今週の週刊漫画ゴラク(2023年5/19記載)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。
◆病棟夫婦
 末期ガンで老夫婦がガン病棟に入院(寝たきりではなく、外出はできる物の、かなり体調が弱っており、このまま退院できず、病院死しそうな描写)、一方、息子は中年ひきこもり(いわゆる8050問題)で「就労どころか、外出をほとんどせず、勿論両親の見舞いにもほとんど行かない」という特に身寄りのない人は、行政と福祉関係、あと法律関係とも緊密な関係を持っておいて、来るかもしれない認知症の日々に備えたい - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を「絵に描いたような設定」です。
 このマンガにおいては「老夫婦には娘(息子の姉)がいる」ので「息子に身寄りは一応いる」ものの、「明らかにひきこもりの弟を嫌悪してる」設定ですのでね。しかも「ひきこもりの弟を嫌悪する」のはともかく、不人情なことに「夫やこども」の事ばかり気にかけて、父母の見舞いにも大して行かない。
 老夫婦も娘に対し「弟の面倒を見て欲しい」とはいえない状況です。
 まあ、過去*1においては

1)同じ病院に入院する小児ガン患者の少年に、彼がほしがってるゲーム機を購入したいがよく分からないので協力して欲しいと父が息子に相談
2)息子は父の要望に応え、ゲーム機購入に協力(そのときだけは家から外出→但し、購入後は元通りひきこもり)*2

等、「一応、最後はハッピーエンドにはするのかな」という描写もありますが。
 特に身寄りのない人は、行政と福祉関係、あと法律関係とも緊密な関係を持っておいて、来るかもしれない認知症の日々に備えたい - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の指摘は正論ですが、これは「まともな(?)人間には有効」でも、「精神障害*3」「ひきこもり」などで「実行は困難な場合」も多いでしょう。


◆わたしの死に方
 「身近にある死の危険」の紹介漫画*4で、今回は「冷却シートを幼児の顔に貼ると、剥がれて口にくっつき窒息死しかねない」がネタです。「そういう死亡事故があるのか」と勉強になります。
 確かにググったら

くすりの話 132 子どもの「熱冷まし」 – 全日本民医連
 乳幼児の場合は冷却ジェルシートがずれて窒息事故を起こしたとの報告がありますので、使用する際には注意してください。

「冷却シートを使う?」「お風呂は入ってもいい?」気になる子どもの発熱時の対応 | 子どもの健康“あるある”相談室 | 白井沙良子 | 毎日新聞「医療プレミア」
 過去に、乳児の口や鼻をジェルシートがふさいでしまう窒息事故もありました。もし使う場合は、必ず保護者が観察できる状況のもとで使いましょう。

といった記事がヒットしました。


◆Wスティー
 「最大野党・国民共生党の玉泉*5代表に収賄疑惑」が発覚し「与党も野党もどっちもどうしようもない」とぼやく登場人物には苦笑しました。
 泉や玉木もいい加減、自分が「世間の多くからそう見られてること」を自覚した方がいい。

読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
 (ボーガス注:取材を理由に)ここまで肉薄できるなら、(ボーガス注:安倍を狙撃した山上のように、与党の悪徳政治家(官房長官)を)殺した方が早いのでは?>Wスティール@早坂ガブ。

 イヤイヤ主人公(週刊誌記者)は「殺しのプロ」ではないし、あくまでも「自分の仕事(週刊誌記者)」に誇りを持ってるという設定ですからね。
 かつ、暗殺したのでは、悪徳政治家が殉教者扱いになりかねず、また、政治家によって『自殺に偽装されて謀殺』された秘書*6(主人公の高校時代からの親友)の名誉が回復できません(これについては拙記事今週の週刊漫画ゴラク(2023年3/31発売)(副題:口に棒状のモノを加えながら歩くのは危険、ほか)(追記あり) - bogus-simotukareのブログでも簡単に触れました)。


ラクガキ

 懸賞金を当てにして結託って、失敗時の事考えてなさすぎでしょ。>ラクガキ~呪いの館~@志名坂高次×粂田晃宏。

 「失敗時のことを考えてない」というよりは主人公が「(手元に金がないので)それだけ追い詰められてる」ということでしょう。このマンガにおいてさすがに主人公も「懸賞金が簡単に入手できる」とは明らかに思っていません。
 これに対し「金を払えば協力する、ないなら協力しない」とドライなことを主人公相手に当初言った登場人物が「そんな捕らぬ狸の皮算用に乗れるか」と拒否しないのが興味深い。
 「金を払えば」は相手の「真剣度を測るためのフカシ」にすぎなかったということか?

*1:今回ではありません。

*2:但し、少年の様態が急変し、ゲーム機を購入し、病院に戻った時点では少年は死亡しており、ゲーム機購入が無意味に終わったと言う皮肉な結末です。

*3:梅切らぬバカ(2021) - 星屑シネマでの塚地武雅はその一例でしょう。

*4:今後も気が向いたらこの漫画を紹介予定です。

*5:名前からして明らかに「国民民主」玉木と「立民」泉がモデル

*6:まともな政治家だと思っていた悪徳政治家の本性に気づき、彼の元を去ると共に、不正の証拠となる情報を主人公に渡す約束を生前していた。