「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/21分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

■コメント承認制どころか、特定の人間しかコメントできないらしい高世ブログの謎設定。
 小生は「高世ブログにはコメント欄がない、俺がコメントしようと思ってもコメントできない」と書いたのですが不思議なことに「コメント欄がない」のに「コメントがついてるブログ記事」があるんですね(もちろん高世への賛同コメント)。
 小生はPC音痴(つうか、はてな設定音痴)なのでよくわかりませんが「コメント承認設定」どころか、「特定の人間しかコメントできない」つうのもなかなか排外的です。
 それとも高世ブログを小生が閲覧すると「ようこそbogus-simotukareさん 」と表示されるので高世ブログは逆に「bogus-simotukareさん(つまり俺が閲覧したとき) 」だけはコメント拒否する設定になってるのか。
 「小生を排除してるのか」、逆に「高世のお気に入りだけコメントできるのか」、知りませんが「気にくわないコメンターは排除する」つう高世の「自分勝手さ」には恐れ入ります。


■今年は良いことありそうな
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170101

《(ボーガス注:知的)障害者の「(知的)能力の低さ」をどう扱うかは、障害のない人間同士での能力の差をどう考えるかということと、根っこはつながっています》。

 まあ何をもって能力の差と考えるかというのはあります。また能力の差による経済格差を認めるにせよそれには当然限度がある。いずれにせよこの問題は個人個人の心の問題と言うよりは「どういう社会システムを作っていくか」という制度の問題でしょう。


■注連飾りによせて
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161229

森崎偏陸*1(へんりっく)さん―寺山修司*2の養子―

 「ある意味」すごく細かいどーでもいいことですが、http://www.wides-web.com/henriku_story.htmlhttp://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_25_200911_01.htmlによれば、寺山修司の養子ではなく「寺山の母の養子」であり「寺山の義理の弟」ですね。高世も「自称ジャーナリスト」なら間違えないで欲しいもんです。

http://www.wides-web.com/henriku_story.html
 寺山亡き後、荒木経惟の『人妻エロス』シリーズのレイアウトとブックデザイン、黒木和雄監督作品を手がける音楽家松村禎三の音楽助手、イラストレーション界の巨匠・宇野亜喜良が台本と芸術監督をつとめた舞台の演出の他、寺山が残した作品の上映などジャンルにとらわれない活動を続ける偏陸。

ですから、まあ、芸術家なんでしょう。

喪中でそのまま賀状のやり取りが途絶えた人もある。

 ぶっちゃけ「喪中欠礼」でやりとりが終わるってのは「お互い重要じゃない関係」てことです。
 そんなんは別に関係が切れちゃっていいんじゃないですかね。そもそも「賀状だけの関係」で意味あるのかつう話でもある。


■「ザ・コーヴ」に対抗する映画「ふたつのクジラの物語」が完成
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161228

 佐々木さんは国際捕鯨委員会IWC)総会を取材に行ったとき、(ボーガス注:水産庁の)日本代表団がブリーフィングを日本のメディアだけに行ない、外国のプレスを排除したのを目撃していた。そればかりか、フリーランスの佐々木さんまで「出ていってくれ」とブリーフィングの会場から追い出そうとしたという。内弁慶では国際的に通用しない。

 そもそも、その水産庁の態度って「自分たちの主張が国際的に通用しない」のを自覚した上で「常々、接待などで懐柔している国内メディアを使った日本国内向けの大本営発表」じゃないんですかね。
 そう考えなければ「日本メディアだけブリーフィング」つうのは理解できません。しかしそんなんに応じる日本メディアは本当に腐っています。
 当然ながらそんなていたらくでは「内弁慶」にならざるをえない。国際社会に発信しても「産経の歴史戦(南京事件慰安婦否定)」みたいなもんで「寝言も大概にしろよ」で終了です。
 しかしそう言う事情が「わかっているはず」なのに水産庁が怖いのか、はたまた水産庁との間にしがらみ、利権があるのか、「指摘ができない」高世はいつもながら論外のバカです。佐々木さんが高世なみのバカなのかは分かりませんが。

海外の人に対して説得力のある取材方法(ここでは書かないが)を採用していて感心させられた。

 「書けよ!」ですね。書かないと何が説得力があるのかさっぱりわかりません。


■深夜の仕事が東京の夜景をつくっている
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161226
 過労自殺に対する注目は悪い事ではない。しかしそんな事は過去にも山程あったこと、今回注目されてるのが「若い女性だから」ということを考えるとどうも素直に喜べません。


