今日のロシアニュース(2024年6月28日分)

ロシア 日本に抗議 “自衛隊と独 西との共同訓練 容認できず” | NHK | ロシア
 「ロシアが抗議」以前に「憲法九条の観点から適切なのか」日本国内でもっと批判や議論があって当然の話です。
 俺個人は「軍事協力は不適切」であり、「ロシアの侵攻は無法」「NATO諸国との友好は大事」等で正当化できる話ではないと思いますが。


戦争終結計画、年内に準備 ウクライナのゼレンスキー大統領が明言 - 産経ニュース
 軍事的勝利(翌年以降はともかく、今年中のウクライナの軍事的勝利はなさそう)でアレ、外交交渉(水面下交渉の可能性はあるが、少なくとも表面上はロシアとの意見の違いが大きすぎて終戦や停戦の合意に達しそうにない)でアレ、ウクライナにとって「ウクライナの希望する形での終戦」の兆しなど見えませんが果たして一体どんな終結計画を作る気なのか。
 しかしこんなことを言い出すとはゼレンスキーも政治的に追い詰められているのか。


元駐ロシア米大使「プーチン氏は次の米大統領が誰か見ている」 | NHK | プーチン大統領

 「プーチン氏はアメリカの次の大統領が誰になるか見ているのだろう。トランプ氏になればより有利な取り引きができると考えている」と指摘し、当面、和平交渉に関する動きはないという見方を示しました。

 1)プーチンが「NATO非加盟」「クリミアや四州の支配容認」等を要求
 2)ゼレンスキーは要求を拒否、むしろロシアの全面撤退を主張
 3)「戦争は膠着状況」で、お互い苦しい状況だが「相手に軍事的に圧倒されて惨敗」、「停戦しないと、厭戦世論で政権が崩壊する」等という状況にまではロシアもウクライナもない(相手の要求を呑む動機に欠ける)
ので「プーチン政権のトランプ評価」に関係なく、戦争は終わりそうにありません。
 なお、この御仁は「反トランプ、親バイデン」であることは割り引く必要があります。
 まあ、対ロシア外交関係なく「上院襲撃扇動」だけでも「トランプなど論外」ですがトランプ支持者はそうではないらしいこと、トランプ支持者が無視できない数でおり、大統領当選の可能性が否定できないこと、大統領に落選しても「今後も共和党に影響力を及ぼす恐れが否定できないこと」が何ともかんとも。

 「前回の反転攻勢は具体的に明らかにしすぎて周囲の期待が高くなり過ぎた」として、次の反転攻勢では具体的な時期や場所についてウクライナ側は事前に明らかにしない*1という見方を示しました。

 これでは「来年予定の反転攻勢」とやらもどこまで信用できるかどうか。いずれにせよこの発言、「期待が高すぎた」と言い訳してるものの「過去の反転攻勢」が失敗だったことを事実上認めています。


ゼレンスキー大統領の信頼低下 54%、ウクライナの世論調査:東京新聞 TOKYO Web
 当初80%台の支持が今や50%台とは「過半数越えてる」とは言え大分下がったもんですが、戦争(2022年2月開戦)も2年に投入して、先が見えないんだから当然こうなるでしょう。
 一方で「軍への信頼が高いまま(80~90%台)」というのは「非常に危うい」気がします。

*1:まあそうすれば、乏しい成果であっても「失敗ではない」と言い訳しやすいですからね。