今日の産経ニュース(2025年12/27分)

「日本の皇統」断絶を招く女系論 風を読む 論説委員長・榊原智 - 産経ニュース
 「皇統断絶」というと「皇統(皇室の伝統)って何?」と思いながらも、何だか「すごいこと」のようですが、産経らウヨにおいては「皇統」とは「男系継承と言う皇室の伝統」の言い換えでしかない(つまり男系継承と同義)ので「女性天皇を実施すれば、男系継承の伝統(皇統)が終わる」と言ってるに過ぎません。
 ある意味「当たり前のこと」だし、トートロジー(同義反復)でしかない。「こけおどし」「はったり」で「皇統断絶」と書いてるようにしか見えない。
 「女性天皇だと皇統断絶(男系継承の伝統が終了)」とは「『セリーグの伝統』断絶を招くDH導入論(まあ既にDHの導入は決定されましたが)」という「DH反対論」で「セリーグの伝統=投手がバッターに立つこと(DHをやらないこと)」という意味ぐらい「馬鹿馬鹿しいトートロジー(同義反復)」といっていいでしょう。
 「何で男系継承じゃないとダメなの?。何の不都合があるの?。例外的事例とは言え過去の日本にも女帝はいるし、英国など欧州でもむしろ女帝が普通になってるでしょ?」ですが「男系継承は当然の前提だ。そんなのは日本人なら分かっていて当然の知識だ。分かってない奴は日本人失格だ」とでも思ってるのか、まともな説明は産経などウヨからはほとんどされません。
 他にも突っ込んでおきます。

 日本は世界で現存*1する中で最も古くから続く国だという。

 「神話に描かれた神武即位を事実とすれば」ですね。まあ、事実じゃないし、当然「日本は最古の国ではない」ですが。
 そもそも「建国が古いから何?。新しい国よりも古い方が偉大だとでも?。戦後、植民地から独立したアジア、アフリカ諸国は価値が劣るとでも?。新しい国に失礼でしょ?」ですね。産経だと真顔で「新しい国には申し訳ないが、その通りだ。」と言いそうですが。 

 (ボーガス注:男系継承は)摂関家*2、平家、幕府の歴代将軍が大きな権力や富を持っても皇位を簒奪しなかった理由の一つだ。

 俺的には

◆ちょっと何言ってるか分からない(サンドウィッチマンの富澤)
◆お前(産経)は何を言ってるんだ?(ミルコ・クロコップ
◆あんた(産経)、バカァ?(『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー
◆お前(産経)はアホか?(横山ホットブラザーズ
◆お前(産経)がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな(『少女ファイト』の式島滋)
◆それって、ただのあなた(産経)の感想ですよね(ひろゆき
それはひょっとしてギャグで言ってるのか?(『魁!!クロマティ高校』の主人公・神山高志)

ですね。
 「中国での王朝交替」のような皇位簒奪がなかったのは、「建前上は日本国王」という権威「天皇」を公家(藤原氏など)や武家平氏、源氏や北条氏(鎌倉幕府)、足利氏(室町幕府)、織田信長豊臣秀吉、徳川氏(江戸幕府)など)がそう簡単に否定できなかっただけの話であって男系継承(皇統)とは何一つ関係ないでしょう。
 ならば「女性国王がいる」のに今も王家が続く英国などを産経はどう理解するのか?
 あるいは日本同様「女帝」が否定されていたのに「王朝交替」があった中国などを産経はどう理解するのか?


外国人政策めぐり都内でシンポ 鈴木前法相「実行力問われる」家族滞在32万人、支援課題 「移民」と日本人 - 産経ニュース
 産経の紹介だと「ウヨ団体の排外主義シンポ」と思いきやまともなシンポのようで、今回は「きれいなジャイアン(きこりの泉)」ならぬ「きれいな産経」のようです。

 シンポジウムは、政治社会学会の移民難民研究部会(代表・滝沢三郎*3東洋英和女学院大名誉教授)が主催した「国際的な移民排斥の時代における日本の外国人政策」。
 明治大の山脇啓造*4教授は「日本の外国人政策には二重構造がある」として「日本では長年、移民政策を否定する言説が維持されてきた。一方で(ボーガス注:少子化等による労働力不足を、外国人労働力導入で解決しようとする財界の意向を受けた自民党政権の施策によって)外国人の受け入れと定住は着実に進行してきた。この言説と現実の乖離が近年、政府に対する国民の不信と自治体の疲弊を生み出している」と報告した。政府が平成31(2019)年に新設した人手不足が深刻な業界で外国人労働者を受け入れる「特定技能」制度は、「特定技能2号」で家族帯同を認め、永住も可能となるため「移民政策と言える」と述べた。
 山脇氏が提起した「二重構造」について、出入国在留管理庁の福原申子(ふくはら・のぶこ)*5在留管理支援部長は「お答えになっていないかもしれないが、『移民』という言葉に限らず外国人の受け入れ自体に否定的なイメージがある。外国人労働者の受け入れの必要性や、その肯定的な面をどう発信していくのか、工夫していきたい」と語った。

