「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年10/27日分:荒木和博の巻)

総理はなぜ特定失踪者家族に会わないのか【調査会NEWS3350】(R02.10.27): 荒木和博BLOG
 さすがに特定失踪者などと言う完全な与太話に菅も付き合う気は無いようです。マジの拉致被害者である「政府認定拉致被害者」と扱いが違うのは当たり前であり、俺が拉致被害者家族なら「荒木はふざけるな!」と激怒しているところです。蓮池透氏を除き、拉致被害者家族が荒木ら巣くう会のデマに激怒しない理由がさっぱり分かりません。
 何せ
1)国内で既に40人以上が発見されており、その中には「自発的失踪」であり犯罪に巻き込まれたわけではないと認めてる人間もいる
2)足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(特定失踪者認定された女性が国内で他殺体で発見された上、殺害犯人は北朝鮮と何一つ関係なかった)
などという不祥事まで起きてるのだから特定失踪者などガセでしかない。
 未だにこんなガセを放言して恥じない荒木ら巣くう会といい、そんな荒木を容認して恥じない「拉致被害者家族会」「特定失踪者家族会」といい「呆れた馬鹿者ども」としかいいようがありませんね。
 特定失踪者なんて与太を放置して拉致問題が解決するわけもないでしょう。
 北朝鮮は「特定失踪者なんて与太を日本政府が野放しでは交渉しても意味が無い」と交渉意欲をなくすでしょうし、日朝交渉せずして拉致問題は解決しないわけです。
 もはや俺は
1)拉致被害者家族会が「特定失踪者などという与太には付き合えない」「日朝交渉の対象、拉致問題として解決すべき問題は政府認定拉致に限られる」として荒木ら巣くう会と絶縁するか
2)家族会や救う会を無視して日本政府が「特定失踪者などという与太には付き合えない」「日朝交渉の対象、拉致問題として解決すべき問題は政府認定拉致に限られる」と明言しない限り「拉致は解決しない」と諦めています。

 実は後で気付いたのですが、この中で私は間違ったことをお話ししました。平成14年(2002)、小泉訪朝前に有本恵子さんの拉致を政府が認め、その後小泉*1総理に(ボーガス注:拉致被害者家族会が)会ったのが(ボーガス注:拉致被害者家族会と首相の面会の)最初と言っているのですが、実はその前に小渕*2総理・森*3総理にも会っています。(ボーガス注:拉致被害者家族会と首相の面会のうち、)私が同席したのは小泉総理のときだけで、印象が強かったので他の2回が記憶から飛んでいました。既にお気付きの方もおられると思いますが、お詫びして訂正します。

 小渕、森総理に失礼なのは言うまでもありませんが、こんなデタラメを放言して恥じない荒木と「荒木を幹部とする救う会」が拉致問題解決をまともに考えてないことは明白です。
 まともに拉致解決を目指していたらこんなデタラメなことを言えるわけがない。家族会は今すぐ荒木ら巣くう会と絶縁し、蓮池透氏と和解すべきでしょう。