■来年はめぐみさん拉致から40年
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161225

 来年といえば、横田めぐみさんの拉致から40年、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の結成から20年の節目になる。けれども5人の拉致被害者とその家族が返ってきて後は、拉致問題に進展はまったくない。

 久しぶりの拉致ネタです。高世が拉致ネタをやると「非常識な救う会、家族会媚び」「非常識な北朝鮮打倒論」なので本当にツッコミ文章が書きやすい。

 「家族会結成から20年経った*3が全く進展はない」ナーンデカ、ナーンデカ、それはね、「家族会と救う会が蓮池兄弟を敵視するような非常識な連中だから」、オーレ、ナーンデカ、フラメンコ(堺すすむ風に)

 つう事だと俺は思ってます。「家族会、救う会太鼓持ち」高世だとそうなりませんけど。

 朝日新聞編集委員の北野隆一*4さんが、《拉致被害、めぐみさん待ち40年 横田夫妻「人間の尊厳、踏みにじられた*5」》という記事を書いている。(24日)
 記事では、横田夫妻のほか、一緒に拉致されたお母さんの消息が分からない曽我ひとみさん、鹿児島から拉致された市川修一さん(当時23)の兄、健一さん、修一さんと一緒に拉致された増元るみ子さん(当時24)の姉の平野フミ子さん、鳥取県から拉致された松本京子さん(当時29)の兄、孟(はじめ)さん、田口八重子さん(当時22)の兄飯塚繁雄さんら、待ち続ける家族の声をひろっている。

 「産経と違って」朝日ってもう少しまともな新聞かと思ってたんですけどね。そういうお涙頂戴文章書いて「イヤー、本当に家族会ってかわいそうですね」「拉致問題はひどい、ひどい、ひどいねー」と淀川長治さんみたいな事言っても何もどうにもならないわけです。
 淀川さんのアレはある種の芸になってますけどね。だからこそ「コメディアンの小松政夫」が「淀川さんのモノマネ」をやってたわけです。

「何かの物語か映画を見ているような、不思議なことばかり。ある日家族がいなくなったまま、返してもらえない。人間の尊厳を踏みにじられたままの40年。こんな人生になるなんて」と嘆く早紀江さんの言葉が悲痛である。

 「繰り返しますが」そんな事言っても何もどうにもなりません。
 本当「ノスタル爺(藤子F不二雄のSFマンガ)」の気ぶり爺さんのセリフ「抱けーっ」じゃないですけど、「ウンギョンに会えーっ」ですよね。なお、以下は「ノスタル爺」のネタバラシをしています。

■ノスタル爺(ウィキペ参照)
 藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の読み切り漫画。1974年(昭和49年)『ビッグコミックオリジナル』2月5日号に掲載された。
■あらすじ
 おじに付き添われ帰郷し、墓参りをした主人公の浦島太吉は、戦後の30年ものあいだ孤島のジャングルに一人旧日本軍兵士として篭っていた*6という経歴の持ち主だった。無事に帰国を果たした太吉は、妻の里子が自分が戦死したという知らせが届いても再婚もせずに亡くなったと知って不憫に思った。故郷の立宮(たつみや)村は、既にダムの底に沈んでいた。太吉は里子の墓参りを済ませた後に、戦況の悪い時期に出征し、生きて帰れるかどうかも分らない自分は、やはり里子と結婚すべきではなかったと悔恨しながら、ダムの底に沈んだ村を見に行き、若い頃の自分と里子の甘酸っぱい思い出に耽る。
 そして更に歩を進めると、驚いたことに、目の前には昔そのままの村が広がっていた。この状況が夢か幻か狂気のゆえかと思いつつも、太吉は村に駆けこみ郷愁に身を浸す。そこにたまたま通りかかった幼子時代の里子に、思わず縋って大泣きしてしまった太吉は、不埒な余所者として警官に捕まるが、浦島の一族であると名乗ったことから浦島の家に突き出されてしまう。当時の浦島の当主(太吉の父)は太吉の話を当然のことながら信じなかったが、彼の話から縁者であることに間違いはないと確信し、金を渡して村人達に知られる前に、村から出ることを言い渡す。しかし太吉は土蔵に閉じ込められても構わないので、このまま村に居させて欲しいと頼み込む。
 願いは聞き入れられ、太吉は「気ぶり*7(気がふれた精神異常者)」として、浦島家の土蔵に死ぬまで閉じ込められる。土蔵の前では、幼い太吉と里子が睦まじく遊び、土蔵の中でその声を聞きながら、太吉は満たされた表情を浮かべるのだった。

