【新聞に喝!】中台南北「外務省」表記の謎 京都府立大教授・岡本隆司 - 産経ニュース
全て原語は「外交部」「外交部長(外交部トップ)」なのに、日本政府や主要マスコミが「中国、南北朝鮮*1」は「外務省」「外務大臣」で、「台湾」だけ「外交部」「外交部長」表記で書き分けるのは何故かという台湾ロビー、反中国ウヨが良く言う話です。「国際的に国扱いされてるかどうか(台湾はほとんどの国と国交がなく国連にも非加盟、一方、中国、南北朝鮮は多くの国と国交があり、国連にも加盟*2)」で分けてることは言うまでもないでしょう。なお、こんな記事を載せてる産経も「中国、南北朝鮮」は「外務省」と書く一方で、台湾については実は「外交部」表記です(苦笑)。産経なら「外務省」表記した場合に予想される「中国の反発」など無視し、躊躇なく「台湾外務省」と書くかと思いきやそうではない。
中国元副首相「日中は運命共同体」 国交50年で - 産経ニュース
「運命共同体」という表現の是非はともかく産経や日本会議等、極右連中のような非常識な敵視などできない「重要な隣国」であることは確かです。
中露のアフリカ接近にくさび 首相、日本流支援アピール - 産経ニュース
前も別記事で書きましたがTICADの建前は「アフリカ支援はどうあるべきか」なのに「日本の国益ガー、存在感ガー」「中露のアフリカ進出に負けるな!」というのを全面に出す産経には心底呆れます。まあ、岸田政権自体がそういうトンチキな態度のようですが。
台湾国防費、過去最高額へ 2兆6500億円 中国の軍事圧力に対応 | 毎日新聞
軍事費を増やす前に中台友好に努めたらどうなのかと蔡英文政権のバカさに心底呆れます。
【産経の本】『習近平の暴発』石平、楊海英、矢板明夫著(産経新聞出版・1540円)中国の脅威と台湾の重要性 - 産経ニュース
矢板明夫*3・本紙台北支局長は「台湾有事すなわち日本有事といわれますが、中国からみれば『台湾はクリミア半島、日本はウクライナ本土』なんですよ」と語り、もし中国が台湾を併合したら「その8年後には日本に攻めてくる」と予測。
台湾はクリミア半島、日本はウクライナ本土とは意味不明なたとえです。クリミアはウクライナの領土ですが、台湾は日本の領土ではない。なお「矢板のたとえ」は論外ですがこれが「たとえの難しさ」です。
下手なたとえをすればかえって理解が困難になります。
中国は「台湾は中国の不可分の領土」としてますが、沖縄を「中国の領土扱いしてない」ので、「中国領だと主張する尖閣」ならともかく沖縄に侵攻する可能性はまずない。そもそも「台湾が独立宣言しない限り侵攻しない(中国)」という公約を考えれば台湾侵攻の可能性自体が低い。中国批判するにおいて、この種のデマは辞めたらどうなのか。不誠実極まりない。
台湾外交部長、中国の現状変更非難: 日本経済新聞
ペロシ訪台で先に「現状変更」をしたのは台湾側なのに良くも言ったもんです。
そもそも「中間線」とは、停戦合意に基づく南北朝鮮の38度線と違い「何か中台間に条約などの取り決めがあるわけでない」。「中台間の暗黙の了解」にすぎないので中国側の「そもそもそんな中間線はない」というのは一理あります。
米議員、台湾支持を確認 今月3回目訪問 中国「悪の枢軸」 - 産経ニュース
「悪の枢軸」と言ってる時点で【1】中国はロシアと同盟関係にあるわけではない、【2】イラク戦争を招いたとして批判されてる概念(ブッシュ子の場合は、イラン、イラク、北朝鮮ですが)を躊躇なく使ってると言う意味でどうしようもない阿呆ウヨ政治家だと思います。
*1:ただし、韓国について、一部メディアが「外交部」表記してることは正直謎です。
*2:北朝鮮については、台湾と異なり「日本と国交がないこと」を理由に「外交部」表記はしていないのが興味深い。
*3:著書『習近平の悲劇』(2017年、産経新聞出版)、『中国人民解放軍2050年の野望』(2019年、ワニブックスPLUS新書)など
*4:著書『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中公新書)、『墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2018年、岩波現代文庫)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』(2020年、中公文庫)、『内モンゴル紛争』(2021年、ちくま新書)、『紅衛兵とモンゴル人大虐殺:草原の文化大革命』(2021年、筑摩選書)など