 山脇氏が言うように「安倍政権の入管法改定(2019年:特定技能制度の新設)」は明らかに「移民増加政策」であり、それでも日本人多数派は「安倍政権」を支持してきた(安倍の退陣は2019年の改定からかなり後の、2020年9月で、退陣理由は入管法改定への批判ではない)のに「最近の排外主義の高まり」には「何が移民反対か?。お前ら、ふざけんな」という不快感が俺には強いですね。
 当時、野党(立民、共産、社民、れいわ:なお、「自民補完勢力(エセ野党、第二自民党)」の維新、国民民主は自民、公明とともに賛成)は「入管法改定反対」を主張したのだから、そんなに移民が嫌なら当時、改定反対論を応援し、安倍政権を批判し、『検察庁法改定断念』のように改定を挫折させれば良かったでしょうに。まあ、その辺りのことを「当時の安倍支持者(現在では排外主義に同調してる人間が多いでしょうが)」に問いただしても、しどろもどろになるか、聞くに堪えない詭弁が出るだけでしょうが。
 「当時の野党の入管法改定案への批判は正しかったかもしれない」「検察庁法改定断念のように、世論の批判で改定断念に追い込むべきだったかもしれない」等とは絶対に言わないでしょう。にもかかわらず排外主義に迎合するという「論理性のまるでない矛盾した態度」を取るのではないか?

◆お前ら(当時の安倍支持者)にはまともな脳味噌があるのか。その時代の風潮に何も考えずに乗ってるだけではないのか?。あるいは『与党支持だから与党の政策は何でも支持する。野党が反対しようが与党に賛成する』だけではないのか?。
 本当にお前らみたいなバカが選挙権持ってることが腹立たしいわ。『馬鹿どもに車を与えるな!(連載長期化で『いい人』化する前の初期の海原雄山の暴言、放言)』ならぬ『馬鹿どもに選挙権を与えるな!』と言いたいわ。お前らみたいなバカが安倍政権時代には入管法改定を容認したくせに、今は排外主義を理由に、高市自民や参政党を支持してるんじゃねえのか?。

と問い詰めたい。
 そして

 こういうバカ共が選挙民なんだもの。参政なんぞよりもずっとまともな政党なのに、共産の支持率が『参政>共産』で伸び悩むのも仕方がないのかねえ

と共産支持者として愚痴りたくもなります。
 それにしても「移民を増やす入管法改定」に賛成した自民党、維新、国民民主が「まともな外国人との多文化(異文化)共生」を論じることなく、今や排外主義に迎合し、入管法改定に反対した共産(勿論排外主義の立場からの反対ではないですが)が「排外主義を批判し、多文化(異文化)共生を主張」。
 何とも奇妙なねじれ現象です。

 その後の質疑では、愛知県の研究者が「子供*6の教育について研究しているが、日本語がまったくわからない(ボーガス注:外国人の)子供が100人くらいいる一方で、支援員の訪問は2週間に1度で、自治体は疲弊している。特定技能2号による家族滞在の在留者が今後さらに増えると予想される中で、国として支援策をどう考えているのか」と質問。
 福原氏が「今、そういう声が非常に増えている。(ボーガス注:外国人の)子供の学習支援だけでなく(ボーガス注:外国人の)母親の出産支援など、人生のさまざまな段階に寄り添って支援策を実施していかなければならないと考えている」と答えた。
 また、「日本語学習では文部科学省が、(ボーガス注:外国人の)子供の学校入学前*7での支援策も検討していると聞いている*8」と説明した。
 山脇氏は「米国や豪州などでは移民のための言語教育の専門資格を持った教員がいる。日本でも、(ボーガス注:『外国人の子どもに対する日本語教育』のために大学に)日本語科を設けたり、日本語教育の専門教員の育成を制度化する必要がある」と話した。

