今日の産経ニュース(10/23分)(追記あり)

■【阿比留瑠比の極言御免】譲歩せず日中会談実現か
http://www.sankei.com/politics/news/141023/plt1410230002-n1.html
 産経阿比留の思惑とは違い、首脳会談するなら、おそらく「首相在任中の靖国への参拝、真榊奉納は今後しないと確約」「これ以上尖閣問題で騒ぎ立てないと確約」「南京事件否定論者・百田尚樹を早急にNHK経営委員から更迭」とか何らかの譲歩を中国相手にすることになるでしょうね。ま、それが「表に出るかどうか」はともかく。
 「表に出さないが約束を遵守→阿比留らは『靖国参拝、真榊奉納しない密約があるんじゃないのか』とは言えず黙り」が「首脳会談するなら」一番ありそうな話です。
 ちなみに産経じゃないですが面白い中国関連ニュースを見つけたのでいくつか紹介。

http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052970204707704580144740116942072
■ウォールストリートジャーナル日本版『フランスワイン・スピリッツの輸出急減』
 フランスのワインとスピリッツ(蒸留酒)の輸出が今年上半期に急減した。中国で高価な飲料の需要が激減したことが響いており、フランスの主要輸出セクターに打撃となっている。
 フランスワイン・スピリッツ輸出業者連盟が9日に発表したデータによると、フランスの輸出品上位10位に入るワイン・スピリッツの上半期の輸出額は7.3%減の48億ユーロ(約6600億円)だった。
 中国へのワイン・スピリッツの輸出は30%近く減少した。コニャックやボルドー産ワインなどの高価な酒類の売り上げが落ち込んだことが理由。中国政府が昨年、汚職摘発キャンペーンの一環として政府関係者の間でのぜいたく品の贈答を禁止したため、中国の消費者は高価な酒類の購入を控えている。この取り締まりが、フランスのペルノ・リカール*1レミーコアントロー*2など大手酒類メーカーの利益を圧迫している。
 大手酒類メーカーの幹部は、中国の需要は来年回復するとみており、ペルノ・リカールは8月、4-6月期(第4四半期)に改善の兆しが見られたと述べた。

 
 恐るべき中国の経済力とでも言うべきでしょうか。

http://japanese.joins.com/article/711/191711.html
中央日報『韓国が抜けてインド合流…中国主導のAIIB、21カ国署名へ』
 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立の了解覚書(MOU)に署名する21カ国が確定した。韓国は抜け、中国のライバルであるインドは含まれた。
中国政府のある消息筋は22日、「24日に北京でAIIB創立のための総会を開催し、発起人の意味を持つ21カ国の加盟国が銀行設立に関する了解覚書(MOU)に公式署名する予定」と明らかにした。
(中略)
 中国政府によると、了解覚書に署名する国は中国を含め、東南アジア諸国連合ASEAN)10カ国*3とインド・モンゴル・パキスタンスリランカ・ネパール・カザフスタンウズベキスタン、アラブ圏のクウェートオマーンカタールの計21カ国。
 当初中国の出資比率50%に不満を表したインドは、加盟国間の対話で支配構造を調整することができるという中国の意思を確認し、参加を決めたという。ホッキー豪財務相は20日、日本経済新聞のインタビューで、「AIIB参加を前向きに検討中で、今週中に創設準備の了解覚書に署名するだろう」と明らかにした。しかし22日現在、確認された了解覚書署名メンバーに含まれず、(注:AIIBに否定的な)米国の立場を考慮して観望していると分析される。

ということで「バングラデシュブータンなど署名してないアジアの国もありますが」産経が敵視していたAIIBは無事(?)設立されそうです。


【2014年10/27追記】
 コメ欄でデュオ・マックスウェルさんが予想した「中国人のおむつ買い占め」記事が見事に産経に掲載されました。
■【衝撃事件の核心】消えた「メリーズ」:中国人買い占め、転売で〝ボロもうけ〟 ついに捜査のメス
http://www.sankei.com/west/news/141027/wst1410270001-n1.html
 メリーズってのは花王の紙おむつです。
 ちなみに他の紙おむつとしては「パンパース(P&G社)」「ムーニー(ユニチャーム)」なんかがあります。
 まあ、ばかばかしいの一言ですね。もちろん「中国人が」ではなく「産経が」です。この事件の何が「衝撃」なのか。こんなのを「ついに捜査のメス」と「まるでゼネコンと国交省官僚、自民党族議員の癒着に東京地検特捜部が切り込んだかのように」騒ぐ産経の反中国の方が「衝撃」です。こんな記事は全国紙では産経しか書かないでしょう。
 なお、記事を読めば分かりますが、逮捕容疑は「在留資格が商業活動でないのに商業活動をやった」という話で別に「おむつの買い占めをやったから」「おむつの転売でぼろ儲けしたから」逮捕されたわけではありません。

3人はそれぞれ計5日間で延べ270店から、花王のメリーズを中心とした紙おむつ990パックを購入したとされる。

ですからねえ。1店平均「3〜4パック」なわけでこんなことでは「消えたメリーズ」なんてことになるわけもないでしょう。「彼らの他にも買い占め中国人はいる」とか産経はいいそうですが、それ考慮に入れても「消えたメリーズ」なんてのは産経のデマカセでしょう。
 というか別に中国人でなくても「スーパーのメリーズ全部買い占め」なんて無茶苦茶な事やる人がいるわけもないし、やろうとしてもスーパー側がさすがに断るでしょう。

*1:コニャックのマーテルで知られる

*2:コニャックのレミーマルタンで知られる

*3:インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシア、フィリピン、ブルネイベトナムミャンマーラオスカンボジア