今日の産経ニュースほか(4/13分)(追記・訂正あり)

日刊ゲンダイ野党共闘冷や水 民主・社民推薦候補に“新興宗教”幹部疑惑』
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/175960
 まあ、「親鸞会や柴田氏について知らない」ので何とも評価できませんが一般論で言えば「問題があるととかくの噂がある宗教団体(浄土真宗親鸞会)の幹部ではないか」とささやかれる人間(柴田氏)は「道義的な問題」でも「選挙戦の勝ち負けという問題*1」でも擁立すべきではないでしょう。一般論で言えば「今からでも候補を差し替えた方がいいんじゃないか」と言う気はします(あくまでも一般論ですが)。
 ちなみに日刊ゲンダイが紹介する「宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏」なる人物のブログ記事及びウィキペ「藤倉善郎」を読んで唖然としました。

ウィキペ「藤倉善郎
著書
在特会会長桜井誠らとの共著『反日マンガの世界』(2007年、晋遊舎

 まともな人間は桜井誠と共著を出そうとは思わないでしょう。
 なお,「反日マンガの世界」で取り上げられた作品はウィキペ「反日マンガの世界」によれば

雁屋哲花咲アキラ美味しんぼ
山上たつひこ*2『光る風』
中沢啓治はだしのゲン
雁屋哲作・シュガー佐藤絵『マンガ日本人と天皇

などだそうです。まあ予想内のラインナップですね(苦笑)
反日マンガの世界」については
■法華狼の日記『『反日マンガの世界』唐沢俊一の手抜きぶり』
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080910/1221084910
を紹介しておきます。「唐沢て本当どーしよーもねえな」としか言いようがない(苦笑)。
 「著作権侵害」など数々の不祥事が他にも唐沢にはあるわけで、まあ、と学会の連中も「と学会はトンデモ批判とか言ってるけど唐沢批判もできない分際で何様?」といわれ続けながら、良くこんなのをかばえるもんです。
 マンガ家の弟(唐沢なをき)も兄の同類なのか、それとも兄を批判してるのかは気になるところです。
 話が少しずれましたが、そして藤倉記事。

http://dailycult.blogspot.jp/2016/04/blog-post_12.html
 安倍内閣は今年3月、共産党について「現在においても、破壊活動防止法破防法)に基づく調査対象団体である」とする答弁書閣議決定*3しています。現在の国家権力は、共産党統一教会どころか、オウム真理教並みの反社会的団体と認定しています。
 思考停止して国家権力の判断に頼る*4のであれば、共産党は自身が「反社会的団体」であることを認めるしかなくなるのではないでしょうか。

 おいおいですね。藤倉が「反日マンガの世界」の共著者という「非常識極右(ある種のカルト信者)」「桜井誠という反社会的団体・在特会の幹部と共著を出した過去がある男*5」であることをウィキペ「藤倉善郎」で知っている「だけ」で「柴田氏擁立の是非はともかく」
1)今回の柴田擁立批判は「少なくとも」極右・藤倉においては野党共闘攻撃という自公支援目的でしかない
2)藤倉のカルト批判とはあくまでも自公支援に反しないものである(神社本庁の現状なんてもろカルト以外の何物でもないですが、まあ、伝統宗教つう事で批判しないんでしょう。まあ、新興宗教でも生長の家とかは多分批判してないでしょうね。少なくとも自民批判に繋がる形ではしないでしょう)
3)ここでの「破防法云々」も共産党への皮肉*6ではなく右翼なのでマジ
なんでしょうね。まあ、あまりおつきあいしたくない人間ではあります。


朝鮮学校への補助金交付 福岡知事「今後も続ける」
http://www.sankei.com/region/news/160413/rgn1604130058-n1.html
 本来、支出は当たり前すぎるほど当たり前のことですが、橋下一味が支配する大阪など「支出しない」当たり前じゃない自治*7が多い惨状の上、つい先日、文科省が「例の通達を出したばかり」なので「金額などで問題はあるのかも知れませんが」支出継続それ自体は素直に評価したいと思います。なお,知事は保守であり別に左派ではありません。


