黒坂真&島田洋一&黒井文太郎に突っ込む(2020年10月12日分)(菅の学術会議議員任命拒否ほか)

黒坂真
 日本共産党本部の皆さん。日本共産党を嫌う人が多い理由の一つは、自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力を皆無にしようという政党だからです。

 完全なデマであり、呆れて二の句が継げません。黒坂のようなウヨを嫌う人が多いのはもちろん「黒坂がデマ屋だから」です。
 政治的意見の違いならまだ容認できる話ですが「共産党は中国の侵略を招こうと国防力をゼロにしようとしてる」だの「アイヌ先住民族では無い」だの「明らかなデマ(どう見ても誤認識ではなく故意にデマを流してる)」を流すなんてのは嫌われて当然です。
 大体、こんなことを言う黒坂が一方では「野党連立政権に入るために、安保廃棄を党方針とする共産が、安保廃棄を党方針としない立憲民主と共闘するのか!、野合では無いのか!」などと別ツイートでは言い出すのだから整合性がまるで無い。
 「立憲民主と共闘するなんて野合だ!」と「共産党は国防力ゼロによる中国侵略を企んでる」とどう整合性があるのか。
 「公明党国立戒壇建設を今も企んでる!」と「自民党との連立を維持するために国立戒壇方針を棚上げするなんておかしい!」を同一人物が主張するくらい整合性が無い。

島田洋一
 習近平民主党すなわちバイデン・ハリス・サンダース連合*1の勝利を熱望していることは間違いない*2

 やれやれですね。トランプが「コロナ失政(新型コロナウイルスを甘く見てろくに防疫をしなかったこと)」で多数の人間(死者数は世界第一位)を死亡させても「ウイルスの出所は中国だ、トランプ悪くない」「とにかく大事なことは反中国であるかどうかだ」で免罪する気のようです。
 大統領がトランプで無くヒラリーだったなら「コロナ失政」で散々悪口していたでしょうにねえ。
 さすが「九条改憲のためなら何でも許される」とモリカケでも「桜を見る会」でも安倍をかばった島田(しかし民主党政権については小沢西松疑惑などで悪口)らしいですが、まともな人間なら「トランプが大統領で無ければコロナの死者はもっと少なかったはずだ」「あの男の再選なんか絶対にごめんだ」と怒りしか無いでしょう。台湾や韓国は「米国よりも中国に近い」のに適切な対応で「米国に比べずっと死者は少ない」のだからトランプの「中国への責任転嫁」が成り立たないことは明白です。
 その結果、もはや共和党穏健派の一部から「今のトランプを支持するくらいなら、棄権するかバイデンを支持する」「トランプは共和党大統領候補にふさわしくない」という批判が出る有様です。
 なお、「トランプは反中国だから支持する!」の島田ですが「アンチ北朝鮮」黒井文太郎は

黒井文太郎
 北朝鮮にとって、バイデンよりトランプが好都合なのは当然。

としてトランプを評価しないことを明言しています。つまりは黒井は例の「トランプの金正恩との会談」を不快に思い、「トランプが大統領である限りは首脳会談が無意味だったという批判を避けるため、北朝鮮相手に強硬路線はとらない(まだバイデンの方がトランプより強硬な可能性がある)」と見てるのでしょうね。
 もちろん島田は「トランプ・金正恩会談」については言及せずに逃げるわけですが。
 なお、俺個人は「北朝鮮にとってはバイデンの方が好都合」ではないかと思いますけどね。と言うのも、判断基準が「選挙に有利かどうか」だけのトランプはやることが無茶苦茶だからです。「選挙に有利」と思えば突然、金正恩との会談成果を反故にして「強硬路線に急変更する可能性」がないとはいえない。この点、常識人のバイデンなら「ある程度予測がつく」わけです。

黒井文太郎
 北朝鮮が求めるものうち、制裁解除はその通りですが、「体制保証」について誤解が多いようです。
 何か条約的な約束事での体制保証は、北朝鮮からすれば保証になりません。

 「???」ですね。それは米国が「条約締結時とは事情が変わった」として条約を反故にすることを北朝鮮が恐れてるからと言う認識を黒井がしてると言うことなのか。
 仮にそうであるならば「米国が条約を反故にしないという保証をどうやってするか」と言う話であって「だから北朝鮮相手に条約的なことで体制保証しなくていい」つう話では無いでしょうよ。
 結局、黒井は「北朝鮮相手に条約的なことで体制保証しなくていい」と強弁して「体制保証的なことを何一つ行おうとしないトランプ政権」を擁護してるだけでしょう。

