今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(8/7分)(追記・訂正あり)

【その1:今週号の週刊現代が酷い】
俺が愛読している河信基氏のツイッターを見たらこんな事が書いてあった。

河信基(ha-shingi)‏@hashingi
一部メディアは「横田めぐみさんは金正恩日本語教師だった」といまだに伝えるが、根拠のない作り話*1。中学生の時に連れ去っためぐみさんをわざわざ使わなくとも、在日出身の母親がいる。

河先生のおっしゃるとおり。
その「バカな」一部メディアってどこだろうと思ってネットでググったら、最近こういうバカなこと書いたのは今週号の週刊現代らしい。
その記事の一部はネットでも読める。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/120806/top_03_01.html
北朝鮮ディープスロート 「金正日の料理人」が知っている「三代目」のホンネ
金正恩横田めぐみさんを日本に帰す
(前略)
日朝国交正常化のカギを握るのは、横田めぐみさんの生還と言っても過言ではない

ネットには全部は内容掲載されていない(全部読みたかったら金払って会員になれとふざけたこと抜かしてる。誰がなるか、ふざけるな)のでコンビニで立ち読みしてきた(斜め読みなので、俺がこれから記事紹介には間違ってる部分もあるかもしれない)。悪いが週刊現代のような三流ゴミ雑誌に金を出す気はないし、正直こういうゴミ雑誌をまともに読む気にもなれない。
なお、ネットでは『「金正日の料理人」が知っている「三代目」のホンネ』とまるで藤本氏が「めぐみさんは正恩君の家庭教師。そして正恩君は日朝関係改善のために横田めぐみさんを日本に帰す」と言ったかのようだがそんな事は勿論彼は言ってない。「生きてれば返してもおかしくないんじゃないか」という当たり前すぎるほど当たり前のことしか言ってない。大体、それ(めぐみさん家庭教師説)が極秘情報なら彼が知ることができるわけがないし、知っていたとしても自分の身を守るため絶対に言わないだろう。
 東スポレベルの見出し詐欺にも程がある。まあ、日本のオヤジ御用達週刊誌なんて週刊現代に限らずポストであれ、文春であれ新潮であれ「東スポと同レベル」だとは思うが。
 ま、それはともかく、週刊現代曰く「めぐみさんは生きていて」「金正恩君は日朝関係改善のため、『生きてることがわかった』として今までの『死亡した』と言う態度を変更し日本へ帰国させる可能性が大きい」のだそうだ。
 誰しも考えるのは「隠す理由は何よ?」「死んでるに決まってるだろ、寝言も大概にしろよ、講談社」「金儲けのためなら良心なんか捨てるのか?」「ガセネタ乙」ということだがここで出てくるのが、河氏のツイッターが指摘する「正恩君の家庭教師(日本語教師)説」である。
 要するに
1)めぐみさんは正恩君の教師をやったので極秘情報を知っており返せない
2)正恩君が「恩師」めぐみさんを慕っており返したがらない、のだそうだ。最初読んだときは「めぐみさんすげえ、一拉致被害者がそこまで正恩君の側近(?)になれるのかよ」と「コンビニで爆笑しそうになった」が店員や客に変人扱いされそうなので我慢した。
 「生きてるのに隠してる」とするからには「隠してる理由を何とかでっち上げないといけない」わけだがよくもまあでたらめなことがふける物だ。
 こんな珍説を支持する奴がいるのだろうか?。どう考えても彼女が正恩君の家庭教師なんてことはないだろうが、たとえそれが事実でも隠す必要はないだろう。むしろ「家庭教師として厚遇している」として公開するだろう。返せないのなら、所在を明らかにした上で「諸事情により返せない。その諸事情は申し訳ないが言えない。すまないが横田ご夫妻に訪朝してほしい」とでもすればいいのであって、その所在を隠す必要はどこにもない。
 ちなみに俺は「めぐみさんを返せない理由」として「正恩君の実母はめぐみさんだから」と言うトンデモをネットで見たこともあるな(これまた事実の訳がないが、事実だとしてめぐみさんの存在を隠す理由になるのか疑問だ)。 


【その2:島田洋一すら支持しそうにないトンデモ北朝鮮映画】
産経新聞北朝鮮が米国に侵攻!?ありえない映画リメイクが話題」
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120808/wir12080810290000-n1.htm
 そりゃ産経ですらあり得ないって言うでしょ。世界は広いなあ。島田を超えるバカがアメリカにいたとは。「日本バカ右翼界のチャンピオン」島田洋一すらこれは支持しないだろ、さすがに。

 ソ連キューバ*2の連合軍が米国に侵攻する1984年の『若き勇者たち』のリメイクだ。

 ソ連キューバが侵攻するっていう「元ネタ」もあり得ないですけどね。元ネタ以上にトンデモがエスカレートしてる。
 ちなみにこの元ネタ映画(DVDも発売されてる)のアマゾンレビューを見てみよう。

