今週の週刊漫画ゴラク(2023年3/31発売)(副題:口に棒状のモノを加えながら歩くのは危険、ほか)(追記あり)

◆わたしの死に方
 「身近にある死の危険」の紹介漫画*1で、今回は「口に棒状のモノを加えながら歩くこと」による「転倒事故に寄る死亡」がネタです。
 何のことかと言えば

◆棒アイス
◆棒キャンデー
◆串に刺さった団子
◆歯ブラシ

などです(他にもありますが)。
 転倒した瞬間に吐き出せればいい。しかし、下手をすれば棒が喉に刺さったり、脳に貫通したりして、最悪、死亡事故になるわけです。
 大人でもその危険性はありますが怖いのはやはり子どもですね。

参考

杏林大病院割りばし死事件 - Wikipedia
 1999年7月10日に東京都杉並区で綿菓子を食べていた男児が転倒して、喉を割り箸で深く突き刺し、その後死亡した事故。

子どもの“歯磨き中の事故”に要注意!大けがでICU治療の事例も…予防法と対処法を消費者庁に聞いた|FNNプライムオンライン
<1>歯磨き中は保護者がそばで見守り、床に座らせて歯磨きをさせましょう。
 ソファや椅子、踏み台など、転落するおそれのある不安定な場所での歯磨きは避けましょう。
 歯ブラシを口に入れたり手に持ったりした子どもの周囲には、転倒する原因になりやすい、クッション、布団、コードといった物を置かないようにしましょう。


◆白竜HADOU
 今週の週刊漫画ゴラク(2023年3/24発売)(副題:保冷剤誤食事故とM資金詐欺) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが、やはりM資金詐欺ですね。予想通り「融資を受けるには我々への口利き料が必要」と「コロワイドの詐欺」と同じ事を言いだしました。


◆駅弁時間
 以下、読んでる人間しか分からない感想で恐縮です。
 「熟年離婚話」で話が始まるので「夫婦のすれ違いか」と思ったら、美味しんぼ『5年目のパスタ』のような「寝取り話」が始まるのにはびっくりですね。
 とはいえ、『5年目のパスタ』同様、「離婚話は、最終的には雲散霧消し一応ハッピーエンド(ハッピーエンドと言えるかは少々微妙な落ちですが)」なのですが詳細な説明はあえてしません。


ラクガキ~呪いの館~

読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
 熊に見えてるけどババアだった……ってコト?>ラクガキ~呪いの館~@志名坂高次×粂田晃宏。

 以下、読んでる人間しか分からない感想で恐縮です。
 何で警官が「無防備な人間」を狙撃するのか、描写の意味が分からなかったのですがなるほど、あの描き方ではそうかもしれない(警官側の視点と「無防備な人間側」の視点と、二重の視点で描写がされ、警官側の視点においては『警官に襲いかかろうとする凶暴な熊』が警官によって狙撃される)。ただし狙撃される人間は「善意の人間」ではなく「数々の悪行で恨みを買ってる人間」として描かれてるので「呪いの館」に「そういう目に遭わされても仕方がないな」感があるのが何ともかんとも。
 「呪いの館」という「(でっちあげではなく本物の)オカルト」をどう落ちをつけるのか、謎ですが、「人間を凶暴な熊だと警官に幻視させて狙撃させ、殺させようとするような本物のオカルト相手(しかも現場は都内なので熊などいるわけもないのに熊と幻視させられる)」では、「人間側には打つ手がなく」これで終幕でしょうか。
 「呪いの館」を「正攻法」で撲滅できるような描写が未だに一度も出てきませんしねえ。
【4/7追記】
 4/7発売号を読みましたが「熊は実在」し、熊が暴れることで警官から複数の死人まで出ます。ということで「老婆を熊と幻視」ではなく、熊との死闘で「先に殺らなければ殺られる」というパニック状態にある警官たちが「動くモノがあれば、恐怖心から反射的に撃ってしまう→老婆が撃たれた*2」と言う設定のようです。どっちにしろ「都内で熊が出現」など現実的にあり得るわけもなく、完全に「本物の怪奇現象」ですね。