 ノスタル爺では前振りとして太吉の出征前に、「生きて帰れるか分からない自分は、いくら妻でも里子と性的関係なんか持てない」「もし自分が死んだら自分の事は気にせず再婚して欲しい」と里子に語る太吉に向かって「気ぶり爺さん(年老いた太吉)」が「抱けーっ」と叫ぶシーンがありますけど、最後まで読むと「そう言うオチなのか」「あの前振りはそう言う伏線だったのか」となるわけです。
 まあ、最初から
1)何故か気ぶり爺さんの経歴について説明がない
2)「抱けーっ」と叫ぶ気ぶり爺さんの様子があまりにも異常すぎる
つうことで「気ぶり爺さん」がこの話のオチに関わってくるらしいつうことはわかりますが「そう言うオチか」とやはり驚きますね。

記事の最後に写真展の案内がある。
 《滋さんがめぐみさん拉致の直前まで撮り続けた家族写真を展示する「めぐみちゃんと家族のメッセージ〜横田滋写真展」は、家族の姿を通して拉致問題への理解を広げようと05年に始まった。36回目の写真展が来年1月5〜10日、新宿高島屋(東京都渋谷区)11階特設会場で開かれる。支援団体「あさがおの会」主催、朝日新聞社共催。5日午後2時からは、ジャーナリスト池上彰さん*8と早紀江さんが新宿高島屋2階で対談する。写真展会場では7日、バイオリン奏者吉田直矢さんの演奏会もある。いずれも入場無料。》

 「なんだよ。ただの朝日のイベントの宣伝かよ!」「朝日新聞ふざけんな!」ですね。
 まあそれはともかく。これもう朝日にとっては完全に「踏み絵」でしょうね。
 どういう経緯でこういう話になったのか、朝日の持ち込み企画か、横田夫妻側の企画か、朝日を嫌うウヨの巣窟である救う会はこれどう思ってるのか、救う会にとって「これで朝日は俺達救う会の批判出来ないぜ、しめしめ」なのか、逆に「なんで横田夫妻は朝日とこんなイベントするんだ!」「横田夫妻が朝日に懐柔されたらどうしよう!」なのかはともかく。
 これもう、いったん始めた以上は「横田夫妻が止めると言わない限り」朝日には共催は止められないでしょうね。止めたら「朝日はこのイベントから手を引くんですか、そういう冷酷な新聞が朝日なんですか」とかあの横田母がギャーギャーわめくことが「2万パーセント確実に予想できる」。ぶっちゃけこんなイベントに「拉致の解決」と言う意味ではなんの意味もないですが。共催ですから朝日もそれなりに記事で宣伝する、つうかこの高世が紹介する「北野編集委員コラム」自体が宣伝なんですが、こんな宣伝してももはや拉致の風化は止まらない。
 そして「踏み絵を踏むしかない」という理由でこんなイベントにコミットしてる朝日に家族会や救う会の批判はできないでしょう。朝日の現場記者からすれば「イベント部門はこんなイベントすんな」でしょうね。まあ、何もこの横田夫妻イベントに限らず、新聞社がイベントしたらそのイベントの批判、あるいはそのイベントに関わる個人や団体の批判なんかとてもできなくなる。
 よくやり玉に挙げられる「何で朝日は高校野球の批判をしない」つうのはそういうことです。高野連と共催してる以上、批判出来る立場にない。高野連に「批判するなら共催を止めてくれ」なんて言われたら朝日も困る。
 あるいは讀賣新聞にとって例の「竜王戦での挑戦者変更(三浦九段とは別の人物が挑戦者になった)」は「三浦氏に対し不当な処分だ」などと批判出来ない。将棋連盟を支持することしかできない。なぜなら読売は「竜王戦共催者」という当事者であり、あの処分も読売は恐らく事前に将棋連盟から知らされて同意していたからです。こういうのは他にも色々あるでしょう。
 なお、「これでは家族会や救う会の批判なんかできない」てのは朝日だけでなく、池上彰にしても同じです。一回、こういう事をやった以上、池上には家族会や救う会の批判はできないでしょう。まあ、俺は「朝日についてはそれなりの評価をしていますけど」池上については何ら評価してませんけどね。
 だって『ダライ・ラマ法王に池上彰さんと「生きる意味」について聞いてみよう』(2010年、講談社)、『これからの日本、経済より大切なこと』(ダライとの共著、2013年、飛鳥新書)といった本を書いて、ダライラマをべた褒めするような人が池上ですからね。まともな人間は「オウムから多額の金銭受領するような銭ゲバ爺ダライ」「チベット焼身自殺を賛美し助長して恥じない鬼畜爺ダライ」を手放しで褒めたりしない。「id:Mukke、I濱Y子、阿部治平、スーパーサンガ」のようなダライ狂信者か「ダライで金儲けしたい銭ゲバ」か「ダライを使って中国を罵倒したい極右」でもない限り。で池上の場合は「銭ゲバ」でしょうね。そもそも池上がNHKをやめたのも「カネのため」ですから。
 いや「金儲けが悪い」とは言いません。俺だって人間としてカネは大好きです。ただ「ダライを褒めまくる」「横田夫妻に媚びる」なんて池上のような「汚い金儲け」は俺は大嫌いです。しかもそんな銭ゲバの癖に池上は恥知らずにもジャーナリスト面してる。
 同じNHK出身でも池上と違って「NHK時代からバラエティーアナが中心で今もバラエティーの仕事が中心」の「大塚範一*9」「宮本隆治*10」とかなら、池上みたいに「ただの銭ゲバのくせにジャーナリストぶってること(汚い金儲け)」もないんで俺は池上と違って彼らには何の敵意もないですが。俺は池上は大嫌いですね。テレビで池上の顔を見ると本当に不愉快になる。何故か俺のオフクロとか一般人は池上が好きらしいですけど。

