今日も「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/1分)(追記・訂正あり)

【その1:珍右翼が巣くう会】
「拉致工作員に対する刑事告発、第二段」
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=461

今回の告発は、6月に久米裕さん拉致実行犯に対する告発に次ぐもの

6月の告発については、俺は以前、このブログのどこかで突っ込んだと思うが、はっきり言って
北朝鮮へのネガティブキャンペーンと連中の売名」以外の意味を持たない無価値な行為だと思ってる(マスコミは大して騒がなかったのではっきり言って失敗だが。今回また「北朝鮮へのネガティブキャンペーンと連中の売名」を仕掛けてもまた失敗だろう)。
拉致は被害者の告発がないと捜査できない親告罪ではないのだから、証拠があれば連中が告発せずとも警察が捜査するだろう。警察が捜査しないとはつまり「証拠がない」と言うことだ。「政治家の汚職」「警察官の容疑者への拷問」のような権力犯罪だと告発しないと、証拠があっても捜査当局が適当な捜査でお茶を濁す危険性もあるが、拉致はそういう類の犯罪ではない。
ちなみに告発するなら検察にも告発した方がよろしい。うろ覚えだが以前、法律漫画か何かで「検察への告発」の方が「警察への告発」よりも「検察審査会への請求が出来ること」等でメリットが大きいと読んだ覚えがある。邪推すれば検察には訴えないとは連中も本気ではないと勘ぐることも出来る。
この「6月の告発」について、俺同様「無価値」という意見らしい
ライプツィヒの夏「なぜこのタイミング?」
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/b985e13df07bad67ad188f327acebfef)から一部引用しよう。

私はこの記事を一読して「おや」と思いました。この事件自体は、けっきょく地検がこの人物を起訴しなかったのでとりあえずは決着しています。それがいいかどうかはともかく(もちろんいいとは思いませんが)、いまさらこの事件を立件することなんてありえるんかいなというのが私の感想です。時効になっているし、ましてや当時の地検が起訴しなかった以上いまさら警察が捜査して地検が・・・なんてことがあるとも思えない。
(中略)
しかしそれにしても、道義の上ではともかく、いまさらこの事件の関係者を刑事で処罰するのはできない相談ですから、これはやはりある種の宣伝のためなのかなと考えられます。いいかげん拉致問題も国民の関心が風化したから、っていうところもあるのかな。それは家族会と巣食う会の不徳の致すところで仕方ないけどね。
それにしてもこのような人物が北朝鮮拉致問題にかかわるのはほんと不幸ですね。といいますか、このような人物が拉致被害者をサポートを目的とする趣旨の会の幹部だとすれば、北朝鮮とのまともな交渉を歓迎するわけがない。

で、今回の告発とやらも6月の告発同様、「時効になっている*1し、ましてや当時の地検が起訴しなかった以上いまさら警察が捜査して地検が・・・なんてことがあるとも思えない」という批判が該当する事件である。
しかも連中が告発したチェ・スンチョルと言う男は「蓮池夫妻拉致事件に関わった疑いがあるとして既に警察が国際指名手配している男」である。なおこの「蓮池夫妻拉致事件に関わった疑いがあるとして既に警察が国際指名手配している」という話は別に俺がググって探し出してきたわけではない。この巣くう会福岡サイトに松尾和幸「巣くう会福岡」事務局長が自慢げに書いているのだ。
松尾は「蓮池夫妻拉致事件で国際指名手配されてる男だから、この拉致もやってるに違いない」と言いたいようだが、俺からすれば「既に国際指名手配されてるなら今回の告発意味ないじゃん、お前バカだろ」としか思えない。
蓮池夫妻拉致事件で既に国際指名手配されているという意味でも今回の告発に「北朝鮮へのネガティブキャンペーンと連中の売名」以外の意味があるとはとても思えない。
この告発に名を連ねてる

野原清嗣・松村譲裕・丸山太・佐藤一彦・佐藤忠智・川島高峰加藤健黒坂真・山田惠久・松尾和幸・岡重夫・藤田隆司・竹本博光・安藤哲夫

は「救いようのないバカ右翼」認定して問題ないだろう。川島と黒坂は確か大学教員(川島が明治大で黒坂が大阪経済大)というのが泣ける。「一般常識の有無」と「専門家としての能力」は全く関係ないらしい(もしかしたら川島と黒坂は「専門家としての能力」も二流、三流なのかもしれないが)。
最後に連中の告発状に突っ込む。

小住健蔵拉致事件に関して平成17年10月25日の参議院内閣委員会で小林武仁警察庁警備局長が「これまで明らかになった諸般の事実を総合的に勘案してみますと、御指摘の方(小住健蔵)が本人の意思に反して北朝鮮に連れて行かれたものと判断するということまで警察としては至っていないと、こういうことで認定を今できない、こういうことであります。補助工作員の検挙等ございましたので様々な捜査を行っているわけでありますが、また関係者の事情聴取等もやっておるわけでありますが、先ほど御答弁申し上げましたように、本人の意思に反して、北朝鮮に連れていかれた、この二つの要件、これはどうしても認定できないということでございまして、誠に残念でありますが、そういうことであります。」と答弁しており、北朝鮮に連れていかれた可能性が高いと指摘されている。

「チェ・スンチョルによる拉致の可能性はあるが、認定はできない。だから小住さんやご家族には申し訳ないが、チェを逮捕できなかった。チェの国外逃亡(?)を許してしまった」という内容の小林武仁警察庁警備局長答弁がどうして『「(小住さんが)北朝鮮に連れていかれた可能性が高い」という認識』を警察が持っていることになるのか?。こいつらはバカすぎだ。

*1:国外のチェはともかく、チェの子分だったという都内在住の男性には既に時効が成立しているだろう