今日のロシアニュース(2022年4月4日分)

ロシア兵多数被ばくか チェルノブイリ原発近くで「地面掘り返し」 - 産経ニュース
 校閲の目/キエフからキーウへによればチェルノブイリも「チョルノービリ」に変わったそうですが、「キエフ→キーウ」を支持する、と書いたアンチロシアの産経ですらこうなるのは

広河隆一チェルノブイリ報告』(1991年、岩波新書)
◆高橋卓志 『チェルノブイリの子どもたち』(1993年、岩波ブックレット)
広河隆一チェルノブイリから広島へ』(1995年、岩波ジュニア新書)
◆七沢潔『原発事故を問う:チェルノブイリからもんじゅへ』(1996年、岩波新書)
◆白石草『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち』(2014年、岩波ブックレット)
◆スベトラーナ・アレクシエービッチ 『チェルノブイリの祈り』(2016年、岩波現代文庫)

などで慣れがありますからね。とはいえいずれは「チョルノービリ」が普及していくのでしょう。


プーチンとウクライナの生存を懸けて戦うゼレンスキーが日本より中国を選ぶワケ - 酒井吉廣|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

 ロシアとの和平交渉では、自国が中立化する条件として提案した安全保障の枠組みに参加を希望する国に、これまで支援を求めてきた米英仏独のNATO北大西洋条約機構)の主要国のほか、カナダ、トルコ、イスラエル、中国を選んだ。そこに日本はなかった。

 つまりはロシアへの影響力などの面で「日本に期待してない」ということですね。
 「他の国々はともかく」米国はNATOの盟主、仏独はいわゆる「ドンバス合意」の関係国であり、トルコは現在「和平交渉の場所」として自国を提供しているので、これらの国の名前が入るのはある意味「当然の話」でしょう。
 筆者はゼレンスキーが日本に期待しない理由として、サハリン油田開発から撤退しないなど未だ日本がロシアとの縁切りには米英仏独に比べて乗り気でないことがあるとみています。


【産経抄】4月5日 - 産経ニュース

 1998年10月、ロンドンで病気療養中だった南米チリのピノチェト元大統領が逮捕された。スペインの予審判事の要請によるもので、直接の容疑はスペイン国籍の市民の殺害である。軍政時代の左翼弾圧によって、3千人以上が犠牲になったとされる。
▼スペインに身柄を引き渡すのか。チリ政府の求めに応じて帰国を認めるのか。約1年4カ月にわたるすったもんだのあげくに、英国政府は政治的判断を優先して釈放を決めた。独裁者の「人道に対する罪」を裁くことが果たして可能か。重い問いかけが残った。

 会員登録してないとこの辺りまでしか読めませんが、勘の鋭い人は「プーチンのことか(例えば米大統領、プーチン氏を「戦争犯罪法廷」にと強調 欧州諸国も一斉非難 - 産経ニュース参照)」と気づいたでしょう(俺は会員登録(但し無料記事限定)しているので産経抄(無料記事)は全文が読めます)。
 正直「光州事件全斗煥盧泰愚(韓国国内で裁判)」「カンボジア国際戦犯法廷(ポルポト派)」など一部を除けばピノチェトに限らず、「国家元首の犯罪」などろくに裁かれません。悩ましい問題ではあります。


【国際情勢分析】ウクライナ侵攻に沈黙する〝隠れロシア派〟の事情 - 産経ニュース
 ロシア非難決議で賛成票を投じたのに、「裏でロシアと親密」というならともかく「棄権や無投票」は全然隠れてないでしょう。
 またこうした国(産経が名前を挙げてるのは中国、インド、南アフリカ、イラン、ベネズエラ)を「ロシア派」とまで呼ぶのもいかがなものか。
 

米大統領、プーチン氏を「戦争犯罪法廷」にと強調 欧州諸国も一斉非難 - 産経ニュース
 確かに報道(民間人虐殺)が事実ならば「プーチン戦争犯罪者」というのは全くその通りでしょうが、「現実問題、裁判が難しい」上に「こうした言動が停戦交渉に支障を与えかねない点」で悩ましい話です。その意味で【主張】露軍の市民殺害 プーチンは戦争犯罪人だ 国際社会からの排除を急げ - 産経ニュースと放言する産経は論外でしょう。


地下室に手足縛られバラバラに切断された子ども…ロシア軍は遺体に地雷設置か : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン
 「首都での蛮行」とはあまりにも常軌を逸してる*1のでにわかには事実とは信じがたい。というか人間として「このような凄惨な行為が事実とは思いたくない」のですが事実ならどう見ても虐殺であり、心底呆れます。
 別にプーチンロシアが人道的とは思っていませんが、「あまりにも無茶苦茶をやる」と国際的批判を浴び、立場がどんどん悪くなる(経済制裁の強化など)ので「ある程度は計算してるのでは」と思っていましたが、唖然ですね。実際、過去の「プラハの春弾圧」などでここまで酷い話はないのではないか。


トランプ氏がプーチン氏に再び「頼み事」 批判噴出 - 産経ニュース
 さすがに冗談でしょうがトランプも全く非常識です。

*1:正直「首都での蛮行」「国際的非難」というあたりは「南京事件」を連想しました。