子供の読書意欲を喚起、文科省がキャンペーン、著名人おすすめの本を紹介(2023年11/7日分)(追記あり)

子供の読書意欲を喚起 文科省がキャンペーン 著名人おすすめの本を紹介 - 産経ニュース
 「悪意はない」と思いますがむしろこどもはそんな代物は無視しないか。
 ちなみに子供の読書キャンペーン~きみの一冊をさがそう~:文部科学省によれば今回は

上白石萌音*1(女優)
 井上ひさし*2『本の運命』(文春文庫)
◆金城(旧姓:川井*3)梨紗子(レスラー。2016年リオ五輪63㎏級金メダル、2021年東京五輪女子57kg級金メダル)
 スペンサー・ジョンソンチーズはどこへ消えた?』(扶桑社)
古坂大魔王(お笑い芸人)
 飲茶『14歳からの哲学入門』(河出文庫
◆髙木美帆(スピードスケート。2022年北京五輪1000m金メダルなど)
 坂井建雄*4監修『筋肉のしくみ・はたらき:ゆるっと事典』(永岡書店)
 筋肉の仕組みや働きを図や漫画でわかりやすく解説されている1冊。スポーツに取り組む上で、自分の体に早い段階で興味を持つことはとても大切なことだと私は思っています。
中江有里(女優*5
 ファン・ボルム『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』(集英社
野村萬斎狂言師、俳優)
 『中島敦全集』(筑摩書房
益子直美(元女子バレーボール日本代表、日本スポーツ協会副会長、日本スポーツ少年団本部長)
 山田太一*6君を見上げて*7』(新潮文庫
三宅宏実(国際ウエイトリフティング連盟理事、2012年ロンドン五輪48kg級重量挙げ銀メダル等)
 水野敬也『夢をかなえるゾウ1』(文響社

とのこと。うーん、俺的にはあまり読書欲を刺激される本がないな。あえて言えば「高木美帆(解剖学?)」かなあ。俺、あまり小説(ミステリと時代小説を除く)を読まないで、むしろ「月刊前衛、月刊経済、月刊歴史評論」など「ノンフィクション(?)」を読む傾向があるからなあ。
 それはともかく他のスポーツ選手と違い、高木の「スポーツ選手らしいチョイス」はむしろ俺的に好感が持てます。
【追記その1】
 以前も以下の通り、似たことをやっていますね。

子供の読書キャンペーン~きみの一冊をさがそう~:文部科学省
鈴木大地(前スポーツ庁長官。1988年ソウル五輪100m背泳ぎ金メダリスト)
 遠藤周作『彼の生きかた』(新潮社)
宮田亮平(前文化庁長官)
 小山薫堂『じぶんリセット つまらない大人にならないために』(河出書房新社
古坂大魔王(お笑い芸人)
 かがくいひろし 『だるまさんが』 『だるまさんの』 『だるまさんと』(だるまさんシリーズ) (ブロンズ新社
◆秋田喜代美*8学習院大学文学部教授)
 市川伸一*9『勉強法が変わる本:心理学からのアドバイス』(2000年、岩波ジュニア新書)
梶田隆章ノーベル物理学賞受賞者・現東京大学宇宙線研究所所長)
 前野ウルド浩太郎*10『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)
紺野美沙子(俳優)
 福沢諭吉『学問のすゝめ』
佐藤弘道(タレント)
 山崎聡一郎 『こども六法』(弘文堂)
とよたかずひこ(絵本作家)
 村上慧『家をせおって歩く・かんぜん版』(福音館書店
童門冬二(作家)
 ジャン・ジオノ著、フレデリック・バック 絵『木を植えた男』(あすなろ書房
◆堀川照代(青山学院女子短期大学教授)
 C.S.ルイス 『ライオンと魔女』(ナルニア国ものがたりシリーズ)(岩波書店
山崎直子(宇宙飛行士)
 カール・セーガン『COSMOS』(朝日新聞出版)

 「ピコ太郎」の成功があるとは言え、文科省が2度も古坂を使ってるのは「どんなつながりがあるんだろう?」ですね。

*1:1998年生まれ。2014年、映画『舞妓はレディ』で日本アカデミー賞新人俳優賞、山路ふみ子新人女優賞等を受賞。2023年、読売演劇大賞・最優秀女優賞を史上最年少で受賞(上白石萌音 - Wikipedia参照)

*2:1934~2010年。1972年、『手鎖心中』で直木賞を受賞。1983年、劇団こまつ座を創設(井上ひさし - Wikipedia参照)

*3:2021年東京五輪後にレスリング選手の金城希龍と結婚し金城に改姓

*4:順天堂大学特任教授(解剖学)。著書『謎の解剖学者ヴェサリウス』(1999年、ちくまプリマーブックス)、『血液6000キロの旅』(2001年、講談社選書メチエ)、『腎臓のはなし』(2013年、中公新書)、『図説・人体イメージの変遷』(2014年、岩波現代全書)、『世界一美しい人体の教科書』(2018年、ちくまプリマー新書)、『面白くて眠れなくなる人体』(2018年、PHP文庫)、『医学全史』(2020年、ちくま新書)、『面白くて眠れなくなる解剖学』(2022年、PHP文庫)等

*5:但し近年は、NHK高校講座「国語表現」(2014年、NHK教育テレビ、司会)、100分de名著・北条民雄いのちの初夜』(2023年2月、NHK教育テレビ、講師)や作家としての著書刊行など、女優以外の活動も多い(中江有里 - Wikipedia参照)

*6:山田太一 (脚本家) - Wikipediaによればテレビ朝日ドラマ『五年目のひとり』(2016年放送)の脚本以降は事実上、活動停止状態。「週刊ポスト」(2017年9月1日号)のインタビューで2017年1月に脳出血を患い、執筆が難しくなっていることを明らかにした。

*7:1990年に読売新聞で連載された山田太一新聞小説。2002年にNHK『ドラマDモード』でテレビドラマ化(君を見上げて - Wikipedia参照)

*8:著書『学びの心理学』(2012年、放送大学叢書)等

*9:東京大学名誉教授。著書『考えることの科学』(1997年、中公新書)、『学力低下論争』(2002年、ちくま新書)、『学ぶ意欲の心理学』(2010年、PHP新書)等

*10:国立研究開発法人「国際農林水産業研究センター」研究員