マルクス・『資本論』で書店を攻める | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
「内田の元同僚(内田同様、神戸女学院大名誉教授)」石川氏が「反党分子」松竹と交遊するのは「彼の勝手」ですが、それならば「全国革新懇*3代表世話人」を辞めるべきではないのか。
といいながらその書籍に対する説明がまるでないのが「何だかなあ」。
「単に1年間に出版された本を適当にセレクトしただけのやっつけ仕事か?」「そもそも本当に松竹が作ったのか?」と聞きたくなります。
一応画像から以下の本がセレクトされてることが確認できます(画像が悪いので著書名が読み取れなかった物が一部ありますが)。なお、全て未読なので評価はできません(小生は共産支持者とは言えマルクス主義を理由で支持してるわけではなく、マルクスについては全く不勉強です)。当然ではありますが「松竹の勤務会社」かもがわ出版の本が多いです。
【著者名順】
◆石川康宏、関野秀明*4、萩原伸次郎*5、山口富男*6『今、「資本論」をともに読む*7』(2023年、新日本出版社)
◆市橋秀泰*8『マルクスの素顔』(2022年、かもがわ出版)
◆植村邦彦*9『カール・マルクス:未来のプロジェクトを読む』(2022年、新泉社)
◆大内秀明*10『甦るマルクス』(2023年、社会評論社)
◆大澤健*11『マルクスの労働価値論』(2023年、創風社)
◆岡崎次郎*12『マルクスに凭れて六十年(増補改訂新版)』(2023年、航思社:1983年、青土社の復刻)
◆小栗崇資*13『社会・企業の変革とSDGs:マルクスの視点から考える』(2023年、学習の友社)
◆勝村務*14『マルクス経済学の論点』(2023年、社会評論社)
◆川上則道*15『本当に、マルクスは書いたのか、エンゲルスは見落としたのか:不破哲三氏*16の論考「再生産論と恐慌*17」の批判的検討』(2022年、本の泉社)
◆聴濤弘*18『〈論争〉地球限界時代とマルクスの「生産力」概念』(2022年、かもがわ出版)
◆京極髙宣*19『社会保障と「資本論」』(2023年、花伝社)
◆斎藤幸平*20『ゼロからの「資本論」 』 (2023年、NHK出版新書)
◆斎藤孝*21『図解 資本論』(2022年、ウエッジ)
→齋藤孝 (教育学者) - Wikipediaを見るに、斎藤の専門はマルクスとは言えず、明らかに内容の信用性が低いと思います。
◆佐藤優*22『なぜ格差は広がり、どんどん貧しくなるのか?:『資本論』について佐藤優先生に聞いてみた』(2023年、学研)
◆鈴木元*23『ポスト資本主義のためにマルクスを乗り越える』(2022年、かもがわ出版)
◆チョウ・アウン*24『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら』(2023年、DU BOOKS)
◆野口美代子 (シナリオ)、丸川楠美 (イラスト)『漫画マルクス&エンゲルス1~4』(2019~2023年、高文研)
◆的場昭弘*25『20歳の自分に教えたい資本論』(2022年、SB新書)、『マルクスで読み解く世界史』(2022年、教育評論社)
◆的場昭弘監修、ユリガオカ、サイドランチ絵『マンガでわかる資本論』(2022年、池田書店)
◆宮田惟史*26『マルクスの経済理論』(2023年、岩波書店)
◆森英樹*27『マルクス主義法学の史的研究』(2022年、日本評論社)
目次は第2部「日本マルクス主義法学者の理論と足跡」で「第三章:平野義太郎*28における法学と社会科学」「第五章:風早八十二*29とマルクス主義法学」「第六章:加古祐二郎*30の法理論について」「第八章:鈴木安蔵*31における憲法学研究の生成と展開」など
◆渡辺憲正*32『「ドイツ・イデオロギー」の研究』(2022年、櫻井書店)
なお、以上は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。賛同コメント以外は掲載しない松竹のクズさには心底呆れます。
*1:1950年生まれ。神戸女学院大学名誉教授。著書『寝ながら学べる構造主義』(2002年、文春新書)、『ためらいの倫理学』(2003年、角川文庫)、『私家版・ユダヤ文化論』(2006年、文春新書)、『街場の現代思想』(2008年、文春文庫)、『街場の大学論』(2010年、角川文庫)、『街場のメディア論』(2010年、光文社新書)、『ハリウッド映画で学べる現代思想』、『ラカンによるレヴィナス』、『レヴィナスと愛の現象学』(以上、2011年、文春文庫)、『街場のマンガ論』(2014年、小学館文庫)、『街場の共同体論』(2016年、潮新書)、『街場の文体論』(2016年、文春文庫)、『街場の読書論』(2018年、潮新書)、『武道的思考』(2019年、ちくま文庫)、『街場の天皇論』(2020年、文春文庫)、『生きづらさについて考える』(2023年、毎日文庫)等。個人サイト内田樹の研究室