 「あさがおの会」のメンバーから、大規模な写真展ができるのは、これが最後かもしれないと聞いた。

 要するに体がきついので横田夫妻がもう乗り気じゃないんでしょう。同情はしません。こんな写真展をしてる暇があるならウンギョンさんに会えばいいのに、としか思いません。まあ、「あさがお」とやらも「ただ横田夫妻にへいこらするだけの提灯持ち」か「救う会の同類の右翼」でしょうから全く糞の役にも立っていません。


南スーダン情勢をひた隠す日本政府
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161224
 高世の指摘する公文書廃棄の一件は無茶苦茶すぎて二の句が継げません。公文書の違法廃棄として刑事告発すると共に、民事訴訟でも起こすべきじゃないか。つうか多分、今後、布施祐仁氏*11らが起こすのでしょうが。

内戦当事者に恨まれたくない、自衛隊の身の安全だけを守りたい、という行動

 つうか、だったら自衛隊は撤退しろて話です。「沖縄基地問題などで常日頃、日本政府が言いなりになってる」米国に「彼ら(棄権国)の決定に歴史は厳しい判断を下すだろう」と批判されてまで棄権した理由がさっぱりわかりません。本当に「自衛隊の身の安全を守りたい」から棄権したのか。
 「日本企業が南スーダンに武器売ってるとか、南スーダンに何か大きな日本企業の利権があって南スーダンともめたくないとか何か裏があるんじゃないか」と疑いたくなります。


■アプサラがまとったクメール絣
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161223

 安倍首相は現役首相として初めて真珠湾を訪問するのかという問題。
 あっさり決着がついて、初めてではなかった。しかも、安倍さんの前に、吉田、鳩山、岸と、なんと3人もの首相が訪問していたのだ。ほとんどのメディアが間違ったことになる。

 間違ったことを発表した政府与党・外務省とそれをそのまんま報じたマスコミはお粗末ですが、そうなった理由の一つは勿論、吉田*12、鳩山*13、岸*14がそうした事実をほとんど宣伝しなかったからです。
 吉田らにとって真珠湾訪問は右翼支持層の反発を買いかねないため宣伝したくなかったのでしょう。


■紛争地の取材は八百屋が野菜を売るのと同じ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161213

 最も印象に残ったシーン。ミッチェル氏が、10歳になる自閉症の息子に友だちを作ってほしいがどうしたらいいかと聞かれた東田さん。文字盤を押しながら、こう答えた。
 「僕には友だちがいない」
 「僕のことは不幸に見えますか」
 「友だちがいないとかわいそうで気の毒だと思っている人たちの勘違いです」
 そこでミッチェル氏ははっとする。息子に友だちがいないのは息子の問題ではなく、友だちがいないのはかわいそうだと気に病んでいる自分の問題だと気がつくのだ。
 どきりとした。私はどうなんだろう。家族や周りの人たちの問題だと思っていることは、自分の問題だったのではないか。障害とは何か、ではなく、人間とは何かを考えさせられる。

