今日のロシアニュース(2022年3/7日分)

【産経抄】3月8日 - 産経ニュース

 昨年8月、ロシア政府は突然、旧関東軍をめぐる文書を公開した。日ソ中立条約の下でも、対ソ戦の準備を進め細菌戦を計画していた、との内容である。
 捕虜の抑留を含めて(ボーガス注:北方領土侵攻など)当時の日本に対する非道を覆い隠そうとする、歴史戦の一環である。
▼相手に「悪」のレッテルを貼り付ければ何をやっても許される。プーチン氏はどうやら同じ手口でウクライナ侵攻に踏み切った。
「ロシア系住民を迫害し、核兵器の開発も進めている」。

 このあたり小生も無知なので「対ソ連細菌戦計画」が本当にあったのかどうかは何とも言えません。プーチン側に「北方領土支配を正当化しよう」という思惑もあるかもしれない。ただし「関東軍が細菌兵器を開発していたこと(いわゆる731部隊)」や「細菌兵器開発の実験材料として殺害された人間の中にロシア人がいたこと」や「いわゆる関東軍特種演習は本当は対ソ連戦計画だったこと(但し結局は対ソ連戦は実行されず)」は事実です。事実か怪しい「プーチン・ロシアのウクライナ非難」はともかく「プーチン・ロシアの関東軍批判」は産経のように「ロシアの情報戦」の一言で片付けていい話ではない。


フィンランド元首相「ロシアは北朝鮮のようになる」 - 産経ニュース
 「何だかなあ」ですね。「北朝鮮」という言葉を当然のように「ネガキャンの言葉」として使わないでほしいですね。
 つうか、「フィンランド化」と言われると怒り出すであろう方が北朝鮮を侮辱するのは何かのギャグ?。産経の取材に応じてるんだから反共右翼なんだと思いますが。

参考

国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
 中曽根元首相には失言もあり、その典型的なケースが「フィンランド化」(フィンランダイゼーション)という言葉であった。今を遡る37年前の1983年6月3日、参議院選挙の街頭演説で中曽根首相(当時)は「日本は何もしないでいるとフィンランドのようにソ連のお情けをこうような国になってしまう」、「うっかり手を出したらひどい目にあうという状態にしておかないと平和は守れない」と述べ、在日フィンランド大使館から注意喚起を受けたのだ。


浅井基文ブログロシアのウクライナ侵攻-問題の所在と解決の道筋-

 ロシアがウクライナに軍事侵攻したことはショック

 これは小生もショックでした。
 過去のプーチン・ロシアの戦争は「クリミア紛争」のように「局地戦」がほとんどです。「シリア内戦介入」は「本格的」ですが「アサド政権の要請による」「イランもアサドを支援」で「今回のケース」とは大分性格が違います。
 「侵攻はしないだろう、仮にしても親ロシア地域に限定して、撤退してほしければ要求をのめ、と瀬戸際外交だろう。まさか本格的侵攻はしないだろう」と思っていました。

 私たちは太陽的アプローチを考えなければならない。そのためにはまず、旅人(ロシア)の気持ち(問題意識)を理解することから始めなければならない。

 「やや浅井先生はロシアに甘い気がします*1」が、これは小生も同感です。制裁はあくまでも「ウクライナから撤退すれば解除すること」を条件とした「対露交渉」を目的としたものであるべきです。
 結果的に制裁でプーチン体制が崩壊することがあり得るとしても、「プーチン体制打倒」などという「実現困難な目標」を掲げるべきではない。その「撤退の際」に「プーチンの面子」をたてるために「ウクライナNATO非加盟」など「何とかウクライナNATOが飲める物」は『飲むことを考えてもいい』でしょう。勿論「ウクライナの非武装化プーチンの提示した条件の中で最も非現実的)」なんて物は論外ですが。
 なお、浅井先生は「現状維持にとどまるNATO非加盟」「事実上ロシア領土化してるクリミア編入の承認」(どちらも内心ではウクライナNATO加盟やクリミア返還を、「遠い将来」はともかく、当面は諦めてる可能性あり)はともかく「どう見てもウクライナが飲むと思えず、実現困難な非武装化や東部2州の独立承認」は「NATO非加盟、クリミア編入」を飲ませるためにプーチンが吹っかけた「はったり」(この状況でそんなはったりをするプーチンも相当の度胸ですが)ではないかと考え「プーチンとの停戦合意の可能性」は十分あり得るのではないかとみています。


「人種差別をやめろ」 フィギュアのプルシェンコが投稿 - 産経ニュース
 人種差別とは思いませんが「我々ロシアのスポーツ選手にどうしろというのか。プーチン批判すればいいのか。投獄されろと言うのか。それともロシア国籍を離脱すればいいのか」「そんなことを我々に要求するのは筋違いではないのか」というプルシェンコの反発には同感です。
 「経済制裁には賛成」ですが、「スポーツ制裁(?)」には俺は反対の立場です。

*1:とはいえ、俺は先生を「山本太郎鈴木宗男橋下徹」とは同一視はしていません。