今週の週刊漫画ゴラク(2024年1/27記載)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明への感想の形になります。

 厄払い魚。>江戸前の旬@九十九森×さとう輝

 厄払いの「縁起のいい魚」は「めでたいの鯛」等、色々あるでしょうが、今回は「吉事」とかけた「キチジ(キンキとも言う)」で、「寿司屋」が舞台なので寿司種で提供されます(「美味しんぼ」でキチジが登場したときは「煮付け」であり、一般には煮付けが多いと思いますが)。

 (会社で遅くまで残業したが故に、終電がなくなることを恐れ、居酒屋ではなくスーパーの)割引き惣菜晩酌。(但し)「会社が終わって家まで帰ると近所のスーパーは既に(閉店)」って人も多いんじゃなかろうか。>酒のほそ道@ラズウェル細木

 今回の「割引惣菜」は「ポテトサラダ」「マグロ丼」「エビの天ぷら」が希望だったところ、割引狙いもあって、あえて遅く行ったので「売り切れ」で買うことができずに購入できたのは「スパゲティサラダ」「サーモン丼」「薩摩芋、イカの天ぷら」。

 新連載。(過去にゴラクで連載がない)意外な作家が来たな。法律とは関係無い無茶苦茶なルールで金取ろうとしてくるの、実際居るし、警察に通報しても(民事不介入を口実に)なあなあになるんだよね。(その種のトラブルで)何人死んでるんだろうって場所もあるんだよなあ。>つりまん@いましろたかし*1

 途中までほのぼのした絵柄で「サラリーマン青木、川村2人組の渓流釣りマンガ」だったのが、途中から、突然ごろつき*2が現れ「ここは俺の土地だで、ショバ代として1人5万、合計で10万寄越せ」と無茶苦茶を言い出す恐怖の展開。
 「こんな山奥にそんな大金を持ってきてるわけが無いでしょ」
 「銀行でおろせばいいずら。今はコンビニにもATMコーナーがあるだがや、キャッシュカードぐらい今持ってるだろ」 
 「漁協に入漁料(1人3千円、合計6千円)を払ってるのに何故そんな金をあんたに払う必要があるのか」という当然の反論に、論理的に反論できないからか「死にたいずらか」「ここにはあんたら二人とワシしかおらんずら。ワシがあんたらに何をしてもどうとでもごまかせるだがや*3」と「本気で殺す気か、脅しにすぎないのか」はともかくナタまで持ち出すゴロツキ。
 「分かりました、払います」といってゴロツキが油断したところを「持っていた熊よけスプレー」で、ゴロツキに目潰しを食らわし、逃走する青木、川村。
 「『この釣り場は、静かでいい釣り場だ、あまり知る人の少ない釣り場か?』と思ったが、私ら二人しか釣り人がいなかったのはそういうことか?。漁協はあいつの存在を知らんのか、知ってて野放しにしてるのか、もう二度とここには来ない」「こんな所に連れてきて済まんかった」と嘆く青木、川村。
 そんなやばい釣り場が本当にあるんですかね?。そういうゴロツキは取り締まって欲しい。
 今後もこういう「物騒な展開」なのか?

*1:1960年生まれ。1998年に『釣れんボーイ』をコミックビームに連載。この作品では漫画家「ひましろたかし」の釣り道楽な日常が描かれている。その後も釣りを題材にした漫画やエッセイを発表(いましろたかし - Wikipedia参照)

*2:「リアルに描くと怖すぎる」と作者が思ったか、「(入山料を)法外な値段で請求してくる熊が現れて(釣り好き中年コンビがぼったくり熊と出会い…いましろたかしの新シリーズ「つりまん」 - コミックナタリー参照)」ということで人間ではなく「熊の絵柄」でゴロツキが登場

*3:「ずら」「だがや」「だで」は愛知方言であり、実際こんなゴロツキに「作者が愛知で出会ったのかどうか」はともかく場所は愛知県の設定のようです。しかし「入山料1人5万」「『死にたいのか』『ここにはワシとあんたらしかいない。人のいない山奥だからどうとでもごまかせる』とナタで脅し」は誇張にしても、この「無茶苦茶な金銭要求」は、払ったかどうかはともかく「作者の実体験」なんでしょう。社会常識、道理、正論、合理的解釈、法令順守、他人に迷惑をかけない、こういったことが通用しないと本当に迷惑だしどうしようもない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)社会常識、道理、正論、合理的解釈、法令順守、他人に迷惑をかけない、こういったことが通用しないと本当に迷惑だしどうしようもない(2) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の典型ですね。