映画の出演者が「あの人だったら・・・」と想像するのは、最高の楽しみかも:関根勤『関根勤のサブミッション映画館』(1995年、社会思想社)

 ■ライプツィヒの夏『映画の出演者が「あの人だったら・・・」と想像するのは、最高の楽しみかも(5)』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/aa7ade09ea8d4d9d2914317ff7e83aad
を読んでて、「そういえば関根勤も似たようなことやってたな」と思いだしたので早速手持ちの本を見てみます。

【その1】
・もし『許されざる者*1(1992年)を日本映画化したら(関根キャスティング)
 まあ、あくまでもお遊びですので実現可能性などは完全無視してると関根は断ってますが。
1)主人公:ウィリアム・"ビル"・マニー(クリント・イーストウッド*2
 高倉健
・「西部劇の主人公=高倉健」てべたべたやないか、と思いますが、まあ、誰でも思いつくと同時に「でも見てみたい」とは思います。ちなみにウィキペ『許されざる者 (2013年の映画)』によれば、「舞台を明治維新後の北海道に移した日本リメイク版」が「フラガール(2006年)の監督」によって作成されています。この日本版ではイーストウッドの役は渡辺謙がやっています。
2)リトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン*3
 小池朝雄(初代「刑事コロンボ」吹き替え)
・小池は1985年になくなっていますので、1992年時点では既に故人ですが「お遊びなので故人も可(関根)」ということですね。イーストウッドによって殺される敵役です。なおハックマンの吹き替えの多くは「小池朝雄」がやってます(ウィキペ「小池朝雄」参照)。関根のアイデアはそこからの連想でしょう。コメディアンですが、意外とまじめな関根です。
 「許されざる者」の吹き替えは既に小池が故人ですので「石田太郎(二代目「刑事コロンボ」吹き替え)」がやってます(ウィキペ「許されざる者 (1992年の映画)」参照)。その石田も既に故人です。
 ちなみにウィキペ『許されざる者 (2013年の映画)』によれば日本リメイク版ではこの役は佐藤浩市がやっています。


【その2】
・もし『羊たちの沈黙*4(1991年)のレクター博士をキャスティングするとしたら(関根キャスティング)
 まあ実際にはアンソニー・ホプキンスの訳ですが。ホプキンスはこの映画で主演男優賞を受賞しています。
1)ジャック・ニコルソン*5
・『カッコーの巣の上で』、『シャイニング』でインパクトの強い精神病者*6やってますからねえ。レクターもある種の精神病者ですし、確かに見たい気はします。
2)アラン・リックマン
・最近は『ハリーポッターシリーズ』で知られる俳優*7でしょうが、関根がこの本を書いた頃(1995年)は『ダイ・ハード第1作のテロリストの親玉』ですね。
 関根にとってはダイハードでの「インパクトのある悪役」リックマンの印象が強かったようです。
3)ロバート・デ・ニーロ*8
・まあ、「アメリカを代表する名優」であり、「ニコルソン並みの王道」ではあるでしょう。


*1:1993年のアカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞編集賞を受賞

*2:1993年に『許されざる者』で、2005年に『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞監督賞を受賞

*3:1972年に『フレンチ・コネクション』でアカデミー賞主演男優賞、1993年に『許されざる者』でアカデミー賞助演男優賞を受賞

*4:1992年のアカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞を受賞

*5:1976年に『カッコーの巣の上で』でアカデミー賞主演男優賞、1983年に『愛と追憶の日々』でアカデミー賞助演男優賞、1997年に『恋愛小説家』でアカデミー賞主演男優賞を受賞

*6:小生は見てないのですが

*7:ちなみにid:Bill_McCreary氏のエントリ『「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」を見る』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/437b320985c6163718660327b17c8104)曰く『アラン・リックマンの出演シーンがわずかなのが残念。私リックマンは好きなんです。』とのこと。またライプツィヒの夏『私にとってアラン・リックマンは、「マイケル・コリンズ」でイーモン・デ・ヴァレラを演じた人だ』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/bc5aabe38155d06cc2b10ffdc1d1368e)も参照

*8:1975年に『ゴッドファーザーPART2』でアカデミー賞助演男優賞、1981年に『レイジング・ブル』でアカデミー賞主演男優賞を受賞