 そうですね。あなたもミッチェル氏と同じじゃないですかね。
 頼まれてもいないのに「朝鮮学校の生徒はかわいそうだ」と抜かし、無償化除外を主張する。
 朝鮮学校の生徒は

「僕のことは不幸に見えますか」
「かわいそうで気の毒だと思っている人たちの勘違いです」

と言うんじゃないか。いや失敬、あなたの場合、ミッチェル氏と違って「口から出任せ」で朝鮮学校の生徒に嫌がらせしてるだけでしたね(皮肉のつもり)。

 発売中の『月刊文藝春秋』に、常岡浩介さんの「独占手記 イスラム国最前線で拘束された」が掲載されています。今回、拘束されたこともあり、せっかくの取材があまりテレビで紹介できなかったので、雑誌で取材経緯と内容をしっかり報告することを勧めたのだった。

 まあ、高世も常岡も「商売」ですからね。こうやって何らかの形で「売り物」にしないと元が穫れないわけです。

 今回、私が拘束されたことで、多くの人に迷惑をかけたことは弁解の余地もない。

 まあ常岡もそう言わざるを得ないでしょうね。常岡の本心か怪しいですが。ツイッターでは「申し訳ありませんでした」の言葉は一言もないですからね。

 だが、私は今後も紛争地域の取材を続けるつもりだ。
 イラクやシリアには、日本にいては決して知りえない、我々の想像を遥かに超えた残酷な世界が、現在進行形で広がっている。その世界を自分の目で捉え、人々に届けることは、ジャーナリストにとっては、八百屋が野菜を売ることや、タクシーの運転手がお客さんを目的地まで送り届けることのように、当たり前のことだと、私は思っているからだ。

 先ず第一にほとんどの八百屋やタクシー運転手は常岡みたいに周囲に迷惑かけてないですけどねえ。何の釈明にもなってない。
 例えば極端な話、

・方向音痴*15で目的地にきちんと客を送り届けられないタクシー運転手
・運転をミスって事故を起こし最悪、客を死なせるタクシー運転手
・毒きのこのような有毒野菜を売る八百屋

なんてのは迷惑なわけです。常岡の迷惑行為も「まともな戦場ジャーナリストなら避けられた常岡の凡ミス」じゃないのか。まあ、今回の「クルド支配地域でISグッズを身につけて取材」なんてのは明らかに常岡がバカですよねえ。
 第二に「八百屋やタクシー運転手がたくさんいるのと同様に」常岡以外にも戦場ジャーナリストは「八百屋やタクシー運転手程沢山ではないせよ」いるわけです。そこまででかい口叩く常岡は戦場取材において「世人にまねのできない取材をしているのか」。
 まあ、常岡が「俺は世人にまねのできない取材をしている。これからも戦地取材する、身柄拘束されたのも不運な事故で俺にミスはない」つうのならそれ常岡の自由で周囲にできることはせいぜい「迷惑行為は辞めろ」と諫言することぐらいですけどね。
 ただ、「常岡なんてろくな取材能力もない癖に、でかい口叩いてるだけのカスじゃん」「しかも軽率な行為で身柄拘束されて周囲に迷惑かけるバカ野郎ジャン」「辛坊のヨット遭難と何処が違うんだ?」と思う人間(勿論俺もその一人ですが)は常岡のこうした釈明を支持はしないでしょう。


