今日のロシアニュース(2022年8月28日分)

ウクライナ侵攻半年:「英雄部隊」アゾフ大隊に心酔 憂国青年の輝く瞳、感じた危うさ | 毎日新聞

 この「英雄部隊」には、暗い影がつきまとう。人種差別的なネオナチ思想とのつながりが指摘されてきたためだ。
 アゾフ大隊は14年、極右グループを中心に民兵組織として結成された。創設者は北東部ハリコフ出身のアンドリー・ビレツキー氏。「フーリガン(暴力的なサッカーファン)の白人至上主義者」(英メディア「インディペンデント」)と評される人物だ。

 「有料記事なので途中までしか読めませんが」ウクライナを美化する記事が多い日本においては重要な指摘かと思います。


ロシア退避のウクライナ人に「無期限滞在」認める…大統領令発効、高齢者らに支援金も : 読売新聞オンライン

 年金受給資格を持つ高齢者や、障害者には月額1万ルーブル(約2万2000円)を年末まで支給し、妊婦には1万ルーブル、新生児には2万ルーブルの一時金を出す。

 欧米曰く「ロシアに滞在するウクライナ人の大半がロシアの強制連行(実際は避難と言いがたい)」だそうですが、とはいえ「他に頼るすべがなく」泣く泣くロシアに避難したという人間も「皆無ではない」のではないか。そうした人間の中には「そもそもこうなったのはロシアのせい」と思いながらも経済苦から「背に腹は代えられない」で支給金を受領する人間がでたとしてもおかしくないでしょう。


ウクライナとロシア、もう一つの攻防 武力衝突の影でうごめくスパイたち:朝日新聞GLOBE+

 最近、ウクライナ諜報組織の幹部がロシアに寝返り、ロシア侵攻の情報を味方に伝えなかった、との疑いが浮上している。
 容疑者はウクライナ保安庁(SBU)のクリミア支局のトップ、クリニチ氏で、ウクライナ国家捜査局が7月16日に逮捕した。

 こうした報道には「本当なのか?」という懐疑心が俺はありますね。「ロシア侵攻への対応の遅れ」について中央政府への批判をかわすために「スパイ」云々で責任転嫁して濡れ衣を着せてる疑いは本当にないのか。勿論事実ならばそれはそれで「ウクライナの行政機構には何か深刻な問題がないか」という別の問題が生じますが。


記者が見た“戦争”のはじまり…ウクライナ侵攻から半年 悲しき「おばあさんZ」の正体(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュースTBS報道局外信部ニューヨーク支局・増尾

 軍事侵攻以降、ロシア国内でひときわ有名になったウクライナ人のおばあさん。モスクワ市内の建物には似顔絵が描かれ、お土産用のポストカードのデザインにもなった。ロシアが掌握したマリウポリには、像さえ存在する。
 ウクライナ人のおばあさんが、ロシア人の間で「英雄」扱いされる。なぜか。SNS上で拡散されたある1つの動画が始まりだった。動画内でおばあさんは、赤いソ連国旗を手に持ち、ウクライナ兵の方に向かっていく。
 「待っていました。あなた達やプーチン、すべての人々のために祈っていました」
 「プーチンのために祈っていた」というおばあさんに食料を差し出したウクライナ兵は、彼女から旗を取り上げると、地面に放り、踏みつける。これに対しおばあさんは「私の両親はその旗のために戦って死んだ」と怒り、食料を突き返した。
 ウクライナ兵が撮影したこの動画は、一気に拡散した。そしてそれは、ロシアにとって、100点満点の内容だった。
 「ウクライナに住むおばあさんが、ロシア軍が村を『解放』しにやってきたことを喜び、侵攻を受け入れ、支持している」
 ロシア人の間でそう解釈され、「おばあさんZ」が誕生した。
 果たして、本当にそうなのか。侵攻を支持しているのか。あの行動の真意は何なのか。私は、彼女を探した。
 アンナ・イワノフナさん、70歳。
 動画で見たあの行動の意味を訊くと、アンナさんはよどみなくこう答えた。
「彼らと話をして、プーチンにこの戦争をやめるように伝えられると思った。これ以上、血が流れないように。私にとってあれは戦争の旗ではなく、『平和の象徴』だから」
 第二次大戦で侵攻してきたドイツ軍に対し、ソ連の旗のもとで共に戦い勝利したウクライナとロシア。その旗を掲げ、アンナさんは反戦を訴えたかっただけだという。
 おばあさんから聞いた、真意。それは、ロシア側が描くものとは、大きく異なるものだった。
 アンナさんに浴びせられていたのは、近所の住人からの厳しい視線だ。誰も、アンナさんに声をかけない。挨拶すらない。
 近所の人の声は、厳しかった。
 「彼女はプーチンのところに行けばいい。」
 本人の意図しないところでロシアにまつりあげられ、そしてウクライナ国内からは敵視されたアンナさん。私に最後、こう付け加えた。
「近所の人から『裏切り者』と言われました。今になって後悔しています。やらなければよかった。誰にも伝わっていないし、私には何も伝えられなかった」

 実際どうなのかはわかりません。
 しかし事実であるのならば「ロシアのプロパガンダ」も酷い一方で「愛国心に燃えて(?)老婆を村八分にするウクライナ人」も酷いと言うべきでしょう。彼女にそんな態度を取ったところでロシア軍が撤退するわけでもない。
 「こうしたウクライナの問題点」を考えると、俺は高世仁id:kojitakenのようにウクライナをただ賛美する気にはどうしてもなりません。