今日のMSN産経ニュース(6/22分)(追記・訂正あり)

 日付が完全にずれてますが連続更新という形を取りたいので。

産経抄】7月1日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120701/plc12070103270005-n1.htm

今日の産経抄は突っ込み所満載で久しぶりにぶっ飛んでます。

中国に対する痛烈な皮肉

子供の喧嘩としか思いませんが。どこが「痛烈な皮肉」なんでしょうか?
「痛烈な皮肉」になるには「旧ソ連アネクドート(政治ジョーク)」のようにある種のユーモアというかとんちというかそう言う物が必要ですが、パンダと尖閣には「どちらも中国に関係がある」以外に何の関係もありません。
 まだ「パンダの故郷の一つ・チベットに関係した名前」でも考案した方が「チベット問題」への皮肉になるでしょう。いやそう言うことをやれと言ってるわけではありませんし、パンダの名前をおもちゃにするなどどう頑張ってみても皮肉ではなく「ただの子供の喧嘩」にしかならないと思いますが。

全国のパンダファンは「動物を政治に巻き込むとは」と、眉をひそめたことだろう。

というよりそんな低レベルな喧嘩売るんだったら、中国に頼んでレンタルするなって話ですよ。レンタル前にこの種のこと言ったら貸さない可能性もあるわけですし。レンタル前にその種のことを言わなかったのは明らかにへたれてるわけです。で、レンタル受けたからって言いたい放題。何考えてるんですかね、この男は。
 そしてそんな事しても尖閣問題が解決する訳じゃないし、都知事の職務は領土問題の解決じゃないし。

早速、シンシンらの貸主の中国に「ご注進」に及んだマスコミもあったのかもしれない。

「かもしれない」ねえ。
産経の言う「ご注進」の意味がわかりませんが「親分、石原の野郎がこんなこと言ってましたぜ」と文字通りの「ご注進」をやるマスコミがあるわけもないでしょう。マスコミと中国は親分子分の関係じゃないですから。
中国大使館に「どう思いますか」と石原発言への感想を聞きに行ったマスコミはあるかもしれませんが、それはご注進とは言わないでしょう。
政治家が「Aについてこう思う」と言ったとき、そのAと言う個人や団体に政治家発言への意見を聞きに行くことは何ら不思議なことじゃありません。むしろ聞きに行かなかったら「石原に遠慮してるのか?」と誤解されかねませんし、聞きに行こうと行くまいと、この石原発言が記事になれば、中国もそれなりの反応を示すでしょう。

目に余る中国の「棍棒外交」

アメリカのやってることの方がよほど「棍棒外交」だと思いますが。そもそもこの言葉が生まれたのもアメリカ外交を表現する言葉としてですし。大体尖閣での中国の態度のどこが「棍棒外交」なんでしょうか?

パンダで日本国民を懐柔できるならお安いご用なのだろう。

そう言う失礼なことをいうなら中国に頼んでレンタルしなきゃいい。レンタルしといて「パンダで懐柔」云々と文句つけるとは気は確かですか?。
つうかそんなこというなら産経がさんざん絶賛してた米軍の「トモダチ作戦」だって台湾の「東日本大震災での義援金」だって、何だって、「懐柔」というか「友好」のためですよ。外国が単なる善意で日本とつきあうと本気で思ってるんですか?
 で「トモダチ作戦」について「ありがたいがそれとオスプレイ配備の是非などは別」「懐柔されてはならない」と言う人がいると「米軍に失礼だ」とか言い出すのが産経です。

駐中国大使があわてて「日中関係に深刻な危機をもたらす」と呼応

だって事実じゃないですか。そんなことをしても尖閣問題は解決しないし。