NHKのジェンダー意識も変化してきたらしい(2024年6/6日記載)(追記あり)

専門家は男性、女の子は赤が好き…固定観念をテレビから変える 「あさイチ」スタッフ - 産経ニュース(村嶋和樹)

 なぜメディアに出演する専門家は男性が多いのか。テレビ画面に映る男女の出演者の割合をカウントすることで、ジェンダー平等に向けた意識を変えていこうという取り組みをNHKが続けている。
 「実際に数を数えて男女比を可視化することで、『やっているつもり』だった自分にもバイアスがあったと気づいた」。
 同局の生活情報番組あさイチ」を手掛けるプロデューサーに話を聞いた。
 「『あさイチ』でも、やっぱり(ボーガス注:女児の)ランドセルは赤なんだね」。
 平日朝にNHKが生放送している「あさイチ」の統括プロデューサーはあるとき、交流サイト(SNS)に投稿された視聴者のつぶやきにハッとさせられたという。
 番組内で使用した家族構成のイラストで、小学生の女の子が赤いランドセルを背負い、ピンクのスカートをはいていたことへの反応だった。「あさイチ」は主に40代女性層をメインターゲットとし、「これまでも〝女性目線〟で社会をとらえてきた自負があった」が、「女の子=赤いランドセル(ボーガス注:そしてピンクのスカート)」という先入観が見逃されていたことに初めて気づいた。
 この話を耳にしたチーフ・プロデューサーの望月篤史さん(47)は「お父さんは背広、お母さんはエプロンというイメージも、男女の役割の固定化につながると感じる視聴者の方もいる。安易なデフォルメを使う必要はないんじゃないか」と問題意識を持つようになったという。
 テレビ出演におけるジェンダー平等の実現への取り組みは、英国から始まった。2017年に英公共放送BBCが開始した「50:50 The Equality Project*1」は、「番組の出演者の女性の割合を測定して、増やす」というアイデアから誕生。BBCの公式サイトによると、現在では30カ国の放送局や新聞・通信社、大学など145組織が参加しているという。
 NHKでは令和3年4月から、局内の有志が手を挙げる形で日本の放送局として唯一参加を決めた。
 当初は「あさイチ」に加え、大河ドラマ・朝ドラやドキュメンタリーを中心とした6番組での参加だったが、今年5月時点では「おはよう日本」「ニュースウオッチ9」といったニュースや、地方局の番組も含む15番組まで増加。出演者の男女の割合(月平均)も、参加当初は女性39%、男性61%だったが、昨年12月時点では女性43%、男性57%に変化した。
 実際に男女比のカウントを始めた望月さんが気づいたのは、出演を依頼する専門家に男性が多いことだった。昨年5月22日の放送「朝からタンパク質」では、外部のディレクターがNHKに出演実績がある「学会の権威」の男性教授に出演を依頼。しかし、スケジュールが合わず、当時はまだメディア出演が少なかった女性准教授*2に依頼することになった。
 実際の放送では、女性准教授がツナ缶やレンジ調理を使った忙しい朝でも可能な時短レシピを紹介。「視聴者と同じ生活者の立場から、『私もやっています』という説得力があった」と手応えを感じたという。
 一方で、女性向け番組だからといって、むやみに女性の専門家を出演させようとしているわけではない。学校給食の献立を考える栄養教諭への取材では、あえて全体の1割にも満たない男性教諭に積極的に話を聞き、「給食のおばちゃん」という固定観念の強化につながらないよう注意を払った。
 望月さんは「例えば不妊治療や育休といったテーマは、女性だけの問題ではない」とした上で、「男性にも実体験を語ってもらうことで、いろんな立場からの議論が起きた方が出演者も視聴者も気づきを得られる。単に出演する男女の数をカウントするだけではなく、質の部分を意識して番組を作っていきたい」と話した。

 ということでNHKのジェンダー意識の1例(ね、ニュースを読むNHK女子アナはスカートしか着用しないだろ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2014.1.21)から10年経ちNHKジェンダー意識も変化があるようです。
 しかし、産経にこうした記事が載るのが興味深い。
 政治面(例:阿比留)は酷い産経ですが、社会面や家庭面はこうしたまともな記事が載ることもあります。

【追記】

「クロ現」「光る君へ」…NHKで出演者の男女比を意識する試み:朝日新聞デジタル(平岡春人)2024.1.17
 NHKは17日、番組の出演者の男女比が偏らないようにする英BBCのプロジェクトに2021年から参加していることを明らかにした。
 プロジェクト名は「50:50 The Equality Project」。報道番組に出演するキャスターや専門家、ドラマの俳優など、番組単位で出演者のジェンダーバランスを継続的に測定し、偏りに注意しながら番組制作を行う。BBCが17年に立ち上げ、NHKによると、世界30カ国・50超の組織が参加しているという。日本の放送局の参加は、NHKが初めて。
 NHKによると、出演者に占める女性の割合は参加当初の21年上半期が39%(6番組)だったが、23年3月時点では42%(8番組)に上昇しているという。性別は出演者が自認する性で計測しているという。
 プロジェクトの参加番組は「クローズアップ現代」「日曜討論」「ニュースウオッチ9」などの報道番組や、連続テレビ小説「らんまん」、大河ドラマ「光る君へ」などで、今月17日時点で計12番組に上る。24年度から、地方の放送局も巻き込んで参加番組を増やす方針という。NHKは、個別の番組の男女比は公表していない。
 プロジェクトについてNHKの担当者は、男女比を半々にすることではなく、「数字から番組の現状を認識し、気づきを得て、より良いコンテンツづくりにつなげる」ことが目的だという。

NHK:出演者の男女比50:50へ NHKの制作現場、試行錯誤 英BBC発案、意識に変化も | 毎日新聞2024.3.9
 「男女平等」をお題目のままにしてはいけない。NHKはそんな考えに基づき、番組への出演者の男女比について、できるだけ「50:50」に近づける取り組みを進めている。きっかけは、英BBCが始めた「50:50(フィフティー・フィフティー)The Equality Project」。番組に出演するキャスター、記者、専門家らの男女比を可視化し50%ずつにすることを目指すものだ。

NHK札幌放送局のローカル番組,英BBCの「50:50プロジェクト」参加-NHK
 NHK札幌放送局は3月15日,イギリスの公共放送BBCの「50:50 The Equality Project」(以下,「50:50プロジェクト」)に,地域放送局として初めて参加することを発表した。
 「50:50プロジェクト」はBBCが2017年に始めたプロジェクトで,「番組の出演者の女性の割合を測定し,均等にする」というアイデアから始まった。