*2:1957年生まれ。著書『現代を探究する経済学』(2004年、新日本出版社)、『いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう! 政治を変えるのは、あなたです。』(2007年、日本機関紙出版センター)、『覇権なき世界を求めて』(2008年、新日本出版社)、『人間の復興か、資本の論理か:3・11後の日本』(2011年、自治体研究社)、『マルクスのかじり方』(2011年、新日本出版社)、『橋下「日本維新の会」がやりたいこと:何のための国政進出?』(2012年、新日本出版社)、『「おこぼれ経済」という神話』(2014年、新日本出版社)、『社会のしくみのかじり方』(2015年、新日本出版社)など。個人サイトはげしく学び はげしく遊ぶ-石川康宏研究室
*3:日本共産党の友好団体で志位委員長、小池書記局長が代表世話人の一人
*4:1969年生まれ。下関市立大学教授。著書『現代の政治課題と「資本論」』(2013年、学習の友社)、『金融危機と恐慌』(2018年、新日本出版社)
*5:1947年生まれ。横浜国立大学名誉教授。著書『アメリカ経済政策史:戦後「ケインズ連合」の興亡』(1996年、有斐閣)、『通商産業政策』(2003年、日本経済評論社)、『世界経済と企業行動:現代アメリカ経済分析序説』(2005年、大月書店)、『米国はいかにして世界経済を支配したか』(2008年、青灯社)、『日本の構造「改革」とTPP』(2011年、新日本出版社)、『TPP:アメリカ発、第3の構造改革』(2013年、かもがわ出版)、『オバマの経済政策とアベノミクス』(2015年、学習の友社)、『新自由主義と金融覇権:現代アメリカ経済政策史』(2016年、大月書店)、『トランプ政権とアメリカ経済:危機に瀕する「中間層重視の経済政策」』(2017年、学習の友社)、『世界経済危機と「資本論」』(2018年、新日本出版社)、『金融グローバリズムの経済学』(2019年、かもがわ出版)等
*6:1954年生まれ。日本共産党付属社会科学研究所副所長(党常任幹部会委員兼務)。著書『新しい世紀に日本共産党を語る』(2003年、新日本出版社)、『21世紀と日本国憲法』(2004年、光陽出版社)、『マルクス『資本論』のすすめ』(2021年、学習の友社)
*7:チラシにおいて、この本だけ、本の表紙画像が明らかに間違ってる(渡辺憲正『「ドイツ・イデオロギー」の研究』(2022年、櫻井書店)になってる)のは「共著者の一人である山口富男・日本共産党付属社会科学研究所副所長への松竹の嫌がらせ」を疑いたくなります。「マジのミス」だとしてもプロにあるまじきお粗末さですが。
*8:1953年生まれ。著書『立憲主義をテーマにマルクスとエンゲルスを読む』(2019年、東銀座出版社)
*9:1952年生まれ。関西大学名誉教授。著書『シュルツとマルクス』(1990年、新評論)、『同化と解放:19世紀「ユダヤ人問題」論争』(1993年、平凡社)、『マルクスを読む』(2001年、青土社)、『マルクスのアクチュアリティ』(2006年、新泉社)、『市民社会とは何か』(2010年、平凡社新書)、『ローザの子供たち、あるいは資本主義の不可能性:世界システムの思想史』(2016年、平凡社)、『隠された奴隷制』(2019年、集英社新書)等
*10:1932年生まれ。東北大学名誉教授。著書『恐慌論の形成』(2005年、社会評論社)、『賢治とモリスの環境芸術』(2007年、時潮社)、『ウィリアム・モリスのマルクス主義:アーツ&クラフツ運動の源流』(2012年、平凡社新書)、『日本におけるコミュニタリアニズムと宇野理論』(2020年、社会評論社)等
*11:1966年生まれ、和歌山大教授。著書『観光革命』(2010年、角川学芸出版)
*12:1904~1984年。九州大教授、法政大教授を歴任。1984年に妻と共に失踪し生死不明。生前、対馬忠行(1901~1979年、1979年に入水自殺)の自殺を肯定的に話していたことから自殺したとみられてはいる(岡崎次郎 - Wikipedia参照)。
*13:1950年生まれ。駒澤大名誉教授。著書『株式会社会計の基本構造』(2014年、中央経済社)
*15:1943年生まれ。都留文科大学名誉教授。著書『計量分析・現代日本の再生産構造』(1991年、大月書店)、『徹底解明・高齢化社会はこうすれば支えられる』(1994年、あけび書房)、『「資本論」の教室』(1997年、新日本出版社)、『「資本論」で読み解く現代経済のテーマ』(2004年、新日本出版社)、『マルクスに立ちケインズを知る』(2009年、新日本出版社)、『マルクスに立ちミクロ経済学を知る』(2013年、新日本出版社)、『市場原理と社会主義への展望』、『マルクス「再生産表式論」の魅力と可能性』(以上、2014年、本の泉社)、『「空想から科学へ」と資本主義の基本矛盾』(2017年、本の泉社)等
