■【安倍首相会見詳報(上)】「元気で豊かな地方創生」「女性が輝く社会実現」「実行実現内閣」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140903/plc14090321140027-n1.htm
まあ俺的にこの会見の何が酷いかって、稲田*1の政務調査会長だの、高市*2の総務相だのを「女性の活用です!」とまるで自分がフェミニストでもあるかのように安倍が自慢してるところですね。
「いや単にあんたのお気に入りだから抜擢しただけだろ!。そのお気に入りが女性だっただけだろ」と思う。で気にくわない野田聖子*3なんかは「女性の活用だから残す」とはならないで総務会長から外すわけです。で後任は男性の二階氏*4と。
単に「女性大臣の数を増やせば女性活用に一生懸命に見えるだろ」程度の思いしか安倍にはたぶんないでしょうし。
■【安倍首相会見詳報(下)】「女性閣僚、数ありきではない」「拉致問題はチームで取り組む」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140903/plc14090321460029-n1.htm
質問
女性閣僚を増やすことによって安倍政権の政策は具体的にどのように変わるか。入閣した女性の過去の発言や所属している政治団体*5をみると、家族構造、女性と仕事、女性の家庭の中のあるべき存在などについてかなり保守的な意見を持っている方が多い。安倍政権が訴えている女性が輝く社会というのは具体的にどのような社会なのか
「女性は家庭で専業主婦が一番いい」と主張するような「日本会議系ウヨ女性(高市総務相、山谷*6国家公安委員長、松島*7法相、有村*8行革等担当相)*9」を大臣にすれば「女性大臣が5人でも意味ないのと違うの?、あの人達、女性の社会参加に否定的と違うの?」という主旨の質問が出るのはまあ当然でしょう。安倍にとっては「言われたくない質問」でしょう。まあ、安倍相手に良く聞いたとは思います。このレベルでも安倍は憤慨してるでしょうから。
で安倍の回答。
女性の閣僚の中で保守的な考え方を持っているではないか、というお話でありますが、私もそういう批判をずっと浴びてきました*10が、今まさに私は、女性が輝く社会の先頭ランナーに立っていると自負をしているわけでありますし、その女性の閣僚の方々自体がですね、まさに自分の能力を開花させて、それぞれの閣僚のポストについたわけであります。そうした結果でぜひ見ていただきたいと、このように思います。
「これからやることを見て評価して欲しい(要約)」て全然答えになってません。それでいいんなら何でもその答えで済むがな(でそれ単に無責任に逃げてるだけでしょう)。まあ、安倍の支持層は「女性は家庭で専業主婦が一番いい」というような連中ですからうかつな事言えばウヨ支持層が怒り出しますし、安倍も内心は「女性は家庭で専業主婦が一番いいと思うけど、財界とか霞ヶ関とかが女性の活用って言うからさあ、仕方なくやってるんだよね、俺正直どうでもいいんだけど」位の意識しかたぶんないでしょう(たぶんアベノミクスもその程度でしょう)。安倍にとっては九条改憲とかウヨ政策以外は興味はたぶんない。だからこういう答えになるんでしょう。そして安倍好みの人間を選ぶから山谷、高市、稲田などと言った日本会議系ウヨ議員という「女性の社会参加に否定的なはずの面子」が「女性閣僚、女性党役員」として選ばれるわけです。
・ちなみにこの質問をしたのは官邸サイト(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0903kaiken.html)に寄れば「英国フィナンシャルタイムズ(FT)の記者」です。FTの記者がいなかったら、日本の記者だけだったらもしかして誰もこういう質問しなかったのだろうかと思うと愕然となりますね。
■【内閣改造】新たな党三役で「政高党低」に変化?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140903/stt14090321560017-n1.htm
リベラル派として知られる谷垣氏*11と「親中派」といわれる二階氏*12は、もともと中韓との対話が途絶えた現状に批判的で、思想面でも首相と距離がある。
まあ、「リベラル」「親中派」かどうかはともかく谷垣、二階両氏が安倍ほど中韓を敵視してないことは事実でしょう。その意味で良く安倍も党三役を頼んだと思うし、両氏も良く引き受けたと思います。
これが「安倍が中韓への態度を改める前兆」ならありがたいのですが、そういう保障がどこにもないですからねえ。とりあえず様子眺めでしょう。
以上とりあえずコメ終わり。
まあ、新閣僚については今後色々情報も出るでしょうし、赤旗とか中韓メディア(例:人民日報日本語版、朝鮮日報日本語版)とか批判的なメディアから「歴史認識問題」など様々な方面からの批判もでるでしょう。そういうのに参考にして今後も色々書きたいとは思います。
【2014年9/9追記】
http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601
■稲田大臣ら与党国会議員がネオナチ団体代表と議員会館で会談・記念撮影
稲田朋美内閣府特命担当大臣、高市早苗政調会長、西田昌司参議院議員が2011年に、議員会館で国家社会主義日本労働者党(NSJAP)の代表者と会談し、記念撮影を行っていたことが分かった。NSJAPは1952年に発足、反ユダヤ主義や外国人労働者の排斥を訴えているネオナチ団体。
良くこういうのを探し出す人がいるもんですね。しかし泡沫ネオナチ団体幹部と記念撮影ってこれが事実なら稲田や高市も正気じゃないですね。道義的是非以前にこんなことして何のメリットになるんですかね。
【2014年9/11追記】
■昔からナチシンパだった!?高市早苗総務大臣が自民党東京都連広報部長の「ヒトラー賛美本」推薦文を書いていた
http://matome.naver.jp/odai/2141031878564112301
良くこういうのを探し出す人がいるもんですね。しかし「ヒトラー賛美本推薦文」ってこれが事実なら高市も正気じゃないですね。道義的是非以前にこんなことして何のメリットになるんですかね。
ただし、稲田の名誉(?)のために断っておけば「粕谷茂*13・自民党代議士」「土屋正忠*14・武蔵野市長(現・自民党衆院議員)」「保坂三蔵*15・自民党都議」など「稲田の先輩である自民党政治家」も推薦文を書いていますが(役職は全て当時)。
その本の筆者が「当時の自民党東京都連広報部長」てのも恐ろしい話です。なお、この本、さすがに、国際的ユダヤ人団体「サイモン・ヴィーゼンタール・センター」の抗議で絶版になったそうです。