今日の産経ニュース(3/8分)(追記・訂正あり)

■【子供たちに伝えたい日本人の近現代史】(98)本質見失った「安保反対」 「戦争に巻き込まれる」論の独り歩き
http://www.sankei.com/life/news/150308/lif1503080034-n1.html

 19日に調印を終えて帰ると、こんどは国会での野党の「追及」が待っていた。社会党飛鳥田一雄*1岡田春夫*2ら「安保五人男*3」と言われた左派の論客を繰り出し、承認のための衆院安保特別委員会で論戦を挑んだのだ。
 とはいえ、追及は「片務性」の解消、つまり日米の不平等を正すという安保改定の核心ではなく、「極東の範囲」だとか「条約の期限」など、少しはずれた部分に流されがちだった。

 やれやれですね。もちろん「極東の範囲」「条約の期限」も重要な問題です。本気でこんなことを言ってるのなら産経はバカだし、「嘘を嘘と知りながら」なら不誠実です。

「安保改定すれば戦争に巻き込まれる」といった情緒的反対論が独り歩きし、国民を巻き込んでいく。今、集団的自衛権の行使をめぐり「日本が戦争のできる国になる」という、およそ論理的ではない反対論がまかり通っているのとよく似ていた。

 やれやれですね。在日米軍基地から米軍は「ベトナム戦争の戦場へ出撃していった」のだから立派に「日本はアメリカの戦争に巻き込まれています」。単に「ベトナムには在日米軍に反撃するほどの力もない」し、ソ連もさすがに「在日米軍基地をベトナムのために攻撃するほどの蛮勇はなかった」ので日本に直接の被害が出てないだけです。
 集団的自衛権にしたって「専守防衛以外で自衛隊を動かす」のだから、これまた「戦争のできる国になる」で全く正しい。安倍も「多国籍軍参加」のようなケースを否定はしていません(まあ、安倍が否定したところで長い歴史のある「集団的自衛権は行使できない」という閣議決定を詭弁で覆そうとしてる安倍の否定など全く信用できませんが)。
 本来「戦争のできる国になるが国益上仕方がないし、正義の戦争だけする」とでもいうのが「誠実」でしょうがそうは言えない辺り、産経の不誠実なところです。


ベトナム最高指導者*4が初訪米 正常化から20年、中国牽制狙い
http://www.sankei.com/world/news/150308/wor1503080004-n1.html
 共同通信配信の記事ですが呆れますね。まあ、「領土問題での中国牽制」という意味合いもあるのかも知れません。でも普通に考えて「ベトナムにとっての商品輸出先・米国」は重要な国家でしょうに。つうかベトナムに限らずほとんどの国にとって米国は「重要な国家」でしょう。

*1:横浜市長社会党委員長などを歴任

*2:1965年にいわゆる「三矢研究問題」を追及したことで知られる。

*3:ググったところ飛鳥田、岡田の他は石橋政嗣(後に委員長)、横路節雄、松本七郎らしい

*4:グエン・フー・チョン共産党書記長のこと