■【主張】児童ポルノ 恥ずべき社会脱する機に
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140624/trd14062403110002-n1.htm
改正法では、漫画やアニメ、コンピューターグラフィックス(CG)などは表現の自由に配慮する観点から規制の対象外とされた。だが現実には、幼児を性的対象とするような「作品」が氾濫している。架空の創作物であれば何でも許されるのか。将来的な規制について検討を重ねる必要がある。
さすが「自民党清和会」「統一協会」と親しい産経です。
その理屈だと「AV(成人女性)のレイプ物」「エロマンガやエロアニメ(成人女性)のレイプ物」もたとえ架空でも規制*1されるべきだって話になると思うんですけど産経はそういう立場だという理解でよろしいですか?
いやまあ、産経がそういう立場なら「結論の是非はともかく」論理一貫してよろしいと思うんですが産経ってその種の論理一貫性がないことが多いから。「北朝鮮の核保有を非難しながら日本核武装論唱える」「日本政府が支持したベトナム戦争をネタに米韓を『ベトナムで虐殺した癖に日本批判か』と非難する」「太平洋戦争はアジア解放の正義の戦争だという一方で、開戦責任を『ハルノートではめられた』とアメリカのせいにしたり、コミンテルン陰謀論でソ連のせいにしたりする」とか。
いや俺も個人的道徳観では「児童物とかレイプ物とか」ノーサンキュー*2ですが、個人が自らの道徳観から批判するのと、法律で規制するってのはまた意味が違うと思うのよね。まあ個人的にはゾーニングなら法規制をやってもいいかなとは思うし、業界の自主規制もあってしかるべきかと思うけど、法規制には慎重であるべきでしょう。
栃木県の小学1年女児が殺害された事件では、8年半後に逮捕された容疑者宅のパソコンから、幼児性愛に関する画像が多数見つかった。児童ポルノの所持*3が、凶悪犯罪と結びつくケースもある。
とりあえず「凶悪事件に結びつくケースがある」というなら「既に判決が出て、被告人も冤罪主張していない」という争いの余地のなさそうな事件を挙げて欲しいんですが。
以前も小生突っ込みましたし、ライプツィヒの夏『そもそも別件逮捕だし、そんなことの必要性すら疑問だ』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/2d675aab48221b4e0d2075a297c73ad4)も簡単に触れてますが、この事件、捜査の始まりは別件逮捕ですからねえ。
しかも栃木県警と言えば「足利事件(これまた女児殺害事件)」という「確かな冤罪の実績」があるわけで、「これはもしかして、第二の足利事件じゃないのか?」と恐怖感を感じない産経は頭がどうかしてると思います。
いま現在、児童ポルノを所持している人は、写真などを処分するための期間として、罰則適用は改正法の施行後1年間猶予される。この間に、すべて捨てよう。
猶予期間があるんだから安心しろという事のようです。
むしろ「え、猶予期間が1年もないとやばいような法律なの、もしかして?」「ガチの児童ポルノだったら1年も猶予おかなくても速攻で捨てるんじゃないの?」と俺なんか思いますけど。