■吉田首相はほんとに真珠湾に行ったのか
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161210

 現職首相として真珠湾を訪問するのは、安倍首相が初めてなのかどうか。
 朝日新聞が反応した。
《(中略)
 6日付の読売新聞は「51年9月に吉田茂首相(当時)が立ち寄ったとの記録が一部に残る」と指摘しました。吉田氏はサンフランシスコ講和会議の出席前後にハワイを訪問しており、同年9月13日付の読売新聞は「吉田さん、真珠湾訪問」との見出しで、帰路にハワイへ寄った際、太平洋艦隊司令官と会うため12日に真珠湾を訪れたとしています。
 事実確認のため、当時の朝日新聞記事などを調べました。吉田氏がホノルルに立ち寄ったという記事はありましたが、真珠湾に行ったかは確認できませんでした。吉田氏の著作「回想十年」の講和会議前後の記述も調べましたが、ハワイ訪問への言及はありませんでした。
 読売新聞の報道を受け、外務省は改めて事実関係を確認。7日、「51年に吉田首相がホノルルを訪問している」としたうえで、「真珠湾での公式行事については確認されていません」と説明しました。
新しい事実関係がわかれば、改めて報じます。》(9日)
 1951年9月13日付の読売新聞には具体的にこう書かれている。
 《(12日)朝食をとったのち同九時三十分ホテルを出てロング・ハワイ准州知事、ラドフォード米太平洋艦隊司令官、ハワイ陸軍司令官オーランド中将の順序で公式訪問し、それぞれハワイ滞在中の好意に感謝したが、ラドフォード中将を真珠湾に訪ねた時は感慨深げだった。》 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161208
 他の新聞が報じておらず、公式記録にも載っていないとは、いったいどうしたことか。日本の首相が真珠湾を訪れるというのは、特筆すべきニュースであるはずだ。まさか、読売新聞の「誤報」(虚報)じゃないだろうな。ここにきて、とても気になってくる。

 読売記事があまりにも具体的すぎること、読売が虚偽報道をする理由がわからないこと、当時、政府からも、どこからも「そんな事実はない」という批判がなかったらしいことを考えればむしろ
1)公式行事はなかったが(公式行事は今回の安倍が初)
2)実際に訪問した
3)しかしそのことは吉田にとって「党内外の右派を刺激すること」なので隠しておきたかった(少なくとも大々的に宣伝したくはなかった)。
 だから、自伝にも書かなかったし、メディアも吉田に配慮してほとんどが記事にしなかった。外務省も記録に残さなかった
4)しかし何故か読売にだけは載った
ということでしょう。
 ちなみにウィキペ「力道山」によると

 1963年1月、韓国側の招きで韓国を訪問し、金浦空港で体育協会、レスリング関係者約60人に出迎えられた。記者会見で「20年ぶりに母国を訪問でき感無量です。長い間日本語ばかり使っているので、韓国語はさっぱり」と言い、最後に「カムサ・ハムニダ(ありがとう)」と付け加えた。その模様を『東京中日新聞*16』が「力道山、二十年ぶりに母国へ」の見出しと写真入りで掲載したところ、これまで差別を恐れ、朝鮮半島出身であることを隠し「長崎県大村市出身の百田光浩」を名乗り続けていた力道山は、帰国後これを知り新聞社に激怒したという。

だそうですが吉田の件も似たような話でしょう。しかし「全国紙ではない」「東京の地方紙*17とは言え」新聞にこういう記事が載ったのに「力道山が死ぬまで彼の出身地を多くの日本人は朝鮮だとは知らなかった」というのも驚くべき話でしょう。もちろん東京中日以外には載らなかったのは「知らなかったから」ではなく「日本プロレス界の重鎮」にして「政財官界ともつながりがあると言われる*18力道山の意向に配慮したからでしょう。

 タイの国王は、立憲君主制とはいえ絶大な権力をもつ。300〜400億ドル(3〜4兆円)とされる莫大な王室資産に対する決定権があり、5000人の近衛兵を独自に指揮できる。