 歴代総理の中で(安倍*4総理も含め)最も真剣に拉致問題を考えたのは小渕さんだったのではないかと思っています。

 第二次安倍政権下において「特定失踪者の拉致認定」や「靖国神社首相参拝(米国の批判に恐れをなし、首相就任初年の1回のみで中止)」「河野談話撤回」「尖閣への自衛隊常駐」など荒木ら「右翼の野望」が「実現しなかったこと」がよほど不愉快なのか、なんと「安倍より小渕氏を評価する」と言い出した荒木です。
 おいおいですね。今まで安倍を大絶賛していたのは一体何だったのか。
 それはともかく、普通に考えて「最も真剣に拉致問題を考えていた」のは安倍でも小渕氏でもなく、
1)小泉訪朝の小泉首相
2)「小泉訪朝時の官房長官」であり、首相時代に、救う会、家族会の反発を抑え込むために、救う会や家族会が何故か持ち上げる「中山恭子」を福田内閣拉致担当相*5に任命すると共*6に、「福田氏に近いとされる」衛藤征士郎*7を訪朝(ただし救う会、家族会の反発で挫折)させ、日朝交渉再開を目指していたといわれる福田*8首相
でしょうによくもまあデタラメが言えたもんです。
 また「物言いがやや軽率なところがあったように思う」とはいえ「拉致被害者が帰国できるなら(北朝鮮では無く)第三国での発見という形でもいいのではないか?」「誰が拉致したかについてはあえて棚上げでもいいのではないか?」と言う趣旨の発言をした森首相も「彼なりに拉致解決を真面目に考えていた」といえるでしょう。「拉致被害者帰国を最優先」と考えるのならば森氏のような方法論も「あり得る方法論」です。
 もちろん荒木ら救う会が森氏、小泉氏、福田氏を評価しないのは
1)森氏の「第三国発見」では拉致被害者が帰国しても「拉致実行犯が誰かが曖昧になるため」、救う会の目的である北朝鮮叩きができないから
2)小泉氏が日朝平壌宣言で「経済支援約束と拉致被害者帰国」のバーター取引を行ったから
3)福田氏も小泉氏のようなバーター取引を目指していたから
でしょう。「アンチ北朝鮮」の救う会連中にとって「バーター取引」や「拉致実行者が曖昧な形での拉致被害者帰国」は「拉致が解決しようが絶対に否定しないといけないこと」だからです。
 とはいえ現実問題として「バーター取引」以外に解決の手はないでしょうが。
 正直、福田政権が短命に終わったことは「他の問題はともかく」拉致解決という意味では俺的に「痛恨の出来事」ですね。
 福田政権が長期化したからと言って拉致が解決した保証はないですが「安倍政権長期化」よりはよほど「福田政権長期化」の方が拉致の解決の可能性は高かったでしょう。
 なお、荒木が安倍を高評価する(但し今回『小渕の方が安倍よりましだった』と言い出す)のは、勿論「拉致云々」は全く関係なく安倍が「河野談話否定論」「南京事件否定論」などに親和的な極右だからです。
 また荒木が小渕氏を評価するのも「初の海上警備行動発令(「北朝鮮工作船」と見られる不審船相手に発令)」だった能登半島沖不審船事件 - Wikipedia当時(1999年3月)の首相だからと言う「拉致解決とは全く関係ない」ある意味「実にくだらない理由」にすぎません(正直言ってそんなことで荒木に評価されても、荒木のような極右ではない小渕氏にとっては「ありがた迷惑」でしょう)。
 この荒木駄文でも

総理はなぜ特定失踪者家族に会わないのか【調査会NEWS3350】(R02.10.27): 荒木和博BLOG
 (ボーガス注:小渕首相は)能登半島沖での北朝鮮不審船事案にあたって海上自衛隊に史上初の海上警備行動を発令しています。

と書き「初の海上警備行動発令」を「反北朝鮮」の立場から露骨に喜ぶウヨの荒木です。
 なぜか能登半島沖不審船事件 - Wikipediaを理由に「北朝鮮に毅然とした態度をとった」と小渕氏を称える極右・荒木の脳内からは

金大中大統領訪日&金・小渕首脳会談による日韓共同宣言(1998年10月)
◆「初の中国国家主席訪日」である江沢民主席訪日(1998年11月)

などの小渕氏の「非右翼的な事績」「日中、日韓友好的な事績」はすっぽり抜け落ちていてその「ご都合主義ぶり」にはさすがに呆れます。
 荒木に恐らく「金大中大統領や江沢民主席の訪日をどう思いますか」と聞いたら「当時の日本政府」について悪口雑言するでしょうにねえ(苦笑)。
 それはともかく、荒木にとって大事なことは「拉致の解決」ではなく「初の海上警備行動発令(小渕政権)」など「北朝鮮に毅然とした態度がとれるかどうか」という実にくだらない話でしかない。当たり前ですが「拉致解決」と言う意味では「初の海上警備行動発令」には何の意味も無いでしょう。
 しかし「海上警備行動発令」どころか「北朝鮮工作船」と見られる不審船を、「海保の機関銃射撃」で撃沈した九州南西海域工作船事件 - Wikipedia当時(2001年12月)の首相である小泉氏を荒木は勿論(?)「日朝平壌宣言」(2002年9月)を理由に高評価しません。
 おそらく「日朝平壌宣言」がなければ、荒木は九州南西海域工作船事件 - Wikipediaを理由に小泉氏を「北朝鮮に毅然とした態度をとった」などと絶賛していたのでしょうが。

