今日の産経ニュース(2023年5/14、15日分)

片思いに終わるか…共産が共闘再構築へ立民に秋波 - 産経ニュース
 志位執行部が「維新が立民を袖にし、また立民支持層で泉批判が高まってること」で「野党共闘再生の見込みがある」と本気で思ってるのか、はたまた「そのように希望する立民支持層のリベラル派」等に配慮している(内心はあまり期待してない)にすぎないのかは分かりません。
 いずれにせよ「立民支持層の泉批判が高まる」中、こうした態度を取らないわけにもいかないでしょう。
 こうした「アリバイ作り(?)」によって立民が冷淡な態度なら「野党共闘は立民が壊したのであって共産のせいではない」と言い訳できるわけです。
 なお、立民が共闘に応じなければ「共闘しないだけ」の話であり、むしろ追い詰められてるのは立民の方でしょう。
 共産にとって野党共闘が成立しないことは「上げ潮ムードになりにくい」ということで辛いことではありますが、支持層の多くは良かれ悪しかれ*1「立民支持層(浮動票が多い)ほど浮わついてない」でしょう。
 維新とも共産とも共闘せずに独力で多くの選挙に勝てるような力は今の立民にはありませんので。何で立民って「こうも無能な連中の集まりなんだろう」とげんなりします。一応「あれが最大野党」であり、「立民の衰退」は当然、自民を利するので支持者でない俺でも立民のダメさにはげんなりせざるを得ません。

 最近の共産に関しては、立民内で「除名問題*2もあったから(かつての)イタリアの共産党みたいに力を失っていくのだろう。政府与党に対峙できる政党は立民しかない」(重鎮)といった厳しい見方もある。

 「反共産経らしい悪口雑言」ですが本当にそんな立民幹部がいる*3のなら「呆れて二の句が継げません」ね。
 「自民党補完勢力」維新にすり寄ったあげく「袖にされた立民」が「与党に対峙できる政党は立民しかない」とは大笑いです。
 議席数、支持率の問題をひとまず置けば共産の方がよほど「与党と対峙している」でしょう。
 「力を失っていく」のはむしろ参院選敗北、補選全敗とまるで成果を出せない「泉代表」を引きずり下ろすこともできず、その泉は勿論「支持率を挽回していくまともな策」もないという「立民」の方でしょう。
 このままでは「共産のようなイデオロギー政党ではない、選挙互助会的な性格の強い野合集団*4・立民」は「衆院選惨敗→過去の新進党のように崩壊」ではないのか。イデオロギー政党なら「敗戦にもそれなりの忍耐力がある」ところ、選挙互助会にはそういうものは勿論ありません。


政権未獲得で交代制度化を 枝野氏、野党第1党首巡り - 産経ニュース
 「議席増でも衆院選政権交代できなければ退任するかどうか」は立民の党内問題だし、小生は「立民党員、後援会員どころか支持者ですらない」ので「好きにやればいい」とは思います。とはいえ今の立民の支持率では枝野主張では「衆院選のたびごと」に代表辞任が避けられないし「それでいいのか」俺個人は疑問ですが。
 なお、「枝野発言」は泉の「150議席未満で退任」よりも高いハードルで「泉辞任論を高める思惑」ではあるのでしょうが、泉のハードル自体が「現有議席の約1.5倍」という「現状の支持率では達成できるとは思えない代物」なので枝野発言にそれほど意味があるとは思いません。むしろ枝野は今すぐ明確な形で「泉下ろし」に動くべきではないのか。
 あるいは「総選挙までは1人に預け、政権を取れなければ次は別の人でやるシステムにすべきだ。大スキャンダルや病気でない限り、途中で代えてはいけない」と言う発言から考えると逆に「泉擁護(補選敗北を理由にした泉辞任論への反論)」なのか?。どっちにしろ「明確な形で泉おろしに動かない枝野」は「ダメだこりゃ」ですね。このままでは衆院選惨敗、立民のさらなる衰退は避けられないでしょう(枝野は「その時こそ、泉執行部総退陣で、無役の自分が復権する好機」と思ってるのかもしれませんが)。この体たらくでは岸田が早期解散(一番早いとサミット直後の5月解散)に打って出る可能性すら否定できません。

 立民の選挙戦略に関しては「他の野党を気にせず、単独でもこれがやりたいと力強く訴えるのが、国民の期待を得る唯一の方法だ」と指摘

 今の支持率低迷では野党共闘せざるを得ず、「他の野党を気にせず」というわけにはいかないでしょう。
 勿論「維新へのすり寄り」がリベラル支持層の離反を招いてることは三春充希氏も指摘するように確かでしょうが、それは「立民にとっての政治目標は何か、明確にした上で他野党と共闘すべきだ。単に党利党略で共闘を進めること(枝野代表時代は批判していた維新にすり寄る)は支持層の離反をかえって招く」と言う話であって「他野党の無視」とは違う。

*1:共産支持層が簡単には支持を辞めないということは良いことですが、一方で「浮動票が少ないこと(この点、一時期の民主党や立民、現在の維新は浮動票が多い)」は上げ潮ムードになりにくいという点で辛いところではあります。

*2:あんなものは選挙にほとんど影響してないでしょう。

*3:名前が出てないので産経の捏造の可能性は当然あります。

*4:この点は自民や維新、国民民主なども似たような物でしょうが。