今日の朝鮮・韓国ニュース(2024年11/26日分)(副題:佐渡の世界遺産登録、石破の所信表明演説)

<主張>所信表明演説 対中認識が甘すぎないか 社説 - 産経ニュース

 北朝鮮による拉致問題については、金正恩朝鮮労働党総書記に会談を呼び掛けなかった。安倍晋三菅義偉岸田文雄の歴代首相は国会演説で金氏と向き合う決意を示してきた。石破首相が会談を求めなかったことが、北朝鮮に誤ったメッセージとなった可能性がある。

 なお、石破、「安倍、菅、岸田」の演説は以下の通りです。

令和6年11月29日 第二百十六回国会における石破内閣総理大臣所信表明演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ(今回の演説)
 拉致被害者やその御家族が御高齢となる中で、時間的制約のある、ひとときもゆるがせにできない人道問題であり、政権の最重要課題です。国家としての、また、私自身の断固たる決意の下、その解決に取り組んでまいります。

令和6年10月4日 第二百十四回国会における石破内閣総理大臣所信表明演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ(首相就任後の演説)
 日朝平壌宣言の原点に立ち返り、すべての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現するとともに、北朝鮮との諸問題を解決するため、私自身の強い決意の下で、総力を挙げて取り組んでまいります。

【安倍】

令和2年1月20日 第二百一回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
 拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩委員長と向き合う決意です。

【菅】

令和2年10月26日 第二百三回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
 私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う決意です。

【岸田】

令和5年10月23日 第二百十二回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
 日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決するためにも、金正恩委員長との首脳会談*1を実現すべく、私直轄のハイレベルでの協議を進めてまいります。

令和6年1月30日 第二百十三回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
 日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決するためにも、金正恩委員長との首脳会談を実現すべく、私直轄のハイレベルでの協議を進めてまいります。

 安倍、菅、岸田が、施政方針演説、所信表明演説において、舌先三寸で首脳会談を呼びかけたところで北朝鮮も「首脳会談が成立しないのは北朝鮮のせいという責任転嫁のためのアリバイ作りか?」「特定失踪者というデマを容認してるくせにふざけるな」「会談したいというなら制裁一部解除などお土産ぐらい持ってこい。何も見返りなしで会談を求める気か?」としか思ってなかったでしょう。
 石破が今回の演説で求めようが求めまいが大した問題ではない。そもそも産経も「首脳会談など本心では望んでない」くせによくも言ったモンです(この点は救う会も同じですが)。


<主張>佐渡金山の追悼式 韓国の反日病にあきれる 社説 - 産経ニュース
 むしろ「日本の加害の事実(佐渡軍艦島での朝鮮人強制連行)」を否定したがる産経らウヨの「歴史修正主義病」の方に呆れます。


生稲晃子氏の靖国神社参拝、政府は「事実ない」と説明 生稲氏も「参拝していない」 - 産経ニュース
 報道直後ならともかく今頃こんなことを言っても「韓国の反発をなだめるため嘘をついてる」としか誰も思わないでしょう(実際そうでしょうが)。
 当然、韓国が納得するわけがない。しかし安倍なら「居直った」であろうところ、今回そうはならなかったのは、少数与党だからなのか。「自公過半数」ならこうした態度にはならなかったのか。それとも石破だからなのか。「自公過半数」でも今回と態度は変わらないのか。


共同通信「生稲氏の靖国参拝報道は誤り」 見間違え、本人に確認せず「深くおわび」 - 産経ニュース
 今頃になって生稲が否定するのも変だし「本当かよ?」ですね。仮に生稲に直接聞かないにせよ「自民党関係者」に確認はしたでしょう。マスコミが裏も取らずに記事にするとはさすがに思えない。今頃になってその自民関係者が「俺の勘違いだった」と言いだし、「その自民関係者」との力関係(彼と縁切りしたら重要な情報源が一つ減るなど)で彼を悪者にできない共同通信が「全面屈服した」というのがありそうな話ではないか。
 つまりは「共同通信のせいで日韓関係がこじれた」と責任転嫁する自民の政治的圧力に共同通信が屈服しただけではないのか(もしそうならマスコミとして恥ずべき所業ですが)
 しかし韓国も「今頃否定なんて信用できない、何故すぐに否定しなかったのか」と当然疑うでしょうし、そもそも「生稲の参拝」は不参加理由の「ワンオブゼム」にすぎないでしょう。靖国に甘い自民党議員は彼女だけではない(例:玉串料を送った岸田前首相)し、問題になってるのは靖国よりもむしろ「佐渡軍艦島(いずれも世界遺産登録)での朝鮮人強制連行」を歴史的事実として伝えることに自民党政権が消極的なことでしょう。


「佐渡金山」の追悼式、韓国不参加で開催 歴史問題の火種浮き彫り:朝日新聞デジタル
 韓国の反発を買ってまで、佐渡金山を世界遺産登録して良かったのかと改めて思います。同意をきちんと得た上での登録にすべきだった。

*1:安倍、菅の「直接向き合う」は首脳会談の意味でしょうが、岸田の方がはっきりと「首脳会談」と表現しています。