今日の中国ニュース(2024年7月21日分)(副題:「森山・自民党総務会長」ら政治家の訪中、ほか)

自民・森山氏、19日訪中:時事ドットコム2024.7.18
 自民党森山裕*1総務会長は、中国を19~23日の日程で訪問する。中国共産党幹部や政府要人との会談を調整。和牛の輸出再開やビザの要件緩和などがテーマとなる見込みだ。

中国との対話、議員外交で再構築狙う 二階俊博元幹事長の後継役探る - 日本経済新聞2024.7.20
 日本が議員外交を足がかりに中国との対話ルートの再構築に乗り出し始めた。中国による日本産水産物の全面禁輸や台湾問題を巡って続く緊張の拡大を防ぐ狙いがある。中国に独自のパイプを持つ自民党二階俊博*2元幹事長の後継者の育成*3が課題に浮上する。
 自民党森山裕総務会長は7月19〜23日の日程で訪中している。党四役*4による訪中は19年の二階幹事長(当時)以来5年ぶりだ。

自民 森山総務会長 中国外相と会談 「戦略的互恵関係」推進へ | NHK | 日中関係2024.7.23
 中国を訪問している自民党の森山総務会長は王毅*5外相と会談し、日中双方が共通の利益を拡大する「戦略的互恵関係」を具体化し、推進していく方針で一致しました。
 また森山氏は、20年以上停止されている日本産牛肉の中国への輸出再開に向けて取り組むよう要請しました。

日本の国会議員が相次ぎ訪中 中国共産党幹部らと会談(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース2024.7.23
 森山氏は、中国共産党の対外活動を担う中央対外連絡部の劉建超*6部長と会談しました。
 同席者によりますと、森山氏は日本産牛肉についての早期の輸入再開や、コロナ前は認められていた日本人への15日以内の短期のビザ免除制度の復活を求めたということです。

武見厚労相 訪中 尹力書記らと“高齢化社会への対応”など意見交換 | NHK | 中国2024.7.19
 武見敬三*7厚生労働大臣は、中国が主催する保健分野の国際フォーラムに出席するため、19日までの3日間、北京を訪れました。
 武見大臣は、習近平指導部のメンバーで公衆衛生の専門家として知られる北京市トップの尹力*8書記らと会談し、両国が直面する高齢化社会への対応などについて意見を交わしました。
 武見大臣は19日に北京で行われた記者会見で「日本と中国は隣国であり、双方ができるかぎり互いの協調関係の維持発展を行うべきだ」と述べました。

感染症ワクチンや薬開発で日中協力へ 武見敬三厚労相、中国の衛生当局トップと会談:東京新聞 TOKYO Web2024.7.19
 武見敬三厚生労働相は19日、中国の保健衛生当局トップの雷海潮・国家衛生健康委員会主任と北京市内で会談した。

カナダ外相が訪中=中国「関係改善進める」 | 時事通信ニュース
 中国外務省の林剣副報道局長は18日の記者会見で、カナダのジョリー外相が同日から20日までの日程で訪中すると発表した。中国側の招待といい、王毅共産党政治局員兼外相と会談する。

イタリア首相、今月下旬訪中へ 一帯一路離脱後初めて:東京新聞 TOKYO Web
 イタリアのメローニ*9首相が7月下旬に中国を訪問する方向で調整していることが18日、イタリア政府関係者への取材で分かった。先進7カ国(G7)で唯一参画していた中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱後、初めての訪中で、習近平国家主席と会談するとみられる。
 イタリアは昨年12月、「期待した成果がなかった」として一帯一路からの離脱を中国側に通知した。だが中国はイタリアにとって主要な貿易相手。メローニ氏は中国側と両国間の新たな経済分野での協力について話し合う見通し。
 イタリアの閣僚では今月、ウルソ企業相が訪中し、産業分野での関係強化を協議していた。

上川陽子外相、中国の外務次官と面会 対話継続への期待伝達 - 日本経済新聞2024.7.23
 上川陽子*10外相は23日、外務省で中国の馬朝旭*11外務次官と面会した。上川氏は「戦略的互恵関係」の推進と「建設的かつ安定的な関係」の構築に向け、幅広い分野で重層的に対話を進めることへの期待を伝えた。

上川外相 中国 王毅外相と会談「戦略的互恵関係」の推進を確認 | NHK | 日中関係2024.7.26
 上川外務大臣は、訪問先のラオスで中国の王毅外相と会談しました。日本産水産物の輸入停止措置の撤廃などを重ねて求めたほか、両氏は外相の相互訪問を含めて重層的な意思疎通を積み重ね、「戦略的互恵関係」を推進していくことを改めて確認しました。

駐中国大使が山東省トップと会談 経済関係の強化で一致 | NHK | 中国2024.7.30
 中国駐在の金杉憲治*12大使は30日、東部の山東省のトップ林武書記と会談し、経済関係を強化していくことで一致しました。
 山東省にはおよそ1500社の日系企業が進出していて、会談で林書記は山東省にとって日本は重要なパートナーだと強調し、引き続き協力を推進していく姿勢を示しました。
 日本大使館によりますと、双方は経済関係の強化や人的往来の拡大で一致したということです。

 中国との対話、議員外交で再構築狙う 二階俊博元幹事長の後継役探る - 日本経済新聞は有料記事なので、これ以上読めませんが、「産経などウヨの反中国」が非現実的であることが改めて明白です。

*1:第三次安倍内閣農水相自民党国対委員長(第二次安倍、菅総裁時代)、選対委員長(岸田総裁時代)等を経て、現在、総務会長

*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長、幹事長(第二次安倍総裁時代)等を歴任

*3:勿論「中国とパイプを持つ自民党政治家」と言う意味での「後継者の育成」。二階氏(1939年生まれ)も高齢で、次の衆院選での引退表明もしたので、当然そういう話になります。

*4:副総裁、幹事長、総務会長、政調会長(それぞれ現在は、麻生太郎(元首相)、茂木敏充森山裕渡海紀三朗)のこと。なお、副総裁(常設ではない)がいない場合は党四役は「幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長(現在の選対委員長は小渕優子)」

*5:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)等を経て現在、中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任(外相兼務)という外交トップ

*6:外務省報道局長、フィリピン大使、インドネシア大使等を経て中国共産党中央対外連絡部長

*7:第1次安倍内閣厚生労働副大臣等を経て現在、岸田内閣厚労相日本医師会会長を務めた武見太郎は父。なお、父・太郎は医師免許を持ち、また敬三は日本医師連盟の推薦候補だが、敬三本人は慶應義塾大学法学部卒であり、医学部卒では無く、医師免許もない(武見敬三 - Wikipedia参照)

*8:山東医科大学(現在の山東大学医学部)卒。国家衛生計画生育委員会副主任、国家食品薬品監督管理総局副局長、四川省長、福建省党委員会書記等を経て北京市党委員会書記(尹力 - Wikipedia参照)

*9:ベルルスコーニ内閣青年大臣、右派政党「イタリアの同胞」党首を経て首相。イタリア初の女性首相

*10:第三次、第四次安倍、菅内閣法相等を経て、現在、外相

*11:外務省報道局長、国連大使等を経て外務次官

*12:外務省北米局北米第二課長、大臣官房人事課長、総務課長、韓国公使、外務省経済局長、アジア大洋州局長、外務審議官(経済担当)等を経て中国大使