(2)森喜朗総理との面会
 こちらは平成12年(2000)9月12日です。このときも私は参加していないのですが、覚えているのは増元照明さんが総理に土下座したことです。報道で記憶にある方もいるかもしれません。森総理は当惑していたそうです。最後のあいさつで「どうかいらいらせず、過激なことはなさらずいてください」と言っています。

 今の増元の横柄な態度を見ればとても信じられませんが、森氏だって土下座なんかされても困惑するだけの話です。
 まあ、「今のように横柄」なのよりは土下座の方がまだましですが。

(3)小泉純一郎総理との面会
 小泉訪朝の半年前。平成14年(2002)3月19日のこと。8日前の3月11日、警察は有本恵子さんについて「拉致事件」と断定しました。
 有本さんが拉致とされたのは翌12日に有本さん拉致の実行犯八尾恵東京地裁で行われた裁判でそのことを証言することが分かっていたからでした。八尾恵が証言した後では警察の面子が潰れるという、見え見えの話ですが、有本さんのご両親の前で八尾恵が謝罪する姿もテレビで報道され、注目を集めました。
 そんなこともあって官邸は「有本さんの両親は来るのか」というのをしきりに気にしていました。「目玉商品」がないとアピールできないと認識していた*9のでしょう。一方で実際の面会のとき、小泉総理は普段のあの威勢の良さ、人を食ったような態度とは異なり、蚊の鳴くような声でした。このときは私も同席していたのですが、メモが取れないので総理の後ろに回ったのですが、それでもよく聞き取れませんでした。

 まあ

◆八尾証言があったから、その直後に慌てて泥縄で面会したに違いない(だから面会なんか感謝しない?)
◆政治利用したいからか、有本夫妻が来るかどうかばかり気にしていた(だから面会なんか感謝しない?)
◆首相は蚊の鳴くような声だった

だのとは「お前、よくもまあ小泉訪朝の功労者である小泉氏にそこまで悪口出来るな(呆)」ですね。
 日朝平壌宣言での「国交正常化時の経済支援約束」がよほど気にくわないのでしょうが、恩人・小泉氏にこんな無礼な口をきく男が「救う会幹部」でそれを家族会も容認してるのだから、拉致問題について、小泉氏がやる気をなくすのも、「小泉氏以降の歴代首相たち」にもやる気が無いのもある意味当然でしょう。「恩人には感謝する」なんてのは人として当然の礼儀です。どうも「たった5人の帰国か」が救う会、家族会の小泉評価のようですが、だったら「何の成果も上げてない安倍」を礼賛するのはどういう意味なのか(呆)。
 それはともかく、救う会、家族会連中にとっては「拉致は最優先課題」かもしれませんが首相は「拉致問題だけをやるために政治をしているわけではない」。
 俺も含めて日本人の大多数も「当事者でないので拉致問題が解決しなくても一向に構わない」。
 にもかかわらず「日本人全てが拉致問題解決のために俺たちに協力して当然だ、俺たちをチヤホヤして当然だ」という思い上がった態度を家族会がとれば「何様だ、手前!、ふざけんな!」という空気が日本国内に広まっていくのは当然です。今の「家族会タブー」は、昔の「部落解放同盟タブー」みたいなもんです。
 部落解放同盟が一時、メディアタブー化し、矢田事件 - Wikipedia(1969年)、
八鹿高校事件 - Wikipedia(1974年)のような明らかな犯罪行為すらろくに非難されないからと言って、ほとんどの人間は「暴力行為なんか擁護できるか」と思っていたでしょう。
 部落解放同盟の問題行為は明らかに同盟の評価を下げ、「同盟を批判する」共産党の株を上げた。家族会の現状も同じでしょう。もはや家族会を好意的評価する人間なんかほとんどいないのではないか。
 小泉訪朝直後は部数や視聴率がとれていたため、それでも我慢して、「救う会や家族会の望む方向」で拉致問題を記事や番組にしていたマスコミも「部数も視聴率もとれなくなるや」、平然と家族会を見すてていく。
 「横田滋死去」のような大事件でもないとほとんど拉致なんか取り上げない。そして横田滋死去を取り上げてもそれは一時的なことです。
 政治家も拉致議連のウヨ政治家以外はろくに拉致などで動かない。どんどん拉致は風化しますが、それでもこうした「家族会、救う会のふざけた態度」は改まらないのだからもはや「馬鹿は死んでも直らない」としかいいようがない。
 実際、横田滋も有本嘉代子も死ぬまで救う会べったりでしたからねえ。横田早紀江なども結局そうなるんでしょう。俺はもはや家族会がまともになることは諦めていますし、拉致問題が解決することも諦めています。

