今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年10月31日分)(副題:日本囲碁界の若手「仲邑菫」が韓国に移籍&蓮池薫のバカさに心底呆れる)

蓮池薫さん「拉致問題解決へこの2年が重要」 新潟の中学で講演 - 産経ニュース
 「2年」というのには脱力しました。勿論安易な楽観論は口にできませんが、それにしても「2002年の小泉訪朝から20年が経ってる」「有本明弘(1928年生まれ)が95歳の高齢で何時死去してもおかしくない」のに「2年」もないもんです(とはいえ今のままでは2年どころか何年経っても解決しそうにないですが)。
 「後2年すれば有本明弘も横田早紀江も死んで拉致が風化して終わると言うことですか?」と皮肉を言いたくなります。


◆日本囲碁界の若手「仲邑菫」が韓国に移籍

囲碁の仲邑菫さん会見 韓国移籍に「高レベルでの勉強が私には必要」:朝日新聞デジタル
 囲碁の史上最年少タイトルホルダー仲邑菫*1(なかむら・すみれ)女流棋聖(14)が30日、東京・市ケ谷日本棋院で会見に臨み、正式決定した韓国棋院への移籍について「これまで以上に厳しい環境で、さらなる努力をしたいと思います」と抱負を述べた。
 韓国棋院に新しい道を求めた理由について「より高いレベルの環境で勉強することが今の私には必要だと思い、決断に至りました」。
 対戦したい棋士には世界トップクラスの朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(30)の名前を挙げた。

囲碁、仲邑菫・女流棋聖の韓国棋院移籍から見る日中韓――なぜ日本は自分を追い抜いていった中国、韓国に学ぼうとしないのか(田 輝) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
 日本囲碁界の今後の隆盛を担う大型候補と期待されていた仲邑菫女流棋聖(14)がこのほど韓国棋院に移籍する事が決まり、「残念なニュース」との受け止めも広がった。
 将来を嘱望された若きスターが韓国に移籍することは日本の囲碁界にとって残念と言えば残念なことだが、重要なのは「なぜ彼女は韓国に行くことを選んだのか」ということである。
 囲碁の世界タイトル戦ができたのは1988年で、当初は(ボーガス注:外国出身だが、日本囲碁界で活躍する)趙治勲林海峰らを日本代表として数えると日本の強さが目立っていた。1988年からの世界戦の優勝者の人数を数えると、日本は最初の5年間は1、2、2、2、2と日中韓台の中で最も多く、続く韓国が0、1、1、1、1だった。
 ところが1993年以降の5年間では日本が1、1、0、1、1に対し韓国は3、2、1、4、3と首位に躍り出て、中国も0、0、2、0、1と健闘するようになる。
 今年9~10月に中国・杭州*2で開催されたアジア大会囲碁競技(中国では囲碁はスポーツに分類される)では、日本男子は井山裕太*3王座・碁聖、一力遼棋聖本因坊、柴野虎丸名人・十段という現在の日本囲碁界3強に加え、関航太郎天元、佐田篤史七段というベストメンバーで臨んだにもかかわらず、準決勝で韓国に敗れ、3位決定戦で台湾に勝って銅メダルを取るのがやっとだった。
 また女子は上野愛咲美女流二冠、その妹の上野梨紗二段、藤沢里菜*4女流本因坊のメンバーで戦ったが、準決勝で中国に敗れ、三位決定戦でなんとか香港を下して銅メダルだった。
 今の世界囲碁界のレベルを見ると、韓国は日本よりはるかに上で、仲邑菫が韓国に行くのは大谷翔平アメリカの大リーグに行くのと比べて、契約金をたくさん手にしたかどうかを別にすれば基本的に同じである。

仲邑菫女流棋聖はなぜ「恵まれた環境」の日本を離れ、韓国に移籍するのか。日本ではかなわないという意外な理由 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい
 韓国は中国と並び、男女とも多くの世界チャンピオンを輩出する囲碁強国として知られる。
 仲邑女流棋聖はプロ入り前の小学生のとき、韓国の囲碁道場で修業しており、韓国語も不自由なく話せる。もともと韓国でプロ入りする道を歩んでいた途中で、日本で「英才特別採用」の話が持ち上がり、プロ入りした経緯がある。
 仲邑女流棋聖にとって、韓国はそこでプロになって一生過ごしてもいいと思えるほど愛着のある場所なのだ。
 仲邑女流棋聖が子どものころしばしば勉強に訪れていたという洪道場を主宰する洪清泉四段(韓国出身/関西棋院棋士)は、韓国の囲碁事情と彼女の気質から今回の移籍の理由を「菫は朝から晩までみっちり碁漬けの生活を送りたいのだと思う」と話す。
「日本では朝から晩までトップクラスが集まって研究する場が少ない。韓国では国家チームが毎日、午前中から夕方まで稼働していて、対局、検討など勉強をしています。菫のレベルなら国家チームに入れるでしょうから、その環境に身を置いて、勉強して強くなりたいと思ったのでしょう」(洪四段)
 対照的に日本ではトップクラスが常時集まって研究するという場が現在はほとんどない。
 韓国での手合いは、1つの棋戦を2週間など集中した期間でおこなう方式で、対局のない期間も多くあり、棋士が集まれるタイミングがあるという。
 一方、日本は恵まれているともいえるのだが、棋戦が多く、毎週月曜日と木曜日に手合いがつく。また、挑戦手合などでは地方に遠征するので、トップ棋士はたまに1日空く程度、というような過密スケジュールで動いていて、そんなしょっちゅうナショナルチームが稼働することは現実的ではない。実際、現在のナショナルチームの活動は月1回の練習日と、年に1、2回の合宿となっている。
 仲邑女流棋聖は自分が強くなるためには、韓国の“囲碁漬け”になれる環境が必要と判断したのだろう。
 洪四段は「日本でも一力棋聖井山裕太王座、藤沢女流本因坊、上野愛咲美女流二冠らトップ棋士が毎日のように集まって研究すれば、韓国や中国に並んで世界一を争うことができるでしょう」と提言している。

 「囲碁には全く無知」ですが、韓国囲碁界の方が日本より強いようですね。

*1:仲邑信也九段の娘

*2:浙江省省都

*3:2018年に将棋の羽生善治(将棋の7大タイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)制覇)と共に「囲碁の7大タイトル(棋聖、名人、王座、天元本因坊碁聖、十段)制覇」を理由に国民栄誉賞を受賞

*4:藤沢秀行名誉棋聖(1925~2009年)は祖父、藤澤一就八段は父、藤沢朋斎九段(1919~1992年)は伯従父