「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2021年1月6日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。戦前、戦中とは昭和何年の話でしょうか。宮本百合子スターリンソ連を礼賛する評論を雑誌に出しています。政権の意向に沿う研究、とはどの内閣ですか。治安維持法には行き過ぎもありましたが、内乱を起こそうとして武装していた日本共産党の逮捕は必要。
◆吉岡正史
 そもそも論。「日本は戦前・戦中に『学問の自由』を押しつぶし政権の意向に沿う研究だけやってきた結果、うそで固められた専制的な政治が誤った方向に国民を導いた。その反省に立って『学問の自由』がつくられ、その象徴のような形で日本学術会議は誕生した」(植野妙実子*1・中大名誉教授)」

 黒坂のアホさには「はあ?」ですね。
 戦前の学問弾圧と言えば「滝川事件(刑法学者・滝川幸辰)」「歴史学者津田左右吉に対する発禁処分」「天皇機関説事件憲法学者美濃部達吉)」が有名ですが、滝川、津田、美濃部、誰一人として共産党員ではない。当然、彼らの弾圧は「治安維持法」によるものではない。

黒坂真
 自民党立憲民主党の職員にも、残業、休日出勤手当は出ていない可能性はありますね。

 「日本共産党職員には残業、休日出勤手当は出ていないらしい!*2」と散々共産党に悪口していた黒坂が、某氏から「私の理解では自民や立民でもそんなもん出てないと思いますけど*3。党員や支持者ではないので共産党をかばう気は無いですが、そう言う問題で共産党だけにあなたが悪口するのはおかしくないですか?」「与野党問わず、日本政治の抱える問題点として論じるべきでないですか?」と言われたらためらいなく「これ」だから黒坂には呆れます。
 俺も「共産党をかばう気は無い」ですが「私の理解では自民や立民でもそんなもん出てないと思います」が正しいなら、仮に共産党が不払いだとしても
1)最大与党自民、最大野党立民のほうが「当然、党資金の額も共産党より大きく、払わないことを共産党以上に正当化しがたい」
2)最大与党自民、最大野党立民が「不払いを辞めることのインパクト」の方が「共産党が不払いを辞めることのインパクトより大きい」
のだから「自民や立民の方をもっと問題にすべき」でしょうに。
 まあ、「自民や立民は払ってる!」と根拠レスで放言するよりはマシでしょうが、黒坂も全くデタラメな男です。

黒坂真
 立憲民主党の職員の使い方*4は問題だと以前、篠原常一郎さん*5が主張されていました。要はその政党、政治家と職員が一体だという気持ち*6にさせれば職員を酷使できる。この極限が朝鮮労働党。共和国*7は首領*8と人民が一体となった社会的政治生命体だそうです。首領は脳、人民は手足。

 「篠原が過去に党職員だった共産党」ならともかく「立憲民主党?」ですね。
なお、篠原は『今は反共・右翼活動家に転落し、共産党誹謗どころか、河野談話否定論を放言するまでになった筆坂秀世*9元議員(日本共産党元政策委員長)』の元秘書で元共産党職員だが、筆坂同様に今は反共・右翼活動家に転落しています。
 これが
1)共産党と書くべき所、立憲民主党と誤記(何でそんな誤記になるのかさっぱり分かりませんが)
2)誤記ではない(とはいえその場合、なんで元立民党職員でもない篠原の名前が出てくるのか意味不明です。それとも「篠原」が誤記で、ここに名前が入るのは「元立民党職員(そして今は篠原のように極右に転落)」なのか?。まあ、その場合でも何でそんな誤記になるのか意味不明です)
か知りませんが共産党や立民党に「誹謗中傷だ!」と抗議されたときに「反論できるだけの材料」は果たして黒坂にはあるのか?

*1:著書『憲法二四条 今、家族のあり方を考える』(2005年、明石書店)、『フランス憲法と統治構造』(2011年、中央大学出版部)、『フランスにおける憲法裁判』(2015年、中央大学出版部)など

*2:こうした認識の是非については俺は無知なので論じません。

*3:これまた、こうした認識の是非については俺は無知なので論じません。

*4:「働かせ方(働き方)」と言わないのが「何だかなあ」ですね。黒坂や篠原は「労働者」であるにもかかわらず、何故か目線が「使用者側」にあるようです。

*5:著書『いますぐ読みたい 日本共産党の謎』(2009年、徳間書店)、『なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか』(岩田温との共著、2019年、扶桑社)、『日本共産党 噂の真相』(2020年、扶桑社)、『韓国の反日工作(仮題)』(2021年4月刊行予定、飛鳥新社)など

*6:こうした気持ちを指す言葉として戦前日本には「天皇の赤子」「一君万民」などと言う言葉がありますがもちろんウヨの黒坂はそういうことには触れません。

*7:朝鮮民主主義人民「共和国」、つまり北朝鮮のこと

*8:朝鮮労働党党首のこと

*9:著書『日本共産党』(2006年、新潮新書)、『九条新党宣言』(天木直人氏との共著、2006年、展望社)、『悩める日本共産党員のための人生相談』(2008年、新潮社)、『政党崩壊! 二〇一〇年体制を生き延びる条件』(2009年、講談社+α新書)、『論戦力』(2009年、祥伝社新書)、『私たち、日本共産党の味方です』(鈴木邦男氏との共著、2009年、情報センター出版局)、 『日本共産党中韓:左から右へ大転換してわかったこと』(2015年、ワニブックスPLUS新書)、『野党という病い』(2016年、イースト新書)、『日本共産党の最新レトリック』(2019年、産経新聞出版)、『大手メディアがなぜか触れない日本共産党と野党の大問題』(上念司との共著、2019年、清談社Publico)など。著書名や共著者、版元から考えるに恐らく「公然と反共極右路線(自民党応援団路線)に筆坂が舵を切った」のは「2015年のワニブックス」からでしょう。