野原燐(id:noharra)に突っ込む(2021年10月3日分)

◆野原のツイート

野原燐がリツイート
 仲正氏は俺のような人間が普通であると、普遍的に信じる権利があると考え、それを保証してくれるものとして統一教会に入った。そして11年を経て統一教会なしに自己の普遍性を信じることができるようになった。
 font-da氏は自分の普通を信じているようだが、それを拒否する権利があると考えている人はいる
仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

 仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)については特にコメントしませんのであらかじめお断りしておきます。
 今回コメントするのはあくまでも「id:noharraのfont-da(小松原織香)氏への悪口ツイートに全く賛同できない」つう話です。
 さて、『反社会的なカルト』統一教会の元信者(仲正氏*1)の「統一教会信者時代を正当化してるとも読めるらしい本*2(小生は未読です)」についてid:noharraも「何故、仲正は信者時代について明確に反省しない!」等と批判しないのだから随分と「仲正氏」に好意的なもんです。
 一方で、これが朝鮮総連だの「自分が嫌ってる団体」の構成員だと悪口雑言しかしないのだからid:noharraも呆れたバカです。
 「民族運動団体」朝鮮総連は、少なくとも「違法カルト」統一教会よりはずっと存在価値があるでしょうに。
 それはともかく、

font-da氏は自分の普通を信じているようだが、それを拒否する権利があると考えている人はいる

という野原ツイートは全く意味不明です。というのもこの野原ツイートでは

「font-da(小松原織香*3)氏は自分の普通」を仲正氏に押しつけて、(統一教会信者だった過去を)一方的に断罪してる

ようですが、仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)をどう評価するにせよ、「俺の理解」では彼女はそんなことは何もしてないからです。せいぜい「自分の普通と、仲正氏の普通の違いに驚いた」程度のことしか彼女は言ってない。
 彼女にとって「英語とドイツ語をネイティブと話せるまでに習得できた」「東大の院に進学できた」学力を有する彼が、最終的には大学教員になったとはいえ、当初「その学力を生かす形」ではなく、「一時は統一教会の珍味売り*4」などしていたことが「???」のようですが、別に批判してるわけではないし、普通の人間なら「???」でしょう。
 むしろ「朝鮮学校無償化除外反対」等の主張を理由に「野原に北朝鮮シンパ認定されて悪口された俺」の方こそ

 id:noharra氏は自分の普通を信じているようだが、それを拒否する権利があると考えている人*5はいる

と言う言葉を贈呈したい。まあ、野原的には「北朝鮮シンパであるボーガスの暴論を俺は断罪した」と「鼻高々だった」のでしょうが。
 こういうところが俺が「反吐が出るほど野原が大嫌いなところ」です。
 野原が好きらしい「仲正氏」については「仲正を批判するな」「お前の価値観を押しつけるな」とfont-da(小松原織香)氏に悪口。
 一方で俺については「野原の価値観」を一方的に押しつけて「北朝鮮シンパ認定して悪口」だから呆れたクズです。

*1:金沢大学教授。著書『集中講義!日本の現代思想ポストモダンとは何だったのか』(2006年、NHKブックス)、『日本とドイツ二つの全体主義』(2006年、光文社新書)、『集中講義!アメリ現代思想リベラリズムの冒険』(2008年、NHKブックス)、『〈宗教化〉する現代思想』(2008年、光文社新書)、『今こそアーレントを読み直す』(2009年、講談社現代新書)、『今こそルソーを読み直す』(2010年、NHK生活人新書)、『マックス・ウェーバーを読む』(2014年、講談社現代新書)、『精神論ぬきの保守主義』(2014年、新潮選書)、『ハイデガー哲学入門:『存在と時間』を読む』(2015年、講談社現代新書)、『教養としてのゲーテ入門』(2017年、新潮選書)、『現代思想の名著30』(2017年、ちくま新書)、『悪と全体主義ハンナ・アーレントから考える』(2018年、NHK出版新書)、『ヘーゲルを越えるヘーゲル』(2018年、講談社現代新書)、『現代哲学の最前線』(2020年、NHK出版新書)など(仲正昌樹 - Wikipedia参照)

*2:というのも仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)によれば、「信者時代の思い出」は書いてあっても「信者時代」についての「明確な反省の言葉」は出てこないらしいからです。まあ、仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)によれば著書を信じる限りは仲正氏故人は「霊感商法などの違法行為」には従事してなかったようですが

*3:著書『性暴力と修復的司法』(2017年、成文堂)

*4:ただしそうした営業能力はなかったらしく、また合同結婚式での結婚相手との夫婦生活がうまくいかなったこともあって結局、統一教会の生活に不満を感じ、離脱したらしい。

*5:もちろん「野原にとっての普通(朝鮮学校無償化除外支持など)」に批判的な俺のこと。