今日の中国ニュース(2023年3月5日分)(全人代開会)

中国全人代5日開幕、5%台成長めざす 主要閣僚も選出 - 日本経済新聞
 習近平(シー・ジンピン)国家主席の側近で共産党序列2位の李強*1(リー・チャン)氏が新しい首相に就く見通しで、主要閣僚も選出する。
 李強氏のほか、マクロ経済政策の司令塔を務めた劉鶴(リュウ・ハァ)副首相の後任に、国家発展改革委員会の何立峰*2(ハァ・リーファン)主任が就くとみられる。
 このほか、中国人民銀行中央銀行)の新たな総裁には、国有複合会社・中国中信集団(CITIC)の朱鶴新董事*3の名が挙がる。

中国 全人代前に主要人事案内定 要職に習国家主席に近い人物か | NHK | 中国
 新たな国家副主席には、去年の共産党大会まで政治局常務委員を務めた韓正*4副首相が起用されるという見方が出ています。

 なお、李強氏の首相、何立峰氏の副首相、韓正氏の国家副主席就任は予想が当たりました。


中国 習近平国家主席 全人代で全会一致で再選 異例の3期目に | NHK | 習近平主席
趙楽際氏が第14期全人代常務委員会委員長に選出--人民網日本語版--人民日報*5
王滬寧氏が第14期全国政協主席に選出--人民網日本語版--人民日報*6
張又侠氏と何衛東氏が中央軍事委員会副主席に--人民網日本語版--人民日報*7

第14期全人代第1回会議 国務院副総理、国務委員、各部部長らが投票で決定--人民網日本語版--人民日報
 呉政隆氏*8が国務院秘書長に、秦剛氏*9が外交部長に、李尚福氏が国防部長に、鄭柵潔氏*10が国家発展・改革委員会主任に、懐進鵬氏*11が教育部長に、王志剛氏*12が科学技術部長に、金壮龍氏*13が工業・情報化部長に、潘岳氏*14が国家民族事務委員会主任に、王小洪氏*15が公安部長に、陳一新氏が国家安全部長に、唐登傑氏*16が民政部長に、賀栄氏が司法部長に、劉昆氏が財政部長に、王暁萍氏*17が人的資源・社会保障部長に、王広華氏が自然資源部長に、黄潤秋氏*18が生態環境部長に、倪虹氏*19住宅・都市農村建設部長に、李小鵬*20が交通運輸部長に、李国英氏*21が水利部長に、唐仁健氏*22が農業農村部長に、王文濤氏*23が商務部長に、胡和平氏*24が文化・観光部長に、馬暁偉氏*25が国家衛生健康委員会主任に、裴金佳氏*26が退役軍人事務部長に、王祥喜氏*27が応急管理部長に、易剛氏が中国人民銀行中央銀行)総裁に、侯凱氏が審計署*28審計長にそれぞれ決定した。

国家監察委員会主任と最高人民法院院長、最高人民検察院検察長が決定--人民網日本語版--人民日報
 劉金国氏が国家監察委員会主任に、張軍氏が最高人民法院*29院長に、応勇氏*30最高人民検察院*31検察長にそれぞれ決定した。

中国全人代、副首相ら政府・閣僚人事決定 - 産経ニュース
 中国の立法機関、全国人民代表大会全人代)は12日、全体会議を開き、筆頭副首相に共産党序列6位の丁薛祥*32(てい・せつしょう)党政治局常務委員を選出した。
 計4人の副首相には丁氏のほか、何立峰(か・りつほう)国家発展改革委員会主任、張国清*33(ちょう・こくせい)党中央政治局員、劉国中*34(りゅう・こくちゅう)党中央政治局員を選出した。
 国防相には、李尚福(り・しょうふく)中央軍事委員会委員、人民銀総裁には現職の易綱(えき・こう)氏を選出した。

