【再び、拉致を追う 第8部 国境の情報戦(5)】「中国が日本に協力することはないだろう」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130730/kor13073015010005-n1.htm
産経曰く「小泉訪朝時には中国が協力してくれたが今は協力してくれない」んだそうです。
そりゃ小泉さんやそのブレーン集団(飯島秘書官、福田官房長官など)が「訪朝を成功させることに本気」で「そのために中国と水面下でいろいろやってたから」でしょうね。
一方今の安倍はそうじゃない。「靖国への真榊奉納」「麻生財務相ら閣僚の靖国参拝を擁護」「村山談話にかわる安倍談話を出すことを検討する」だの中国に喧嘩を売るようなことしかやらないんだからあちらが協力するわけがない。
普通「拉致問題で中国に協力してもらうために信頼関係構築に努力しよう。閣僚の靖国参拝なんか辞めよう」とかなるもんだと思いますが産経は「向こうが協力する気ないのなら、それで構わない」と居直ってしまうんだから「どうしようもない」ですね。そもそも産経や安倍に「小泉氏のような拉致解決の思い」があるかどうか自体疑問ですが。
この時期*1の中国の拉致問題への関心について、中国共産党筋はこんな見方を示した。
「当時の中国政府は小泉首相の靖国参拝に手を焼いており、拉致問題で協力姿勢を見せることで、譲歩を引きだそうとしたのだろう」
こうした見方を裏付けるように、日本の首相*2が靖国参拝をしなくなった2006年9月以降、中国外務省は拉致問題を「日朝間で解決すべき問題だ」と突き放すようになった。
アホかとしか言いようがない。「2006年9月以降」ってのは「安倍政権以降」ってことなんですが。明らかに極右である安倍に対して中国が突き放した態度を取るのは当然でしょう。
まるで安倍が靖国参拝しなかったことが問題であるかのようなとんでもないこと言ってますけど、安倍があの時期に参拝なんかしたら日中・日韓関係が本当に恐ろしいことになりますよ。だから安倍もそんな事はできなかったんですが。
10年の内部告発サイト、ウィキリークスによる米外交公電暴露では、中国政府高官が09年6月、米国側に「日本の拉致問題への執着は北朝鮮核問題の前進には役に立たない。壊しかねないと思わせる」と話していたことも明らかになっている。
そんなことは「日本の拉致被害者家族以外」はみんな思ってることですよ。ウィキリークスが暴露しなくたって「公然の秘密」でしょう。
中国に限らない。ロシアだって韓国だって米国だってそうでしょう。彼らは「核ミサイル問題の当事者」ではあっても「拉致問題の当事者じゃない」んですから。