拉致問題で日本政府は一体何をしてきたのか?(R6.10.29)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
拉致被害者帰国という意味では「小泉政権下での第一次訪朝後の拉致被害者5人帰国(2002年)、及び第二次訪朝後の拉致被害者家族の帰国(2004年)」以外に成果は無かったと言っていいでしょう。あえて言えば、「安倍政権での2014年の横田夫妻と孫ウンギョンさんの面会」も成果ではあるでしょうが。
総選挙終了 拉致問題をどう動かすか(R6.10.28)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
「救う会副会長」の島田が「保守党から当選したこと」や「荒木の所属した民社党」の流れをくむ国民民主党が議席を増やしたことについて触れるのかどうかが気になって視聴してみます。
荒木(元救う会事務局長)は事実上「救う会を追放された人間」で、「追放した人間の一人」が「現在の副会長」島田なので、島田に好感を持っておらず「島田の当選について触れなくても不思議ではない」ですが。
さて視聴結果。「自公の過半数割れ」と「最大野党・立民の躍進」について触れ、「政府の拉致問題対応に影響があり得るので今後どんな政権枠組みになるのか、注目したい」とは語りましたが、それ以上の言及はありませんでした。やはり荒木にとって島田は「内心では不愉快な人間」なのかもしれない。
それにしても荒木が「北朝鮮のウクライナ派兵(当初は未確認情報だったが、今は確定的事実と見ていいのではないか?)」について「北朝鮮崩壊の始まりでは?」と言い出したのには「おいおい」ですね。
拉致解決よりも「打倒北朝鮮」が荒木の目的であることがモロバレです。そもそも何で「派兵→崩壊」なのか、全く意味不明です。
何で北朝鮮は休戦ラインの道路や鉄道を爆破したのか(R6.10.26|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
第一にそんなことは荒木が「建前上の目的」とする拉致解決には全く関係ない。
第二に動画を聞かなくても、予想が付きますがいつもの「北朝鮮崩壊するする詐欺」です。
「あの鉄道や道路がある」と北朝鮮は「あそこから韓国の北進がありうると恐れてる」「あそこから多数の脱北者が出て体制崩壊を助長するのでは?、と恐れてる」だの、「南北交流を期待して文在寅政権が鉄道や道路の建設や進めた」が「最大野党(現政権与党)の反発等もあって、期待したほど交流が進まなかった(だから交流という意味ではあの鉄道や道路にはあまり意味がない。だから北朝鮮も気軽に破壊できた)」だの、荒木が悪口するだけの話です。
しかし「あそこから多数の脱北者が出て体制崩壊を助長(以下略)」ねえ。本気で荒木がそう思うのならそれこそ「太陽政策に賛同すべき」でしょうに反対するから「おいおい」です。まあ、太陽政策の目的は「平和的な形での北朝鮮体制打倒」ではないですが。
「全ての拉致被害者」とは?(R6.10.25)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
勿論、話は「政府認定拉致被害者に限るべき」です。
勿論「国内で40人以上発見され、ほとんどが自発的失踪で犯罪ですらない」「足立区女性教諭殺害事件 - Wikipedia(特定失踪者認定されたが国内で他殺体で発見。発見当時は時効成立(当時は15年)のため犯人が処罰されず、憤慨した遺族が殺人の訴追時効廃止運動を起こしたこと*1でも有名な事件)のような犯罪事件も犯人は北朝鮮とは無関係」の特定失踪者など「論外」です。
なお「政府認定拉致被害者」ですが、政府認定の拉致被害者|外務省によれば、現在17名認定し、うち5名(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみ氏)が帰国、残りの12名について、北朝鮮は4名(久米裕氏、松本京子氏、田中実氏、曽我ミヨシ氏(曽我ひとみ氏の母))は「入国を否定(つまり拉致を否定)」し、8名(横田めぐみ氏、田口八重子氏、市川修一氏、増元るみ子氏、石岡亨氏、松木薫氏、原敕晁氏、有本恵子氏)については拉致を認めた上で死亡(病死、事故死等)と発表しています。
正直「拉致否定」「死亡発表」をどうリカバリーするか(いったんそう発表した北朝鮮が簡単に撤回すると思えない)という難しい問題があるわけですが、これを「今までの制裁路線」で解決できるかと言えば無理でしょう。やはり「経済支援によるバーター取引」や「一部帰国の容認(家族会、救う会のように即時一括全員帰国に固執しない)」は不可避ではないか。
なお「拉致否定」はともかく「死亡発表」は「発表された死亡理由」が正しいかどうかはともかく一概に「死亡は嘘だ」とはいえないでしょう。実際に死亡してる可能性は否定できません。
*1:現在では殺人の訴追時効は廃止されている