験から理解が深ければ、別に「障害者や難病を抱えた人」本人でなくてもよい。
確かに山本「れいわ新撰組」参院議員、副代表の「木村英子氏*1」「舩後靖彦氏*2」の「参院選比例上位当選」にヒントを得た「ポピュリズム」ではあるのでしょう。
とはいえ、「そうした行為の是非」以前に、河野に「本気でそんなことをやる覚悟があるかどうか」自体が疑問です。何せ大臣(第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革等担当相)になって一度たりともその種の「周囲の反発をうまく解決することでの斬新な改革」なんて、ないですからね。
そして自民党関係者がそうした構想を進んで実行したがるとも思えない。
そもそも河野は「検討」としかいってない。「実現」じゃない。「前向きに検討(実施とは言ってない)」が「政治家や官僚の言い逃れに過ぎないこと」が「多いこと」は今更言うまでもないでしょう。
その時点で既に河野は逃げ腰です。
*1:れいわ新撰組副代表。全都在宅障害者の保障を考える会代表、全国公的介護保障要求者組合書記長、自立ステーション・つばさ事務局長など歴任。公式サイト木村英子 参議院議員(れいわ新選組)オフィシャルサイト | しょうがいしゃがあたりまえに生きられる社会へ(木村英子 - Wikipedia参照)
*2:公式サイト舩後靖彦 Official Site | 障害の有無を問わず、誰もが幸せになれる社会を創る。舩後靖彦(ふなご やすひこ、れいわ新選組・参議院議員)オフィシャルサイト。著書『増補新装版・しあわせの王様:全身麻痺のALSを生きる舩後靖彦の挑戦』(2016年、ロクリン社)、『全身マヒのALS議員 車いすで国会へ』(2021年、子どもの未来社)