中国、政協主席に王滬寧氏 共青団出身幹部の冷遇ぶり際立つ | 毎日新聞
 名誉職の意味合いが強い(ボーガス注:政治協商会議)副主席には23人が選出された。その中には胡春華*35副首相(59)と最高人民法院最高裁)の周強*36院長(62)が名を連ねた。2氏とも胡錦濤*37国家主席李克強*38首相と同様、エリート集団「共産主義青年団共青団)」トップの経験がある。李克強氏も11日に首相を退任する予定で、習氏と距離があるとされる共青団出身の幹部の冷遇ぶりが際立つ形となっている。

 ノーコメントで紹介しておきます。

*1:温州市党委員会書記、浙江省長、江蘇省党委員会書記、上海市党委員会書記などを経て党中央政治局常務委員

*2:泉州市党委員会書記、福州市党委員会書記、廈門市党委員会書記などを経て国家発展改革委員会主任

*3:この予想は外れ、現職の易綱総裁が留任しました

*4:上海市長・党委員会書記などを経て副首相

*5:趙楽際氏は中国共産党中央政治局常務委員青海省長・党委員会書記、陝西省党委員会書記、中国共産党中央組織部長、党中央規律検査委員会書記など歴任

*6:王滬寧氏は中国共産党中央政治局常務委員。前中国共産党中央書記処常務書記

*7:張又侠氏は瀋陽軍区(現在は北部軍区の一部)司令官、中国人民解放軍総装備部長などを、何衛東氏は西部戦区副司令官、東部戦区司令官などを歴任

*8:太原市党委員会書記、南京市党委員会書記、江蘇省長、江蘇省党委員会書記などを経て国務院秘書長

*9:外務副大臣、駐米大使などを経て外相

*10:寧波市党委員会書記、浙江省長、安徽省党委員会書記等を経て国家発展・改革委員会主任

*11:工業情報化部副部長(副大臣)、天津市党委員会副書記、教育部党委員会書記等を経て教育部長(文科相

*12:国電子科学研究院長、中国科学技術部党委員会副書記等を経て科学技術部長(大臣)

*13:中国国家航天局副局長、中国商用飛機董事長(社長)等を経て工業・情報化部長(大臣)

*14:国務院経済体制改革弁公室副主任、国家環境保護総局副局長、中国共産党中央統一戦線工作部副部長等を経て国家民族事務委員会主任

*15:河南省副省長、北京市副市長兼公安局長、公安部副部長(副大臣)等を経て公安部長(大臣)

*16:福建省長、国家発展改革委員会常務副主任等を経て民生部長(大臣)

*17:吉林省党宣伝部長、党中央組織部長等を経て人的資源・社会保障部長(厚労相

*18:環境保護部副部長(副大臣)等を経て生態環境部長(大臣)

*19:合肥市副市長、住宅・都市農村建設部副部長(副大臣)等を経て住宅・都市農村建設部長(大臣)

*20:山東省長等を経て交通運輸部長(国交相

*21:水利部副部長(副大臣)、安徽省長等を経て水利部長

*22:広西チワン族自治区副主席、甘粛省長等を経て農業農村部長(農水相

*23:昆明市長、黒竜江省長等を経て商務部長(大臣)

*24:陝西省長、党委員会書記等を経て文化・観光部長(大臣)

*25:衛生部副部長(副大臣)、国家衛生計画生育委員会副主任(副大臣)等を経て国家衛生健康委員会主任(大臣)

*26:南平市長、厦門市長等を経て退役軍人事務部長(大臣)

*27:荊州市長、随州市長等を経て応急管理部長(大臣)

*28:会計検査院にあたる

*29:最高裁にあたる

*30:上海市高級人民法院(高裁)院長、上海市副市長、市長、湖北省党委員会書記などを経て最高人民検察院検察長

*31:最高検にあたる

*32:党中央政治局常務委員。上海市党委員会秘書長、国家主席弁公室主任(党総書記弁公室主任兼務)など歴任

*33:重慶市長、天津市長、遼寧省党委員会書記など歴任

*34:吉林省長、陝西省長・党委員会書記など歴任

*35:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、河北省長、内モンゴル自治区党委員会書記、広東省党委員会書記、副首相など歴任

*36:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、湖南省長・党委員会書記、最高人民法院長など歴任

*37:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記、国家副主席などを経て党総書記、国家主席

*38:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)