未だに高いらしい維新の支持率に絶句する他(追記あり)

岸田内閣支持率54%に上昇 感染抑制を評価 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞

 政権の新型コロナウイルス対策を「評価する」との回答は46%で、「評価しない」の26%を大きく上回った。「どちらとも言えない」は27%だった。新規感染者数が低く抑えられていることなどが評価され、内閣支持率の上昇につながっているとみられる。

 現時点において感染者数が低いのは単に「第5波のピークを過ぎたから」で「岸田の手柄ではない」のに全く愚かな国民です。
 現時点では「第六派の大きな波」は来ていないとはいえ、「感染が再拡大している」という外国(英国など)の状況を考えれば「来ない保証はない」。
 岸田ですら「第六波に備える」としています。そもそも「1000人を超えていた一時期に比べれば大分低い(10数人~20数人程度)」とはいえ東京など大都市部では微増傾向にあります。
 そして「森友問題」で「未亡人を激怒させた訴訟対応(賠償金は払うからそれでいいだろうという居直り)」といい、岸田と「安倍、菅」に何の違いがあるのか。「安倍、菅批判ができない」点で、俺にとって岸田は何ら評価できません。

 自民党が27%で最も高かったが前回(32%)から5ポイント減少した。日本維新の会は前回の16%から22%に伸ばした。その他は、立憲民主党11%(前回12%)▽共産党5%(同5%)▽公明党4%(同4%)▽れいわ新選組4%(同4%)▽国民民主党3%(同4%)――など。「支持政党はない」と答えた無党派層は22%(同20%)だった。

 「維新の支持率が未だに高いこと(立民を越え自民に次いで二番目→追記:ただし別の調査では立民が2位ですが)」「前回調査と比べ、自民から離れた層のかなりの部分が維新へ行ったらしいこと」には愕然としますね。選挙後、急激に落ちるかと思っていましたが(選挙前は明らかにここまで高くないのですが)。「日本が極右化している」ということなのか。はたまた「身を切るパフォーマンス」にだまされる薄らバカが多いのか。あるいは「選挙結果」や「それを『勝てば官軍』的に報じるメディアニュース」に影響される「勝てば官軍」「メディアに付和雷同」が多いのか。
 とはいえ、議席数では「維新が4倍程度に躍進し、立民が減少」とはいえ、比例だけでも得票数、議席数は「立民>維新」であり、また「維新は、全国でまんべんなく獲得した立民と違い小選挙区は大阪以外はほとんど獲得できなかったこと」を考えればここまで維新の支持率があがることは理解に苦しみますが。仮に今参院選があればまた「維新躍進」なのか。さすがにこのまま「立民に取って代わって維新が最大野党」と言うことも無い*1と思いますが、選挙後、野党共闘支持層にとっては急激に「維新(第二自民)との戦い」が「重大かつ緊急の問題」になってきたわけです。
 一方で「議席が増えた」と自画自賛していた国民民主が「共産、公明、れいわを下回る支持率」であることは嬉しいニュースです。
 「議席が増えた」ところでそれは「国民民主の小選挙区議席=議員個人への支持」に過ぎず、党への支持ではない。「比例では公明、共産を下回りれいわと同程度」の国民民主は「維新と合体して維新の躍進を下支えする危険性」はともかく国民民主自体には何の脅威もないでしょう。
 なお、「選挙での3議席獲得」による「急激な支持率上昇」であり、今後落ちる可能性も大きいとはいえ、「支持層がおそらくかなりかぶり、今回の衆院選でも共産の比例票をかなり奪ったと思われるれいわ*2」が「選挙前は支持率に共産とかなり差があった」のにその差を大幅に縮めていることは「ある意味、共産にとっての脅威」ですね。
 公明や維新と違い、れいわは「野党共闘の共闘相手」であるがゆえに無茶苦茶な批判もしづらい。
 とはいえ「比例でれいわに奪われる票を少しでもなくす」ために「れいわとの差別化」は必要です。
 れいわとの野党共闘に配慮は必要ですが、「れいわと共産はここが違う、是非共産に支持を」という宣伝を強めることも、共産党にとって「重大かつ緊急の問題」ですね。

【追記】
 ちなみにこの毎日記事では維新とれいわの支持率がかなり高いのですが、別の世論調査(電話調査がメイン)では「立民≒維新(どちらも12%程度、その代わり自民が30%後半)」「共産5%>れいわ2%」のようですね。「毎日調査がSNS調査がメイン(ただし電話調査も加味)」という点を割り引く必要がありそうです。
 もちろん、それでも「維新とれいわの躍進」は脅威ではありますが。

*1:というか、「従来の、維新の戦略」は「第二の公明党路線(自民党応援団路線)」でしょうし、自民も維新を「第二の公明党」扱いしてきたと思うのでこの「支持率高騰」は維新、自民ともにお互い悩ましいところでしょう。維新としては「この高騰に気を良くして最大野党路線に切りかえるか」どうか(多分そういう博打は打たないのではないかと思いますが)。自民にしても「第二の公明党」と言う理解で甘い態度を維新にとり続けたわけですが、維新が本気で最大野党に成り上がる態度を見せるなら、当然、「維新も攻撃対象」にせざるを得ないでしょう。

*2:「共産の議席減2」≒「令和の獲得議席3」を考えればれいわに票を奪われなければ議席増できないまでも「現有議席キープはできたのではないか」と思います。