 総理の面会はただ待っていて実現したものではなく、(ボーガス注:救う会や家族会が?)繰り返し様々なルートで要請した結果だったと思います。要はそれをまたやれば良いだけの話です*10

 と書く荒木が

 5人の拉致被害者帰国はただ待っていて実現したものではなく、(ボーガス注:日本政府が)繰り返し様々なルートで要請した結果だったと思います。要はそれをまたやれば良いだけの話です。

と思わないで「ただ北朝鮮への制裁を叫ぶだけ」であるのには全く呆れます。日朝交渉以外に拉致解決の現実的な道があるわけも無い。日朝交渉もせずに制裁なんかしていては拉致は解決しない。
 ちなみに小泉訪朝に至る「繰り返し様々なルートで要請」の一つが米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が紹介する

>林東源は、小泉からのメッセージも金正日に伝える。「拉致問題に進展があれば、国民を説得して関係改善を進める意思がある」との趣旨だったという。
 林は「日本人拉致は『過去に過激な盲動分子がやったことだ』という程度に認め、遺憾の意を表し、早期の帰還措置を取るのがよい」という「金大中の考え」を伝えて説得したとも回顧録で主張している。


 林氏なる人物は、韓国の元統一相で、金大中元大統領の側近です。

と言う話です。しかし、荒木ら巣くう会や産経などは「拉致解決を望む」と舌先三寸では言ってもこうした韓国政府の協力に何一つ感謝しません。
 この林の話を報じたのは産経ですが、

 この記事が強調したいことは、ほれみろ、金大中なんて金正日と癒着しているとんでもないやつだ、みたいなものなのでしょうが、いずれにせよつまりはそのように北朝鮮側へ配慮することが拉致被害者帰国につながる一助になったということです。産経新聞の報道も、このようにとらえるとなかなか役に立ちます(笑)。
 で、産経新聞の考えはまた違うのでしょうが、このような記事を読めば読むほど、強硬策じゃぜんぜんダメじゃんという結論に立たざるをえないと思いますけどね。

というのが産経の立場であって「拉致被害者の帰国について韓国政府に感謝しよう」つう記事じゃないんだから呆れます。まあ、産経新聞の思惑が何でアレ、まともな人間がこの記事を読めば「韓国政府に感謝したい」という感想しかないでしょう。もちろん韓国政府だって「太陽政策を成功させるために日朝関係をよくしたい」などの思惑があり、単純な善意じゃありません。そもそも政治の世界において「単純な善意などまずない」ですが「拉致問題を政治利用しようという悪意しかない」「特定失踪者デマで拉致解決を妨害する」救う会より韓国政府の方がよほどまともです。
 前も書きましたが家族会は安倍なんぞより小泉氏や金大中氏に感謝すべきでしょうが、そうじゃないのだから家族会の馬鹿さには心底呆れます。

*1:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*2:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*3:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*5:安倍や麻生が中山を「首相補佐官」にしか任命しなかったのに比べれば「大臣にまで任命した」福田氏に感謝してしかるべきでしょうに、感謝しないのが勿論救う会、家族会です。

*6:正直、中山に何かを期待したわけではなく、救う会や家族会を抱き込むための術策でしょう。

*7:村山内閣防衛庁長官森内閣外務副大臣衆院副議長など歴任

*8:森、小泉内閣官房長官などを経て首相

*9:さんざん「横田めぐみ」を目玉商品として利用し、そのために「横田夫妻の孫ウンギョンさんとの面会」を妨害し続けた男が良くもふざけたことが言えたもんです。というかこれは「語るに落ちる」ですよねえ。荒木ら救う会拉致被害者を「北朝鮮叩きのための目玉商品、政治的道具」としか理解してないからこういうことが書ける。

*10:まあ特定失踪者家族との面会などさすがに菅もしないと思いますが。