*16:1930年生まれ。日本共産党書記局長、委員長、議長を歴任。マルクス関係の著書に『古典への旅:マルクス、エンゲルス、レーニンを訪ねて』(1987年、新日本新書)、『史的唯物論研究』(1994年、新日本出版社)、『マルクス、エンゲルス百年』(1996年、新日本出版社)、『科学的社会主義を学ぶ』(2001年、新日本出版社)、『古典研究 マルクス未来社会論』(2004年、新日本出版社)、『マルクスは生きている』(2009年、平凡社新書)、『マルクスとともに現代を考える』(2010年、新日本出版社)、『「資本論」はどのようにして形成されたか』(2012年、新日本出版社)、『科学的社会主義の理論の発展:マルクスの読み方を深めて』(2015年、学習の友社)、『マルクス「資本論」発掘・追跡・探究』(2015年、新日本出版社)、『「資本論」のなかの未来社会論』(2019年、新日本出版社)、『「資本論」完成の道程を探る』、『マルクス 弁証法観の進化を探る』(2020年、新日本出版社)等
*17:不破『マルクスと「資本論」:再生産論と恐慌』(2003年、新日本出版社)のこと
*18:1935年生まれ。参院議員。日本共産党国際部長、政策委員長等を歴任。著書『マルクスならいまの世界をどう論じるか』(2016年、かもがわ出版)、『ロシア十月革命とは何だったのか』(2017年、本の泉社)、『200歳のマルクスならどう新しく共産主義を論じるか』(2018年、かもがわ出版)、『マルクスの「生産力」概念を捉え直す』(2021年、かもがわ出版)等
*19:1942年生まれ。日本社会事業大学名誉教授。著書『社会保障と日本経済』(2007年、慶應義塾大学出版会)、『生活保護改革と地方分権化』(2008年、ミネルヴァ書房)、『福祉サービスの利用者負担』(2009年、中央法規出版)、『わが青春のマルクス主義』(2019年、花伝社)等
*20:東京大学准教授。著書『人新世の「資本論」』(2020年、集英社新書) 、『大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝』(2022年、角川ソフィア文庫)
*22:1960年生まれ。マルクス関係の著書に著書『私のマルクス』(2010年、文春文庫→2022年、文春学藝ライブラリー)、『いま生きる「資本論」』(2017年、新潮文庫)
*23:1944年生まれ。松竹の「反党活動の同志」(松竹と同時期に党除名)。著書『実践中年からの山とスキー』(1992年、かもがわ出版)、『もう一つの大学紛争』(2016年、かもがわ出版)、『志位和夫委員長への手紙』(2023年、かもがわ出版)
*24:1975年生まれ
*25:1952年生まれ。神奈川大学名誉教授。著書『トリーアの社会史:カール・マルクスとその背景』(1986年、未來社)、『パリの中のマルクス:1840年代のマルクスとパリ』(1995年、御茶の水書房)、『未完のマルクス:全集プロジェクトと20世紀』(2002年、平凡社選書)、『マルクスだったらこう考える』(2004年、光文社新書)、『未来のプルードン』(2020年、亜紀書房)等
*27:1942~2020年。名古屋大学名誉教授。著書『憲法検証:天皇・安保・政党法』(1990年、花伝社)、『憲法の平和主義と「国際貢献」』(1992年、新日本出版社)、『新版・主権者はきみだ:憲法のわかる50話』(1997年、岩波ジュニア新書)、『国際協力と平和を考える50話』(2004年、岩波ジュニア新書)、『大事なことは憲法が教えてくれる:日本国憲法の底力』(2015年、新日本出版社)等
*28:1897~1980年。著書『自由民権運動とその発展』(1977年、新日本出版社)等(平野義太郎 - Wikipedia参照)
*29:1899~1989年。著書『憲法裁判:恵庭事件と自衛隊』(1967年、新日本新書)、『治安維持法五十年』(1976年、合同出版)等(風早八十二 - Wikipedia参照)
*30:1905~1937年。立命館大教授(加古祐二郎 - Wikipedia参照)
*31:1904~1983年。静岡大名誉教授。憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)代表委員など市民運動でも活躍。著書『日本憲法学史研究』(1975年、勁草書房)等(鈴木安蔵 - Wikipedia参照)
*32:1948年生まれ。関東学院大名誉教授。著書『近代批判とマルクス』(1989年、青木書店)、『イデオロギー論の再構築』(2001年、青木書店)、『マルクス所有形態論の研究』(2023年、櫻井書店)