今日の産経ニュース(3/12分)(追記・訂正あり)

■【朝鮮総連本部転売】朝鮮系中国人女性が10億円を「提供」 1月に極秘来日し協議
http://www.sankei.com/politics/news/150312/plt1503120004-n1.html

公安当局は、女性の送金がなければ転売は実現できなかったとして10億円の原資など一連の流れの解明を急いでいる。

 公安は何をどうする気なんですかね。違法送金だとでも言うのか。実際どうか知りませんけど仮に違法送金だとして
1)それを立証できるのか
2)立証したところで転売が無効になるのか
といったら疑問でしょう。「女性の寄附金が違法送金だとは知らなかった」と関係者にいわれればどうしようもないんじゃないか。まあ、だからこそ公安が産経に情報リークするんでしょうけど。本当に「違法送金を立証した上で転売を無効にしたい」のなら、こんな捜査情報をリークすることは「総連サイドの証拠隠滅のアシスト」でしかありません。つまりは単に公安がネガキャンやってるだけて話でしょう。


■【阿比留瑠比の極言御免】憲法東京裁判批判、ようやく当たり前のことを言える時代になった…風向き変わり萎縮する左派言論人
http://www.sankei.com/premium/news/150312/prm1503120009-n1.html
 もちろん全然当たり前じゃないわけです。左派言論人が萎縮してるかどうか知りませんが、彼らが萎縮してると言うよりは「安倍にびびってるマスコミ」がそうした言論人を出演させたがらないだけじゃないですかね(もちろんそれは風向きなんて曖昧なものではなく安倍による露骨な恫喝があるわけです)。阿比留は読まないのでしょうが岩波世界だの前衛、赤旗だの左派メディアでは当然安倍批判はしてるでしょう。我が世の春と喜ぶ阿比留ですがいつまでも安倍政権が続くわけじゃなし「改憲」はともかく、「東京裁判否定」なんて国際的にはネオナチ同然なんだからこんなもん国際社会で通用するわけがない。後始末が厄介になるだけです。ポスト安倍は「ポスト小泉の安倍」が訪中、訪韓に出かけたように「東京裁判否定なんかするわけがないじゃないですか」などとお詫び行脚する羽目になるでしょう。


■【主張】メルケル首相発言 単純な比較は慎むべきだ
http://www.sankei.com/column/news/150312/clm1503120003-n1.html
 メルケル氏が「我が国は過去を克服して隣国とうまくやっている、日本も隣国とうまくやって欲しい(勿論言外には安倍に問題があると指摘してるわけですが)」と発言し、中韓などが「メルケル氏に同感だ」としていることに不快感を表明する産経です。「単純比較するな」て何が言いたいんですかね。
 「ポーランドなどはドイツに好意的だが中韓は違う」とでも言いたいのか。そんなことないでしょう。「ホロコーストはなかった」だの「ナチの犯罪はたいしたことない」だのといった態度を取れば友好関係はドイツと「ドイツの戦争被害国」との間には成立しなかったでしょう。まあネオナチなんかは無反省ですがそれはドイツの主流じゃないわけです。一方日本は「無反省が与党」なんですからどうしようもない。日中国交正常化、日韓国交正常化で一定のかたがついたはずて、「そのかたをなかったことにしようとしてる」のが安倍であり産経ですからね。
 またそのときついたかたというのは「冷戦状況でかなり問題のある代物」「100点満点とは到底言えない物」だったわけです。たとえば韓国は朴チョンヒ独裁で「戦争被害を訴えても」、「反日行為は辞めろ」と政府から脅しが来るような状態だったわけです。
 そういうものを「もうかたがついた」といっていいのか。まあ、産経の場合「河野談話村山談話」といった過去につけたはずのかたをなかったことにしようとしてますので「かたがついた」で済まないんですが。
 「かたをなかったことにしようとしてる」のに都合が悪くなると「かたがついたはずだ」と言い出すんだからいい神経しています。