「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年10/8日分:荒木和博の巻)

取らぬ狸の皮算用【調査会NEWS3862】(R6.10.7)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)のサイトに今日私と西岡力救う会全国協議会会長の相反する意見が掲載されました。
【第1189回】「北に連絡事務所」に反対する理由 « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
日朝連絡事務所は選択肢として排除すべきでない 荒木和博(特定失踪者問題調査会代表) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 一度公開討論でもやった方が良いかも知れません*1が、まあそもそもの話北朝鮮側が連絡事務所設置を提案しているわけではないので、どちらの意見も言ってみれば「取らぬ狸の皮算用*2」。とりあえず家族も含め救出運動を進めている中でも意見の相違があると理解していただければよろしいかと思います。

 完全な詭弁ですね。
 まず第一に荒木が西岡や桜井と全面的に喧嘩したくないだけでしょう(とはいえ、こんなことを言えば以前から「連絡事務所反対」を公言している西岡や桜井が反発するのは分かりきった話であり、腰砕けになる荒木は理解不能ですが)。
 第二に荒木の言う「連絡事務所」云々なんて、荒木にとってその程度の話でしかないわけです。どう見ても本気とは思えない。
 なお、俺個人は連絡事務所を設置すべきだと思います。交渉するなら当然の話でしょう。
 日本政府が正式に申し込めば北朝鮮も反対はしないでしょう。
 北朝鮮が提案しないのは単に「提案しても日本側が応じるか疑問」だから提案しないだけでしょう。

 それより切実なのは金正恩がいつまで持つかという問題で、40歳で140キロという体重*3はよほど気合いを入れてダイエットしない限り、残り時間は秒読み状態でしょう。
 米国の保険会社だったかが残り3年とか計算したという話*4も聞きました。

 馬鹿馬鹿しい。
 第一に前も書きましたがこんな話は荒木らが勝手に放言してるだけです。
 「太ってるから寿命も長くない」のなら、「体重がどれほどあるのか」はともかく、例えば「石塚英彦*5(1962年生まれ)」「マツコ・デラックス(1972年生まれ)」等のいわゆるデブタレントはとっくの昔に軒並み死んでるでしょう。
 でもそんなことはないわけです(ウガンダ・トラ*6ナンシー関*7など肥満で寿命を縮めた人間も一方ではいますが)。
 第二に仮に彼が死んだとして拉致の解決につながるわけでもない。
 まあ荒木、西岡、桜井らウヨの「本当の希望」は「北朝鮮体制崩壊」でしょうが、彼が死んだからと言って北朝鮮が崩壊する保証もない。
 中国やロシアは必死に支援するでしょうし、「朝鮮労働党、政府、軍幹部」など体制から利益を得ている幹部連も「体制継続」の方向で動くでしょう。
 その場合、金一族の世襲体制が続くのか続かないのか、続くにせよ、続かないにせよ誰がポスト金正恩になるのかはわかりません。
 いずれにせよ、ポスト金正恩体制が拉致解決にとって有利になる保証もない。
 それにしても残り時間は秒読み状態というなら

◆有本明弘(政府認定拉致被害者有本恵子氏の父)
 1928年生まれ(今年で96歳)
横田早紀江(政府認定拉致被害者横田めぐみ氏の母)
 1936年生まれ(今年で88歳)

の方がよほどそれにあたるでしょう。
 勿論「中日新聞社名誉会長、中日ドラゴンズ名誉オーナーの白井文吾(1928年生まれ)(1928年 - Wikipedia参照)」「プロ野球巨人の長島茂雄袴田事件袴田巌氏、福田康夫元首相、山崎拓自民党副総裁(1936年生まれ)(1936年 - Wikipedia参照)」など存命の人間もいますが、
「元社会党委員長の土井たか子(2014年死去)、創価学会三代目会長の池田大作(2023年死去)(以上、1928年生まれ)」「落語家の桂歌丸(2018年死去)、漫画家のさいとう・たかを古谷三敏(2021年死去)、声優の増山江威子(2024年死去)(以上、1936年生まれ)」など、彼らと同じ生年で死去した人間も多い。
 しかし、荒木も西岡も桜井も建前では「有本明弘氏、横田早紀江氏が存命の内に解決したい」とは言っても本音では「別に死んでも構わない」「むしろ北朝鮮叩きに使える」としか思ってないでしょう。

 金正日が死んだときもクーデターの可能性があったと言いますし、何が起きるか分かりません。

 実際にはクーデターなど起こらず、息子・金正恩が後を継いだわけで全く馬鹿馬鹿しい。

 連絡事務所の代わりだと言ってイージス艦を元山沖にでも浮かべておくぐらいのことはしても良いのではないでしょうか。

 そんなことをして拉致解決という意味で何の意味があるのか。全く馬鹿馬鹿しい。
 そもそもそんなことをしたら北朝鮮だけでなく中韓の反発も避けられないでしょうに。

*1:というのは荒木の虚勢であり、荒木にそんなことをやる気はないでしょう。

*2:荒木の放言する「金正恩死亡」の方がよほど「取らぬ狸の皮算用」でしょう。病気を抱えてるかどうかはともかく、公開映像を見る限り彼は視察に外出できる健康状態にはあるわけです(公開映像を見る限り、すぐにでも死ぬような体調ではない)。

*3:画像で体重が分かるとは思えません。また、金正恩の体重を何らかの形で、まともな情報で入手してるとは思えないので、荒木の放言でしょう。

*4:まるで具体性がないので説得力皆無です。そもそも何でそんな推定を「米国の保険会社」がする動機があるのか。できる情報があるのか?。そもそも会社名を何で荒木は上げられないのか?

*5:1989年に恵俊彰(1964年生まれ)と共にお笑いコンビ・ホンジャマカを結成。しかし現在では恵(TBSテレビ『ひるおび』司会(2009年から現在まで)など)、石塚ともにピンでの活動が多い。

*6:1952~2008年。1977年、高田裕三(現・グッチ裕三)、スリム冬樹(現・モト冬樹)らとともに『いそがしバンド』(1979年に『ビジーフォー』に改名)を結成。1983年「同じような曲ばかり演奏させられる生活に飽きてしまった」との理由で、ビジーフォーを脱退。音楽活動を休止してピン芸人になる(ウガンダ・トラ - Wikipedia参照)

*7:1962~2002年。1993年「週刊朝日」コラム「小耳にはさもう」、週刊文春コラム「ナンシー関のテレビ消灯時間」の連載を開始。著書に『小耳にはさもう』(朝日文庫)、『ナンシー関の顔面手帖』(角川文庫)、『テレビ消灯時間1~6』(文春文庫)等(ナンシー関 - Wikipedia参照)