◆Wスティール@早坂ガブ
 自分の悪事を暴露しようとした政策秘書を、口封じのために自殺に見せかけて謀殺したと見られる悪徳政治家(但し、世間的にはクリーンな政治家として認識されてる)を追いかける主人公(週刊誌記者)。
 但し、1)この政治家追及は「この漫画において大ネタの扱い」なので、あっさり終わらせるわけにも行かず、『政治家のガードが堅くて不正の証拠がつかめない』という設定で、2)とはいえ長く話を続けるには、『不正の証拠がつかめない』政治家追及だけでは話が持たないので、『成果の上がる他のネタ』(既にそれらが漫画で描かれています)もやりながら政治家追及という設定ですが。
 彼が「悪徳政治家」を意地になって追いかける理由が「悪徳政治家は許せないという公的義憤」だけではなく「個人的思い入れ」もあることが、今回初めて明かされます。
 政策秘書は、彼の「高校時代からの大親友」であり、政策秘書の『自殺』がきっかけなのか「彼が母親のように慕っていた政策秘書の母親」も若年性認知症を患い、彼は深い贖罪感を感じていた。
 彼は久しぶりに「政策秘書の母親」を老人ホームに見舞い「政治家を追い詰めるネタが今だつかめないが、何年かかろうとも、あいつには俺が社会的制裁を与える」と改めて心に誓います。
 一方、彼が追いかける悪徳政治家はついに官房長官にまで成り上がり、次期首相候補の呼び声まで出てくる。
 「悪徳政治家を追い詰めるネタ」が今だ見つからない一方で、相手は官房長官まで出世とは、何とも気が重くなる展開ですが果たして今後どうなるか。このまま「悪徳政治家がのさばる」のではカタルシスがないので、一応、主人公が「悪徳政治家」に制裁を与えるというハッピーエンドにはなるのでしょうが。
 早坂が以前、週刊ビッグコミックスピリッツで連載していた『警眼(全8巻)』でも主人公の刑事が追いかけていた悪人は結局、最後には刑事処罰を受けましたしね。


◆鬼ゴロシ
 以下、読んでる人間しか分からない感想で恐縮です。
 「襲撃犯9名死亡」って、警察護送車襲撃という物騒な作戦なのに、稼働された人員がその程度とは「既にそれまでの殺し合いで、かなりSIO(瀬戸内海洋研究所:表看板は研究所)メンバーが死んでるとは言え、SIOってその程度の小規模組織だったの?」であり、作戦失敗とは言え「一度の失敗」で「将門グループによって、SIOはなかったことにされ生存メンバー(漫画での描写では2名)も完全に切って捨てられる」(既に主力メンバーが死亡した9人プラス『漫画で描かれた生存者2名』しかいない?)とは「SIOってその程度の小規模組織だったの?」ですね。
 それまでは「大企業・将門グループの秘密組織(暗殺など非合法行為に従事)」として「かなり大規模な組織(『SIOの前身時代』も含めれば、『将門グループ*3草創期(明治時代)』からある*4?)」であるかのように描かれていたので、もっとSIOが大展開されるかと思っていたのですが。
 それはともかく、「主人公」「大企業『将門』グループ」「『将門』グループと対立関係にあるE県新条市*5長一派」「警察」等と「複数の視点」で話が描かれる*6ので、話の展開が分かりづらい*7上に、落ちがどうなるか*8も全く読めず、主人公も単純な善人として描かれてるわけではないし、おまけにやたら人が死ぬ(殺人描写もかなりどぎつい)ので、俺にとって感情移入しにくい作品(正直、好きではない作品)ではあります。

*1:今後も気が向いたらこの漫画を紹介予定です。

*2:いずれにせよ、この老婆は「善意の人間」ではなく「数々の悪行で恨みを買ってる人間」として描かれてるので「そういう目に遭わされても仕方がないな」感があるのが何ともかんとも。

*3:明らかに三井、三菱、住友、安田財閥など明治期に創設された財閥がモデル

*4:但しこの辺りの描写は漫画内において実に曖昧で「実際にはそれほどの歴史はなく、比較的に最近できたが、はく付け、ハッタリのためにそう宣伝してる」とも理解できる描写ではありました。

*5:描写から見て、愛媛県西条市がモデルでしょうが週刊漫画ゴラクの新連載『裸のカルテ』第一話に吹き出す(2023年3月10日記載) - bogus-simotukareのブログの『松武伸比行』と同じで深い意味はないと思います。「西条市がモデルの『新城市』の市長が悪徳政治家(部下を使って、主人公の妻を殺害した主人公の復讐相手)として描かれる」とは、西条市民からすれば不愉快かもしれませんが。

*6:「今回は主人公が登場しました」が、その為、「主人公が全く出てこない回」もあります。

*7:やはり視点というのは「一人の視点」で描かれた方が話は分かりやすい。

*8:一応、主人公が新条市長を殺害し復讐を遂げるのでしょうが