埼玉県鳩山町(7/7投票)で現役最年少町長が誕生(2024年7/20日記載)

28歳の全国最年少町長が誕生 新人の小川知也氏が現職ら3人破る 埼玉・鳩山町長選 - 産経ニュース2024.7.8

 新人の小川知也氏(28)が5選を目指した現職の小峰孝雄氏(66)ら3人を破り初当選
 全国町村会によると、現役の全国最年少町長は奈良県田原本町の高江啓史*1町長の35歳。小川氏はこの記録を更新した。

 約2週間前の少し古い記事ですが、埼玉県民としてメモしておきます。
 「鳩山町長選と同じ7/7に投票だった都知事選」で2位の「石丸」同様「5選を目指した現職(4期16年)」にうんざりした町民によって「若さだけで選ばれたポピュリスト首長」として1期で終わる(石丸の安芸高田市長は1期で終了し、後継首長は反石丸)のかどうか、今後に注目したい。
 しかし「一部のメディア(埼玉新聞テレビ埼玉、全国紙の埼玉版等)」では話題になったとは言え、さすがに「町長選」では「現役では全国最年少(町長)」でもマスコミの報道もそれほどは多くないですね。


「若すぎる」批判も対話集会35回でカバー 全国最年少28歳の埼玉・鳩山町、小川知也新町長 - 産経ニュース

 令和5年から衆院議員*2秘書を務めていた。祖父と父は町議

 ということで「広い意味での世襲政治家」ですね。まあ、残念ながらそうでもないと「最年少町長」ということはまずないでしょう。


全国最年少 28歳の新町長が初登庁 埼玉 鳩山町 | NHK | 埼玉県

 埼玉県鳩山町は人口およそ1万3000人。
 7月1日の時点で65歳以上の高齢化率が47%となっています。
 昭和40年代、東京のベッドタウンとしてニュータウンが開発されるなどしましたが、この10年は人口が減り続けています。
 町内には鉄道の駅がないほか、高齢者の身近な足としての交通手段の確保や、空き家対策が課題となっています。

 昔は「ニュータウンだった」のに「高齢化が深刻」というのは多摩ニュータウン - Wikipediaとか、他にも色々あります。


全国最年少町長28歳は元オリエンタルランド社員 町議経験ナシでも立候補を決意させた「今しかない」町の事情(全文) | デイリー新潮

 7月7日に投開票が行われた東京都知事選の喧騒の裏で、全国最年少町長が誕生した。埼玉県鳩山町の町長選で、28歳の小川知也氏が当選を果たしたのだ。
 町民からは、公共交通手段の充実を求める声が多かったという。町内に鉄道路線がなく、路線バスや予約制のデマンドタクシーなどが整備されているものの、デマンドタクシーは町外へは行けず、「町外の病院や商業施設には行きにくい」といった声が各所で聞かれたという。
 小川氏によると「埼玉県全体では75歳以上の免許保有率は平均8%程度ですが、鳩山町に限れば50%超という高い数字になっている」という。つまり、自分で運転しない限り、どこにも行きにくいという町の実態が数字に表れている。
 町の人口の多くを占める「鳩山ニュータウン」は開発開始から50年以上が経過。他のニュータウンの例にもれず、高齢化の波にさらされており、埼玉県内では東秩父村*3と並んで、高齢化率の県内トップを争っている。2025年には高齢化率が48.8%にまで進むとされる。
 鳩山町は(ボーガス注:大東建託の)「街の幸福度ランキング」で全国1位の自治体となったこともある*4が、「日本一幸せを実感・体感できる町にしたい」という目標を小川氏は持つ。

 「田舎あるある(交通機関が整備されてないので車がないと不便)」ですね。

最年少28歳町長、埼玉県鳩山町の小川知也氏「もっと幸せな街へ」 - 日本経済新聞2024年7月30日
町の課題は。
「町外へ引っ越す理由として、公共交通手段の弱さが挙げられている。高齢者が免許を返納したくてもできないという現状があり、交通手段の確保は継続的な課題となる。予約をすれば利用できるデマンドタクシーもあり町内の移動はある程度整っているが、他の自治体に移動する際の交通手段も確保していきたい」
「今後財源のボリュームを大きくする上では、移住者だけでなく企業の存在も欠かせない。東京都心から50キロ圏にありながら緑豊かな環境が整う鳩山町の魅力を最大限に発信し、小さな企業の誘致にも力を入れたい。空き家の利活用の促進などで移住促進に力を入れており、起業家の呼び込みにもつながると考える」

*1:田原本町副町長を経て、森章浩・前町長の支援を得て町長(高江啓史 - Wikipedia参照)

*2:全国最年少町長28歳は元オリエンタルランド社員 町議経験ナシでも立候補を決意させた「今しかない」町の事情(全文) | デイリー新潮によれば小森卓郎氏(自民、石川1区選出)

*3:「平成の市町村合併」による「ときがわ町(2006年に玉川村都幾川村が合併)の誕生」等で村が次々消滅した今、埼玉県唯一の村

*4:これについては例えば「街の幸福度」埼玉・鳩山町が2年連続1位 高齢者施設が充実 - 産経ニュース(2023.1.25)参照