 「外国人の子どもの日本語教育」は重要な問題と思うのでメモしておきます。
 それと話が本筋から脱線するんですが

 関西国際大の毛受敏浩*9客員教授

に産経が今回読み仮名振らないのが謎です。毛受(めんじゅ)なんて読み仮名無しでは読めない人間が多いでしょうに。
【参考:馬鹿どもに車を与えるな!】

海原雄山的に生きたい。わあっはっはっは。|土竜2020.4.20
 人生で一度は実際に口にしてみたいセリフと言えば「馬鹿どもに車を与えるなっ!」ですね。ご存じですか、海原雄山
 言わずと知れた「美味しんぼ」のラスボスで、主人公・山岡士郎の父親でもあります。書画から陶芸に至るまですべて国宝級の腕前を持ち、食事に関しても達人という、北大路魯山人をモデルとした人物*10です。
 長期連載の宿命というか、どんどんキャラが変わってきた人物でもあります。
 初期のころは主人公が勤める新聞社の社主に対して、彼が雄山にふるまった食事を「こんなものをありがたがっているとはな!」みたいに酷評するなど、傲岸不遜極まれりというキャラだったのが、いつの間にか「すべてを見通してあえて悪役ぶっていた懐の深い人物」みたいになっていたのでびっくりです。
 単行本でいうと「究極のメニュー」と「至高のメニュー」の争いが始まる20巻あたりから段々とキャラ変更が始まり、山岡が栗田ゆう子との結婚を意識しだしたあたりでは完全に懐の深すぎる人物となっていました。
 ちなみに冒頭のセリフは、渋滞*11にイラついた雄山のセリフです。
 けっこう器が小さい。しかも「必要もない連中が車に乗るからだ」といった決めつけを経ての「馬鹿どもに車を与えるなっ!」ですから破壊力倍増。
 こんな理不尽なセリフにも中川(雄山の側近で料理人)は「はっ…」しか言えないんだからツライ。
 そのほかにも有名なのは「野良犬*12の一匹や二匹ひき殺したからといって、いちいち私の車を止めるな!」あたりでしょうか。このセリフでぴんときた方は昔の美味しんぼファンかと。
 どうも後期の雄山は物分かり良すぎて毒気が足りない。
 というか単純に後期美味しんぼをあんまり見てないので最近の雄山事情は実はよくわかりません。しかしもう悪っぽく描かれることはないだろうなあ。

*1:「現存」とあるのは勿論「ロシア帝国」など滅んだ国もあるからです。まあ日本だって「天皇主権の大日本帝国国民主権の日本国は違う」と解釈すれば「1946年誕生(日本国憲法の制定年)の新しい国」ですが。

*2:摂政・関白に任じられる家格のこと。鎌倉時代近衛家一条家九条家鷹司家二条家の5つの家に分かれたため、五摂家とも言う(摂家 - Wikipedia参照)

*3:UNIDO(国連工業開発機関)ウィーン本部財務部長、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所ジュネーブ本部財務局長、UNHCR駐日代表等を経て東洋英和女学院大名誉教授。著書『世界の難民をたすける30の方法』(2018年、合同出版)、『「国連式」世界で戦う仕事術』(2019年、集英社新書)等(滝澤三郎 - Wikipedia参照)

*4:著書『近代日本と外国人労働者』(1994年、明石書店)、『新・多文化共生の学校づくり:横浜市の挑戦』(編著、2019年、明石書店)、『多様性×まちづくり インターカルチュラル・シティ:欧州・日本・韓国・豪州の実践から』(編著、2022年、明石書店)『日本と台湾の移民政策』(編著、2025年、明石書店)等

*5:産経記事は読み仮名振ってなかったんですが、俺が「申子」が読めないので「福原申子」でググってヒットした幹部一覧 | 出入国在留管理庁で読み方を確認した上で、読み仮名を振りました。

*6:「こども」「子ども」とは絶対に書かないのが産経ルールです。

*7:この「学校」とは小学校のことでしょうね。たぶん保育園や幼稚園のことではないでしょう。

*8:そうであるなら「文科省関係者も呼んでほしかった」と思います。文科省だと「降籏友宏(ふりはた・ともひろ)文科省総合教育政策局日本語教育課長」が担当になるんでしょうか?。なお「山田亜紀子(やまだ・あきこ)文化庁国語課長(文化庁文科省の外局)」というのもありますが文科省的には「日本語教育(外国人対象?)」と「国語教育(日本人対象?)」は違うんでしょう(役職名、担当者名は令和7年12月26日現在。幹部名簿:文部科学省参照)。多分「大学の学科名」「学会名」等でも「国語科と日本語科」「国語教育学会と日本語教育学会」等は同様に違うのでしょう。

*9:著書『人口激減:移民は日本に必要である』(2011年、新潮新書)、『自治体がひらく日本の移民政策』(2016年、明石書店)、『限界国家:人口減少で日本が迫られる最終選択』(2017年、朝日新書)、『姉妹都市の挑戦:国際交流は外交を超えるか』(2018年、明石書店)、『移民が導く日本の未来』(2020年、明石書店)、『人口亡国:移民で生まれ変わるニッポン』(2023年、朝日新書)、『移民1000万人時代:2040年の日本の姿』(2026年1月刊行予定、朝日新書)等

*10:ちなみに、雄山が経営する会員制料亭「美食倶楽部」も元ネタは、魯山人が経営する会員制料亭「美食倶楽部」です。

*11:俺は、渋滞よりもむしろ「危険運転致死罪」に該当するような「無謀運転(大幅なスピード超過や泥酔運転)による死亡事故」のニュースをテレビで見るとこう思いますね。

*12:山岡士郎のこと