反戦映画の傑作!!, 2004/12/5
By スターフューリー (東京都)
 公開時、評論家たちがこぞって「好戦映画」「反ソ映画」と書き立てた*3のですが、これこそ真の反戦映画だと思います。
 いきなりソ連軍が攻めてきて、ゲリラとして反撃を始める高校生たち。
 しかし、やがて彼らは恐怖心で裏切った仲間を殺し、無抵抗の敵兵をニヤリと笑って撃つまでに変わってしまう*4のです。
 この怖さ・悲しさこそ戦争の悲惨さを如実に表していて、お涙ちょうだいの「反戦映画」よりもずっと説得力がありました。
 ラストシーンの、精神的に疲れ切って涙を流す兄弟がとても印象的でした。
 「ゴースト ニューヨークの幻」のパトリック・スウェイズや、「ホット・ショット」のチャーリー・シーン、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリー・トンプソンなど「YAスター」総出演*5

 勿論俺はこの映画を見ていないが、どう見てもギャグで皮肉ってると思う。俺もこうしたユーモアセンスがほしい。うらやましい。

米国の小さな町*6に、北朝鮮空挺部隊が降下*7。対抗する米軍は崩壊する*8北朝鮮の装甲車両が街を進む。もはや歯向かうのは、ゲリラとなった若者たちの一団のみ*9
(中略)
 今週末にネットにアップされた予告の映像からは、北朝鮮が長距離輸送機の大部隊を所持するという、不思議なことになっていることがうかがえる。そしてもちろん、その輸送機の一団が、米軍のジェット戦闘機3,000機をどうくぐり抜けてきたのかとも、誰もが思うだろう。
 実際の北朝鮮は、人口2,400万人で、国内総生産GDP)はノースダコタ州と同じくらいという国だ。飢える人も多く、現代的兵器を持ちグローバルに軍隊を運用する能力には欠けている。

 北朝鮮強いなあ(棒読み)。いや北朝鮮よりも強大な軍事力を持つであろうロシアや中国ですら、米国侵攻なんてしないだろうに。これは政治的にどうこう以前に絶対に映画ビジネスとして失敗するだろ。リアリティなさ過ぎるもの。米国を攻撃するほどの軍事力があったら「朝鮮戦争」のような形での赤化統一をめざすだろ。

オリジナルの脚本では、侵攻してくるのは中国だった。中国は、少なくとも73億ドルのGDPと、現代化が進む約200万人の軍隊を擁している。しかし、世界で最も成長している映画市場のひとつを、残忍な世界征服者として描くのはビジネスとしてまずい。そのためプロデューサーが、チケットの販売を当てにされていない北朝鮮に切り替えたのだ。

なんだそりゃ。まあ確かに今中国市場を「弁解の余地のないアホ行為」によって敵に回したら、商売の上でやばいことになる*10けど、だったら「米国本土が侵略された」と言う想定を放棄しろよ。米国本土侵略する国なんかあるわけねえだろ。どうしても米国本土侵攻シーンを創りたいなら「謎の宇宙人の侵略」とか「過去の真珠湾攻撃をまたネタにする」とかの方がましだろ。
「中国の代わりに北朝鮮に変更しよう、あそこは市場として有望じゃないから」ってどういう頭をしてるんだか。


【追記】
「もはやアメリカは中国に頭が上がらない?リメイク版『若き勇者たち』の敵国、中国から北朝鮮に変更 」
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/cinematoday_N0044859
 頭が上がらないと言うより、まともな中国批判映画ならともかく、「中国が米国侵略」なんて、そんな失礼な映画は外交上、つくれるわけがないでしょう。つくってもヒットしないだろうし。



【その3:北朝鮮を笑えない松原仁の子ども政治利用】

http://b.hatena.ne.jp/entry/news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5101679.html
拉致問題、小中学生が大臣に直接質問」
松原仁横田めぐみさんに関しては様々な情報があるし、私は99%生きていると確信しています」/俺「横田めぐみさんに関しては様々な情報があるが、私はほぼ100%死亡していると確信しています」

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00229124.html
FNN『子ども霞が関見学デー 小中学生が拉致問題で大臣と「激論」』
どうせ「内閣府職員の子ども」「民主党職員の子ども」、要するにサクラだろ。子どもは素直にディズニーランドとか行けよ(毒)

 子どもを使えばごまかせると思ってるのか、なめとんか。普段「北朝鮮の子ども政治利用がどうとか」言ってるマスゴミは批判せんかい!

*1:元々のネタ元は「シャブで逮捕され、シャブの金欲しさあることないこと言ったと自分でも認めてる」元北朝鮮工作員安明進らしい。要するにネタ自体は実は古い

*2:ソ連と「全社会主義国」ではなくキューバだけってところが何だかなあ。よほどキューバが嫌いなんだろう

*3:いや、「ソ連の米国侵略」なんてネタにしたら、当時はあの「ソ連は悪の帝国」発言で知られるレーガン大統領時代だし普通そう書くだろ。実際、映画制作者のジョン・ミリアスは札付きの極右らしいし。

*4:ただこのレビューの指摘が事実だとしても、映画製作したウヨさん的にはそれは「軍人としての成長」であって絶対に反戦の意図はないだろうが

*5:今やスターの彼らにとっては黒歴史だろう

*6:そもそも攻撃するなら首都をやるだろ

*7:普通はミサイルという飛び道具で攻撃すると思うが

*8:ドンだけ弱いんだか、米軍

*9:軍事素人がゲリラ活動なんかしたってたたきつぶされるだけだろ

*10:それがわからない島田や櫻井よしこのような日本ウヨってどうしようもないな