今日も増元照明氏と「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/11分)(追記・訂正あり)

【その1:島田洋一
いま効果的な追加制裁―再入国禁止対象の拡大 【集会案内】
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2473667/

現在は北の最高人民会議代議員を兼ねる6人の幹部のみが再入国禁止対象

・出国禁止にすれば再入国禁止にする必要はないだろうし、一度出国許可した者を再入国禁止にすることは違法の疑いがあるように思うのだがどういう事だろうか?。出国許可を申請するときに「出国してもいいが再入国は認めない」(出国したら再入国禁止を覚悟しろよ)という処理(事実上の出国禁止)がされるということだろうか?(追記:ググったらやはりどうも「出国してもいいが出国したら再入国禁止を覚悟しろよ」ということらしい。そういう脅しをかけるくらいならいっそ出国禁止処分にしろよと思うが)
いずれにせよ、現在の措置だって合法かどうか、拉致問題その他の解決に役立つかどうかは疑問だと思うが。
・なお、ググったところこの6人とは
徐萬述朝鮮総連議長、許宗萬朝鮮総連責任副議長、梁守政朝鮮総連副議長、姜秋蓮在日本朝鮮民主女性同盟中央委員長、張炳泰朝鮮大学校学長、朴喜徳朝鮮総連中央経済委員会副委員長のようです。
・日朝国交「正常化」と植民地支配責任「在日朝鮮人の再入国規制と日本政府の「制裁」1−最高人民会議代議員の再入国禁止問題」http://kscykscy.exblog.jp/13401199/が指摘していますが、「合法かどうか、拉致問題その他の解決に役立つかどうか」は置くとしても彼らが最高人民会議代議員(北朝鮮の国会議員)であることを考えると、「代議員としての政治活動を禁止してること」になり問題ですよね。北朝鮮で開催される国会(最高人民会議)にでられないわけですから(出る場合、再入国禁止で総連の任務が果たせないことになるので事実上出られないでしょう。国会出席の時だけは再入国を認めるわけでもないのでしょうし)
代議員なんて形式的だろ、国会もシャンシャン総会じゃねえのと言う人がいるかも知れませんが、そういうことを日本政府が公に態度で示すことは問題がありすぎでしょうし、朝鮮総連北朝鮮に働きかけるルートを一つ潰しながら、「総連は言いなりではなく、北朝鮮に影響力を及ぼせ」みたいな人がいるのは何だかねえ(もちろん朝鮮総連北朝鮮と断絶しろという人にとってはこの措置、何の問題もないのでしょうが)。

北は来年の金日成生誕100周年に日本から金品を貢がせるため、総連の副議長クラスを繰り返し召還する動きを見せている。彼らが自由に行き来できなくなれば、少なからぬ打撃となろう。

日本からの貢ぎ物とやらが島田の言うように本当にあるとしても、それがどれほどあの国の経済に貢献してるのか?(むしろ中国やロシアとの貿易の方が大きいだろう)
それにそう言う目的だったら、金の流れに規制をすればいいのであって人の流れを規制する必要などない。
大体、効果の程や合法性に疑義があるから6人に限定したのだと思うが。

ところが、六者協議や日朝交渉を再開する妨げになるとして、外務省が執拗に反対しているらしい。
 民主党内にも、「逆に制裁の緩和や朝鮮学校無償化で金正日さんの気持ちを和らげるべきだ」などと愚考する宥和派議員が多い。

法的な問題は置くとして、北朝鮮と外交する気がないのなら島田の路線でいいんでしょうがね。外交する気ならこんな策は論外でしょう。特に6者協議(6カ国協議)で日本だけ北朝鮮強硬論で浮くようなことになったら困ります。
なお、朝鮮学校の問題は「差別は良くない」「子どもの権利」と言う問題で本質的には「融和策で外交を促進」という話ではありません。

【その2:増元照明

2011.10.13
「これでも、昨年月以前に戻ったといえるのか?」
 「北朝鮮に異常な動き、延坪島砲撃事件直前と類似=韓国」
(中略)
 菅元総理は、北朝鮮の最近の対話推進動向を受けて、昨年11月、延坪島攻撃以前の状況に戻ったと判断し「朝鮮学校への授業料無償化問題」の調査開始を指示したといっていたが、今回の報道を受けてどのように感じたのだろうか?

突っ込みどころが多すぎ。
1)そもそも砲撃は朝鮮学校がやったわけではなく、砲撃を理由に朝鮮学校無償化措置を停止したこと自体が間違いです。
こんな事が許されるのなら「尖閣問題を理由にした中国の日本へのレアアース輸出停止」(建て前では無関係ですが実際は関係大ありでしょう)もOKになるでしょう。
2)今回はともかく当時において南北関係が融和方向にあったことは事実です。
3)今回の件、我々がすべきことは「北朝鮮の軍事攻撃があっても韓国民に被害がでないような体制を組む」と同時に「そうした軍事攻撃が起きないよう最大限の外交努力をすること」でしょう。こんな時期に増元のように「朝鮮学校無償化除外」を唱えるなど最悪の挑発行為以外何物でもありません。

 国民の中には、いや、我が国は「専守防衛」が基本だからどのような場合でも先制的な攻撃は認めないという人もいるのだろうが、「失われる命」があなたなら本当にそう言えるのかということである。

増元らしいと言うか何というか。北朝鮮の軍事攻撃から命を守りたいなら「北朝鮮に軍事攻撃の動機をつくらないこと」が一番大事でしょう。要するに日本の国益に合致する限り、北朝鮮の言い分も聞いてやろうと。
そういうと増元は「腰抜け」だの「自衛隊と米軍があるから大丈夫」だの言い出すんでしょうが。
俺も含めほとんどのハト派北朝鮮が好きだからではなく戦争が嫌だからハト派外交(太陽政策等)を唱えているのですが。
先制攻撃もあり得るぞなんて言ったら、あちらは、「じゃあ、こっちこそあんたらに攻撃される前に攻撃してやるよ」という戦争方向へのチキンゲームが始まるだけです。
そもそも先制攻撃は憲法違反以前に国際法違反というのが通説だと思います。
先制攻撃論を容認した場合、相手の攻撃の意思、能力など客観的に判断できるわけもないため、故意(攻撃意思がないことを知りながら故意に攻撃意思を認定する)ないし過失による相手の攻撃意思認定により、しなくてもいい戦争を引き起こしかねないので。
また先制攻撃論を認めずとも日本は大丈夫でしょう。もしあの国が日本を軍事攻撃する気なら「経済制裁」「朝鮮総連幹部の再入国禁止措置」など数々の「挑発行為」をしている日本をとっくに攻撃しているはずです。何故攻撃しないのか、その理由は分かりませんが。

私は、北朝鮮による「延坪島攻撃」よりも、北朝鮮による「日本人拉致」が終息していない限り、「不測の事態」の危惧を持つべきであろうと考える

何度も言いますが北朝鮮が日本を攻撃する気ならとっくにやっているでしょう。小泉訪朝後10年の日本は北朝鮮にとって「友好国家」だったとでも増元は思ってるのでしょうか。

我が国を「テロ支援国家」に貶めてはなるまい。

アメリカの無法なアフガン、イラク戦争を支持した時点でとっくに「テロ支援国家」だと思いますが。そして朝鮮学校無償化除外と言う暴論で日本を「レイシスト国家」に貶めるのはいい加減に止めてください。