今日のMSN産経ニュース(1/24分)

■『朱建栄*1教授、身柄拘束解かれ上海の自宅に』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140124/chn14012412190004-n1.htm
 まずは朱氏の解放を素直に喜びたいと思います。中国の行為は明らかに違法・不当だと思いますが、まあ、朱氏、所属大学(東洋学園大学)とも「中国とこれ以上もめることを恐れて」あまりこの問題には触れたくないでしょうね。日本政府もおそらく大学や朱氏の家族、知人などの要請で「朱氏解放」に向けて中国との交渉に動いたのでしょうが、「アンチ中国極右の反発」を恐れて「日本政府の動き」が明らかにされることは少なくとも当分はないでしょう。


■『米政府、日本に「靖国に再参拝しない保証を」要求 米紙報道 中韓関係悪化を懸念』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140124/amr14012411430007-n1.htm
 実際はどうかわかりませんが、
1)「オバマ政権が安倍にそうした圧力をかけた上で」
2)「米国メディアにその情報を流し安倍を牽制する」というのは充分考えられる対応でしょう。
 なお、この報道についてハーフ国務省副報道官は「私にはその報道の真偽はわからない」とコメントしています。報道を肯定はしていないが否定もしていない。実に意味深長ですね。
 うがった見方をすれば「私はそういうことはしてないが、私より上の人間(ケリー国務長官など)がそう動いたのかも知れない。上司の動きまではわからない」と匂わせてるのでしょう。

*1:著書『江沢民の中国:内側から見た「ポストトウ小平」時代』(1994年、中公新書)、『朱鎔基の中国改革』(1998年、PHP新書)、『中国第三の革命:ポスト江沢民時代の読み方』(2002年、中公新書)、『毛沢東朝鮮戦争』(2004年、岩波現代文庫)、『毛沢東ベトナム戦争:中国外交の大転換と文化大革命の起源』(2001年、東京大学出版会)、『胡錦濤・日本戦略の本音:ナショナリズムの苦悩』(2005年、角川学芸出版)など