■中国初のLGBT訴訟判決、その結末は…?
http://www.sankei.com/world/news/160413/wor1604130041-n1.html
 「同性婚を認めないのは憲法違反だ」という訴えが地裁で蹴られたのは「是非はともかく」まあ予想の範囲内です。たぶん「日本でも同じ判決が出る*8」でしょうし、米国で同性愛禁止・違憲判決が出たのもつい最近のことです。この件に限れば中国ばかりを非難出来る話でもありません。
 むしろこうした訴訟が起こったことを「中国社会の進歩」として評価したい。


■佐賀出身の北海道開拓の父、島義勇たたえる顕彰祭 札幌市の北海道神宮
http://www.sankei.com/life/news/160413/lif1604130027-n1.html
 前も書きましたが佐賀県副知事や佐賀市長という公人が「慣例行事(例:初詣)とは言えない形で」神社に行くのは政教分離の観点から問題でしょう。「島の顕彰」は神社でなくてもできるでしょう。
 しかも島は「佐賀の乱」を起こしたテロリストです。「テロを称えてるわけではない*9」とはいえテロリストを称える行事に公人が参加するなど非常識だと思いますね。


■【主張】G7海洋声明 中国抑止へ結束を示した
http://www.sankei.com/column/news/160413/clm1604130002-n1.html
 仁義なき戦い風(?)に言えば

「ワシらヨーロッパもあんたら日米とはつきあいがあるからあんたらの要望にも多少は応えてもええ、声明出したい言うなら応じてもええ」
「とはいえワシらAIIBとかいろいろと中国とつきあいがあるけんのう。つきあいがあまりない北朝鮮相手みたいに制裁決議賛成みたいなあんまりきついことはできんぞ」

つう話でしょう。産経が大喜びするほどの話でもないでしょう。つうか「G7会合」の目的及び成果は「中国封じ込め限定」でもないでしょうに何でこういう社説書きますかね。

*1:当然ながら1)対立陣営から攻撃対象になる可能性がありますし、2)それに反論の労力を割くのは「たとえ結果的に選挙戦に勝てたとしても」得策ではないし、3)幸いに当選した後も攻撃され、良くて対応に時間を取られ悪くすると引責辞任になる恐れがあるから、です。

*2:今では山上と言えば『ガキ刑事』の作者でしょうが『ガキ刑事』以前は『光る風』が代表作だったと言っていいのでしょう。

*3:まあこんなのは非常識の極みで日本の恥でしかありません。

*4:「仮に柴田氏が親鸞会信者だとしても、親鸞会については今のところ警察の手入れや民事訴訟での賠償判決などの問題はないと民進党社民党には聞いており、支持しない理由にはならないと考えた」という共産党の反論についての藤倉流表現。

*5:藤倉は「警察の手入れがあったかどうか関係ない」とこの記事で書いてますので「藤倉が共著を出した当時から桜井は批判されてた」以上、この藤倉が書いた記事は藤倉に対しいわゆるブーメランとしてクリーンヒットします。藤倉みたいな輩は「桜井と共著になることは本が出るまで知らなかった」といいそうですが本が出た時点で出版社に抗議すればいい話なので言い訳になりません。もちろん今は桜井は「警察、裁判所公認の反社会的団体幹部」です(苦笑)。

*6:皮肉だとしてもこういう「反共右翼と誤解されかねない物言い(藤倉の場合誤解ではなく正解でしょうが)」「したがって記事の説得力を大いに損ねる物言い」は俺は支持しませんが

*7:小生の住む上田支配・埼玉もそうだったかと思います。

*8:ウィキペディアに寄れば意外なことに「まだ判決が出てない(同性愛者の訴訟提起がない)」そうですが。

*9:称えているのは佐賀の乱を起こす前の開拓使判官としての功績です。