今日の産経ニュース(4/19分)(追記・訂正あり)

■【お金は知っている】AIIB参加の韓国“対中実利外交”は失敗が目に見えている
http://www.sankei.com/premium/news/150419/prm1504190017-n1.html
 「産経はAIIBと韓国のネガキャンに必死だな(笑い)」としか言いようがありません。「設立メンバーが57か国(中国、韓国を含む)」という巨大組織AIIBに韓国が魅力を感じ加入することの何が問題なんだかさっぱりわかりません。日本だって「AIIBに日本は参加した方がいいのではないか」という論者(例:福田康夫元総理)はいるし。
 AIIBが「中国と韓国とあと2〜3か国程度(それもベトナムカンボジアなど発展途上国)しか参加表明のない存在感のない組織」なら「何で韓国はあんな組織に入って中国にへいこらするのか」と言えるかも知れませんがAIIBは「英仏独伊」などの参加表明によって、存在感がないどころかかなりの存在感、魅力があるわけです。
 結局、産経が「韓国を目下の存在としてバカにしてる」からこういう事を言うんでしょう。
 「前ソウル支局長が起訴された事への恨み辛み」もあるかもしれません(経済記事にそういう私怨を持ち込まないで欲しいですが)。
 「日本にとって目上の存在または対等の存在だと思ってるらしい」ヨーロッパ諸国(AIIB参加を表明した英国、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、北欧三国*1など)には「AIIB参加の英国*2“対中実利外交”は失敗が目に見えている」とは言わないんだから「産経はどれほど韓国をバカにしてるのか」「産経はどれほどヨーロッパ諸国にコンプレクスがあるのか」て話です。
 まあ、産経に「英国やフランス、ドイツの政府てAIIBに参加するなんて本当にバカだな」という記事を堂々と掲載されても「あんなのが全国紙なの?」「外国政府に失礼でしょ」と言う事で日本の国際的イメージが「産経その他によって既にかなり破壊」されてはいますが、「今以上に」破壊されて困りますが。


■【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】〈510〉「沖縄のタブー 翁長知事を暴走させる中国・過激派・美人弁護士」…冴える『文春』の総力特集
http://www.sankei.com/premium/news/150419/prm1504190021-n1.html
 翁長は中国の犬だ、極左過激派とつるんでるという低レベルなネガキャンです。中国について言えば基地問題とは関係ない。単に「中国人観光客」を呼び込むために交流してるてだけの話です。
 つうか今や沖縄だけでなく日本本土だって「中国人観光客の爆買い」がニュースになってるのに産経や文春、花田は何バカ抜かしてるんだって話です。安倍政権だって中国人観光客の誘致策(例:ビザ発給条件の緩和、免税品の拡大)を色々やってるわけです。
 極左過激派云々については何故か花田が触れないので内容は分かりませんが、まあ、「翁長支持者の一部」に極左過激派がいる程度の話を針小棒大に騒いでるだけでしょう。
 美人弁護士云々てのは「女性スキャンダルがあるかのような印象操作」か。
 しかしこんなネガキャンをやって何がどうなるのか。翁長知事が国との交渉意欲をなくすだけの話です。もはや安倍や安倍翼賛メディア(産経や文春)は「交渉する気がなくて」、交渉しないことを「本土の人間相手」に「翁長が全部悪い」と責任転嫁できればそれでいいのか。しかしそんなことしても何がどうなるわけでもないでしょう。
 

*1:スウェーデンフィンランドノルウェー

*2:英国でなくてドイツでもフランスでも何でもいいですが