私が今までに読んだ本の紹介(山家悠紀夫編)

・山家悠紀夫
 第一勧銀(今のみずほ銀行)総合研究所専務理事、神戸大学大学院経済学研究科教授を経て、現在、在野のエコノミスト
 しんぶん赤旗で好意的に紹介されていたので購入。*1小泉政権新自由主義に基づく構造改革を弱者切り捨てと厳しく批判し、大企業応援ではなく、庶民の生活を保障すること(社会保障の充実等)、家計を温めることこそが政治の役割であり、景気回復の王道と主張している。
 今、小泉構造改革批判が強まっていることは小泉批判派の一人・山家氏にとってうれしいことだろう。(とはいえ、氏の最初の小泉批判本「『構造改革』という幻想」が発表されたのは2001年のことなのだが)*2
 私が持っている山家氏の著書は以下の通りです。
 「『構造改革』という幻想」(岩波書店)、「景気とは何だろうか」(岩波新書)、「『痛み』はもうたくさんだ!−脱『構造改革』宣言」(かもがわ出版)、「日本経済・見捨てられる私たち」(青灯社)、「暮らしに思いを馳せる経済学」(新日本出版社

*1:もちろん山家氏は共産党員ではないので、小泉構造改革批判という点では共通点があるが細かい点では違いがあると思う。なお、「既成政党で小泉構造改革を早い段階から徹底的に批判していたのは共産党、他の党は今ひとつ信用が・・・」ということで、山家氏は割と共産に好意的なように思う。

*2:なお、山家氏以外の批判派(もちろん全ての批判派が山家氏と同じ立場の訳ではないが)も多くはかなり早い段階から、小泉構造改革批判を行っている。にもかかわらず、小泉政権が長期間、続いたことには複雑な思いを禁じ得ない。