 つまりは欧米や日本と違って実権握ってるわけです。サウジアラビアカタールなど中東の国、あるいはブータンや「昔のネパール」に近いわけです。

 ワチラロンコン新国王は、この権力者の地位に相応しいのか、とBBCは疑問を投げかけている。勇気ある記事である。
 いくつか抜粋すると。
(中略)
「女遊びやギャンブル、不法ビジネスなどのうわさが絶えない」
 「1977年、いとこと結婚して一女が生まれた。一方、79年から87年にかけて若い女優との間に五子をもうけ94年に結婚するも、96年に離婚し5人の子どものうち4人の息子を認知しないと宣言。2001年には侍女と結婚し一男をもうけた」
 「ところが2014年、その三番目の妻は離婚され、彼女の両親を含む親戚9人が逮捕された。その一族と近い関係にあったある警察官僚は拘束中、窓から落ちて死亡した」
 「その容疑は皇太子(現国王)の権威を悪用したことで、皇太子と親しい他の人々も同じ容疑で逮捕され、著名な占い師と別の警察官僚の二人が、去年暮れ、逮捕後に死亡している」
 「皇太子はタイ航空のフライトアテンダントの女性と愛人関係になるが、その彼女に近衛兵部隊の中将の位を与え、ペットのプードル犬「フーフー」を空軍大将にした」(しかし、どうやって、犬に軍の階級を与えられるのか?異様過ぎて想像がついていかない)
 ここに挙げられているのは、公になった話だけで、他にも、例えば、三番目の妻を全裸にしたスキャンダラスなパーティの動画が流出したなど、数えきれない不祥事があり、ひそひそ話で庶民にはみな知れ渡っている。報道機関も触れられないのは、不敬罪の存在だけでなく、新国王の周りに不可解な死が頻発している不気味さもある。王室のダークサイドは非常に怖いのだ。
 これで「尊敬しろ」といわれても無理だろう。
 国王は政治・軍事・経済の権力を牛耳る勢力のトップであるが、内部の勢力バランスは流動化している。もし国王の権威が地に堕ちた場合、政変で統制がとれなくなる事態があるかもしれない。

 この種のスキャンダルが金正恩君辺りで出れば「国家元首にふさわしくない男だから辞めろ」と言ってるであろう高世が一応新国王を批判はするものの「国王の権威が地に堕ちた場合、政変で統制がとれなくなる事態があるかもしれない」ですませるんだからいい加減です。
 まあ確かに「王室のスキャンダルで国民が王室を支持しなくなり王制が廃止された」ネパールのようになる可能性はあるでしょうね。そうなってもネパール同様、自業自得だと思いますが。ネパールが今それなりに国を回してるように、タイも「王室が廃止されても」それなりに国は回せるんじゃないか。
 つうか「王室を存続するかどうかはともかく」
1)不敬罪の廃止(通常の名誉毀損罪で対応)
2)王室の政治権限剥奪
つまり「欧米や日本のような象徴化」は最低限必要でしょう。今のタイの王室ははっきりいって時代錯誤です。

*1:著書『へんりっく ブリキの太鼓』(2009年、ワイズ出版

*2:劇団「天井桟敷」主宰者。

*3:つうかそんな事よりも「小泉訪朝から15年」ですよねえ。そして「家族会結成から20年」てことは「家族会結成から5年で小泉訪朝」だったわけです。もう小泉訪朝って普通に考えて大成功ですよねえ。

*4:著書『プレイバック「東大紛争」』(1990年、講談社

*5:田中均氏をバッシングで外務省退職に追い込んだり」「蓮池透氏を不当除名したり」で「田中均蓮池透という人間の尊厳を踏みにじった」連中がよく言います。横田夫妻ら家族会連中には「恥を知れ」と言いたい。

*6:もちろん小野田寛郎(1974年帰国)や横井庄一(1972年帰国)がモデル

*7:キチガイとはやはり書けなかったのでしょうが「気ぶりならいいのか?」つう気はします。

*8:こういうイベントで池上を呼ぶなら巣くう会の拉致集会も櫻井よしこ司会よりまだ「池上司会」のほうがいいでしょう。

*9:NHK時代は『クイズ百点満点』(1988〜1994年)司会など担当。フリーになってからはフジ『めざましテレビ』司会(1994〜2012年)。2012年に白血病のため番組を降板。現在は闘病中。

*10:NHK時代は「きょうの料理」「NHK歌謡コンサート」(1995〜2002年)「のど自慢」(2005〜2007年)司会など。フリーになってからはテレビ東京『金曜7時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』(2011〜2016年)司会など。

*11:著書『日米密約 裁かれない米兵犯罪』(2010年、岩波書店)、『ルポ イチエフ:福島第一原発レベル7の現場』(2012年、岩波書店)、『経済的徴兵制』(2015年、集英社新書)など

*12:東久邇、幣原内閣外相を経て首相

*13:戦前、田中義一内閣書記官長、犬養、斎藤内閣文相。戦後、首相

*14:戦前満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*15:最近はカーナビもあるのでこういった点はかなり解消されたでしょうが。

*16:「東京中日」ということは愛知の「中日新聞」には載らなかったんでしょうか?。なお「東京中日新聞」は現在の「東京中日スポーツ」の前身です。

*17:当初「愛知の地方紙」と誤記しましたが、書き直しました。

*18:ウィキペ「力道山」によれば自民党副総裁を務めた大野伴睦力道山の支援者の一人