黒井文太郎
 失望は失望なのですが、あらかじめ分かっていた必然ですね
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4f6bcfacccb0696da67ce6cd38f5d48dc1feeb6

 黒井の言う「必然」が何を意味するかはともかく俺も「必然」だとは思います。
 経済力、通常兵力の点で韓国に劣り、核ミサイル以外に「使えるカード」がない北朝鮮としては「体制保証が先行」しない限り核廃棄をする気は無いでしょう。それは「使えるカードを捨てて勝負する」という「不利益しか無い行為だから」です。
 しかし一方でどう見てもトランプ政権は体制保証を先行させる気が無いわけです。黒井はともかく俺の価値観では「核廃棄させたいなら米国は体制保証を先行させるべき」ですね。

島田洋一
 日本学術会議問題。6人を任用しなかった理由を説明しろと政府を批判する声が上がっているが、こう説明すればよい。
「学術会議の役目は政府に提言し、国際学術交流の一端を担うこと。政府としては、この6人には税金を使って提言してもらうほどの見識がなく、また国際交流に関与させると国益を損なう言動をする可能性が高いと判断した」。

 で、さすがに菅は「少なくとも現時点では」そんなことは公言できないわけです。しかし「見識が無い」はともかく島田にとっての「国益を損なう言動」てのは一体何ですかね。この島田の物言いだって「具体性がある」とはとても言える代物ではない。まあ、具体的に言えば言うほど限りなく「誹謗中傷に近づいていく」でしょうが。

黒坂真リツイート
 私も、文部省の学習指導要領に従ったら金日成民族教育は不可能と考えます。教育にチュチェをうちたてる、という金日成社会主義教育テーゼを教員が貫徹できない。首領への絶対性、無条件性の忠誠心を抱くよう、子供たちを教育できない。補助金支出反対。
朝鮮学校
 9/27に元文科省前川喜平氏が一条校についてコメント。
 朝鮮学校に対して(ボーガス注:無償化対象にして欲しいなら)一条校になれと言うコメントが多いので説明しておきます。
 今の一条校に沿った教育では民族教育は行えないと言う事。

 「黒坂の馬鹿さ」にいつもながら呆れて二の句が継げませんね。
 「朝鮮学校に限らず、インターナショナルスクールでアレ、華僑学校であれ、どこでアレ、民族学校一条校(学校教育法第一条に基づく)では無い」「それは学校教育法第一条の制約で民族教育が困難だからだ」という指摘に対してそんなもんが反論になると本気で思ってるのか。

黒坂真リツイート
 山添拓議員。日本学術会議が政府に出すらしい会員候補リストに、どなたがどんな基準で選出して掲載するのでしょうか。この仕組みがわからない。

 やれやれですね。黒坂に限らずウヨ連中が強弁する「学術会議側も推薦理由を説明してない、だから首相も拒否理由を説明しなくていい」云々という詭弁です。
 仮に「学術会議側も推薦理由を説明してない、それは問題だ」という理屈を認めるにしてもそれは「学術会議がもっときちんと説明すべき」と言う話にはなりえても「菅が任命拒否理由の説明を逃げていい」という話には全くならない。
 しかし、この学術会議の件、立憲民主党社民党など「自民の二軍・維新を除くほとんどの野党」が批判してるにもかかわらず「山添参院議員など共産党関係者だけに絡む」黒坂の「異常な反共」にはいつもながら絶句させられます。

*1:副大統領のハリスはともかく、サンダースは別に「バイデンと同盟を結んでるわけでは無い」でしょうに(呆)

*2:いや、それはどうですかね?。確かに「トランプの無茶苦茶(例:ファーウェイやティックトックへの営業妨害)」は迷惑でしょうが、一方で「トランプが無茶苦茶やるが故に」、『俺は反中国の立場だがトランプの無茶苦茶にはさすがに付き合えない(バイデンのようなまともな中国批判なら付き合えるが)』ということで、「中国を利してる」という面も一方ではあるでしょう。そして「トランプほどやり口が無茶苦茶で無いだけ」であってバイデンは決して中国に甘いわけではありません。島田の物言いは『ドゥテルテの無茶苦茶な薬物犯罪取り締まり(欧米諸国から違法捜査の疑いを批判されてる)』『中国政府が設置したウイグルでの収容所(民族差別との批判が欧米から出ている)』を『あれ以外手段が無い、薬物が蔓延していいのか』『ウイグルでテロが横行していいのか』といって擁護するような暴論にすぎません。欧米は「フィリピンでの薬物取り締まり」「ウイグルテロの摘発」などを否定しているわけでは無い。トランプ批判派、バイデン支持派も同様に必ずしも「中国に甘いわけでは無い」。