高世仁に突っ込む(2024年6/23日分)

小池百合子学歴詐称疑惑によせて⑤ - 高世仁のジャーナルな日々

 ドクターヘリDH事業に『週刊文春』(6月13日号)*1が切り込んだ。
 DH事業は「東京大改革2.0」のなかで、街づくりの一環として小池氏肝いりの政策だった。杏林大学医学部付属病院が医師・看護師を派遣する「基地病院」となり、入札の結果、DHの運航は学校法人ヒラタ学園に委託された。
 しかし、DH就航から2年、「異常なキャンセル率の高さ」と「安全意識の欠如」という大きな問題が浮かび上がった。
 都のDHの運行回数は1360回。うち患者を運んだのはわずか306回で、患者を運ばずに戻ってきたキャンセルが1054回だった。キャンセル率は77.5%、約8割になる。東京都をのぞいた全国平均のキャンセル率は18%で、東京の異常さが分かる。
 ヒラタ学園の落札の経緯も不透明。DH事業の入札は、都から委任されて杏林大医学部付属病院が2021年に公募、入札に参加した3事業者のうち、ヒラタ学園が1億9520万円という破格に低い金額で落札した。
 ところが実際にヒラタ学園に支払われたのは2億6504万円。ヒラタ学園に支払われる金額は、年間飛行時間を基準に算出されており、飛べば飛ぶほどもうかる仕組みになっている。本来、入札時に想定した金額よりも高くなれば「契約内容の変更の合意」が必要だが、それを行っていないという。
 そのヒラタ学園のヘリは事故が多いと問題になっているという。
 5月28日、国交省大阪航空局は、ヒラタ学園に「事業改善命令」と「警告書」を出した。
 この事業改善命令から3日後、ヒラタ学園の小型プロペラ機が神戸空港で訓練中に胴体着陸し、滑走路が5時間にわたって閉鎖、34便が欠航した。「国交省運輸安全委員会による調査や兵庫県警の捜査が始まる異常事態となっている」(週刊文春P21)
 ずさん極まりない管理体制のヒラタ学園に、命を守るDH事業を任せていいのか。
 (ボーガス注:赤旗都幹部14人 三井不天下り/選手村・外苑…知事肝煎り再開発等が報じる三井不動産絡みの神宮外苑開発疑惑など)小池都政はカネがらみの疑惑が多い。

 文春以外のマスコミもきちんと批判報道して欲しいですね。
 小池の癒着疑惑については以下も紹介しておきます。
小池百合子のプロジェクションマッピングという都庁舎壁面ライトショウは政治ではなく、税金を使った個人の娯楽、世論操作会社への資金提供として位置付けるべきではないですか。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室電通
小池百合子都政から三井不動産への多数の職員天下りを大きく報じるべきだと思います、東京新聞さん。 @tokyoseijibu @tokyo_shimbun @ISOKO_MOCHIZUKI @danketsu_rentai - 村野瀬玲奈の秘書課広報室三井不動産


【参考:ヒラタ学園】
ドクターヘリの不適切な整備などで改善命令 神戸の学校法人|NHK 関西のニュース2024.5.29
胴体着陸のヒラタ学園・小型機は訓練中 直前に不適切整備で改善命令 | 毎日新聞2024.5.31
神戸空港の胴体着陸で事故調査官が現地入り 小型機保有のヒラタ学園に状況聞き取りへ - 産経ニュース2024.6.1
関西広域ドクターヘリ「暗雲」 不適切整備30件、胴体着陸…委託先が相次ぎトラブル - 産経ニュース2024.6.3