今日のロシアニュース(2022年8月26日分)

ロシアに避難せざるを得ないウクライナ人「ただ、生きている」 | NHK

 46歳の女性です。侵攻前はウクライナ東部のマリウポリで、夫と14歳の娘と暮らしていました。
記者
 どうやって、地下シェルターから出たのですか?
女性
 3月18日、近くで大きな爆撃があったからです。ここも攻撃されると考え、シェルターを出る決断をしました。
 翌日の19日に子どもを連れた家族が車で避難をし、近くにある親ロシア派の拠点に避難できたと知らせてきました。
 そこで、私たちも向かうことになりました。そこなら攻撃されないだろうと考えたからです。
 そして20日の午前6時半頃、ほかの30人くらいの人たちと一緒に最小限の荷物だけを持って出ました。バスに乗せられて、近くの村に連れて行かれました。そこは、ドネツク州の親ロシア派が占拠する地域にある文化施設でした。

 応答を信じる限り、ウクライナ政府はこの女性を守ってくれなかった。
 そして、悩んだ末「殺されるよりはマシ」とロシア派支配地域へ向かったわけです。喜んでロシア派支配地域に行ったわけではない。そして幸いにも殺されずに済んだ。

記者
 厳しい身体検査などはありませんでしたか?
女性
 厳しい身体検査があるという話も聞きますが、(中略)私たちは、地元の警察署のような所に連れて行かれました。そして、犯罪者のように名札と共に顔写真を撮られたり、指紋を採られたりしました。携帯電話も提出したので、データもすべて取られていたかもしれません。
 そのあと、「フィルター」を通過したという証明書をもらいました。「フィルター」を通過できなかった人、どこかへ連れて行かれた人もいました。
 ウクライナのパスポートは、入国を管理する施設で預かるということで、預けました。
記者
 ロシア以外に行くことはできないのですか?
女性
 運転手を雇うことができれば、ロシアやリトアニアなどを経由して、ウクライナに戻ることはできました。
 ただ、それにはお金がかかります。1人につき500ユーロほどです。私たちはそんな大金を持っていませんでした
記者
 今はどんな生活をしているのですか?
女性
 列車に乗せられてロシア中部の都市に移動し、保養所のような施設で生活をしています。お金がないので仕事をしたいと思っています。 そのためにはロシアのパスポートが必要なので、今申請をしているところです。
記者
 ロシアのパスポートを取ることに抵抗感はありませんか?
女性
 何も考えないようにしています。仕事をしなければならないので、そのために取得するのです。
記者
 ウクライナに戻りたいですか?
女性
 いずれはマリウポリに帰りたいです。
 でも、今ウクライナに戻ると、どうなるかわかりません。
 攻撃が続いています。私は戻って攻撃で死ぬのが怖いんです。娘もいます。
 私は、どの政権の下で生きようが構いません。ただ、平和に働き、生活したいのです。戦争のことを考えずに。
 私の甥はまだウクライナにいます。徴兵され、戦場で命を落とすかもしれません。そんなことにはなってほしくない。
 今の願いは、戦争が終わってほしいということです。

 勿論「ロシアにいる」以上、ロシア批判発言はしづらいでしょう。しかし「とにかく戦争が終わって欲しい」という発言は一概に嘘とは言えないのではないか。何せ「死ぬよりはまし」とロシア派支配地域へあえて向かった方ですから。徹底抗戦ばかりが「ウクライナ国民の意思」ではないのではないか。いずれにせよこうした報道をしたNHKを高く評価したい。


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